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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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R4を見てずっと安心していた志望校。直前の過去問を見て愕然。そこから復活!

  • 年度:2019
  • 性別:男子
  • 執筆者:
日能研には長男に続き、4歳差の弟を小3の2月に入れました。先生方のきめ細やかな指導、そして何より親として毎日お弁当を作って送り出せば、後はすべて塾の方で対応していただける手厚さが、共働きの我が家にはあり難い限りで、兄もそれで無事に中学に進めたので迷わず・・・でした。
弟は兄に比べると学力はイマイチでしたが、真面目にコツコツやっていたので、親としては兄の時同様、基本的には塾にお任せでした。ただ定期的に出される育成テストや日能研全国公開模試の結果に一喜一憂する毎日でした。

そんな形で時は流れ、暦は小6の12月末、ふと息子の机の上に広げられた第一志望校の過去問を見ると × × ×の嵐でした。
第一志望校はR4では合格圏内だったので安心していたのに、この結果に「なぜ?」「まじめにやっていないだけだよね?」と動揺し、息子に確認すると、どの回の過去問をやっても合格最低ラインに届かないと言うのです。
本人は「なんか相性悪いみたい~」と軽い調子なので、「相性悪いじゃないでしょ !これじゃ受からないでしょ !!」と声を荒げてしまいました。塾の先生にも「これは解けるだろ」と指導されていたようですが、そのアドバイスも左から右へ抜けていたようです。

とても遅いのですが、ここから母と子の奮闘の日々が始まりました。R4で合格圏内なら素養はあるはず(そう信じたい)。相性の悪さにはその理由があるのでは・・・と思い、目の前でまだやっていない過去問を、唯一じっくり対応できる土曜日の午前中にみっちり行いました。
その結果、表面的ではありますが、少し理由は見えてきました。
(1)選択肢問題:脊髄反射で答えるので先方のひっかけワードに引っかかる
(2)選択肢問題:答えが自分なりに分かると最後の選択肢まで読まない
(3)「あなたの考えを述べよ」とあると、ハナからあきらめる、などなど。
本番まで1ケ月ちょっとしかありませんでしたが、自分も仕事と最低限の家事以外は息子に時間を割き、徹底的に「受験の心構え、テクニック」を叩き込みました。とはいえ、1ケ月前にこの状態では受からないだろうと、同じくらいの偏差値でも過去問の相性がよい(概ね合格ラインは超えている)学校を第一志望校に据えた方がよいのではないか?という気の迷いも生じましたが、夫の「親がこの段階で迷ってどうする」という言葉と、本人の「僕はここに行きたい !」という強い意志に押され、不安ながらも決めていた第一志望校に出願しました。

そして、どうにかこうにか合格をもぎ取りました。今回の体験を通してお伝えしたいことは、『合格の可能性はR4だけでは計れない。過去問を解かせて、お子さんの「相性」を早期に見極め対応すること』、「共働きで忙しくても週に1回は時間を取り、子どもの状況を自分の目で確認すること」です。自分もまだあと1回下の子で受験があるので、今回の反省を活かしたいと思います。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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