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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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「最後まであきらめない」でいるために。

  • 年度:2020
  • 性別:男子
  • 執筆者:
2月1日。
午前中は第一希望校。国語、算数の2科目。
ここでバシッと合格を決めて、その後は楽な気持ちで、第二、第三希望校やチャレンジ校に挑もうという算段だった。
そのつもりで追い込み時期からは基本的に2科目に力を入れてきたのだ。

ところが試験終了後、出てきた息子の表情は冴えず「国語が難しかった・・・」と一言。
聞けば、最初の設問の論説文に手こずり、集中しすぎて時間を確認するのを忘れ、大問2の文章の途中で「残り5分です」と言われたという。
焦って残りの問題はほとんど勘で解いたと・・・。

これはまずい!

その日の午後入試まで時間があったので、藁にもすがる思いで昼食後すぐ日能研に立ち寄った。
まだほかの受験生は誰も来ておらず、先生たちもびっくりしながら「どうした?」と声をかけてくれた。
「自信がない・・・」と蚊の泣くような声で告げる息子。
先生方が、息子に「とにかく気持ちを切り替えろ!」とアドバイスをくださった。
切り替えないと、引きずったままではほかの試験にも影響してしまうということらしい。

時間があったので、I先生が午後入試校の過去問を3年分コピーしてくださり、漢字、語句を中心に解いて、M先生に〇付けしてもらった。
比較的できていたことに安堵し、さらに〇番と〇番の問題は飛ばさず必ずやるほうがいい、などアドバイスをいただく。
先生方のアドバイスや励ましのおかげでかなり気持ちが切り替わり、午後入試の学校に向かう頃には家族全員がすっきりした気持ちになることができた。
おかげで午後入試の学校は合格をいただけた。

2月2日。
第二、第三希望校の入試があり、第一希望校一回目の結果も出た。
やはり不合格だった。
翌日が第一希望校二回目の入試。最後のチャンス。もちろんチャレンジするものの、いろんな学校を受験する方式をとった我が家では、2回目入試への準備が圧倒的に不足していた。
2科目受験校が多かったので、社会、理科について、過去問をあまりやっていなかったのだ。
私は21時半に塾に出向き、万が一に備えた今後の出願先のことや準備不足への不安など、I先生に沢山話を聞いていただいた。
重く、長い1日だった。
とにかく息子の実力を信じるしかなく、ただただ不安しかなかった。

2月3日。
第一希望校最後の入試日。
不安で押しつぶされそうになりながら息子が出てくるのを待っていたが、合流したときの第一声は「できた!今までの模試や入試の中でも一番にできた自信がある!」だった。本当にびっくりした。
安堵の気持ちと、でもちょっぴり残る不安とで、複雑な思いのまま、翌日の発表を迎えることとなった。
自信があるというものの、夜、ふり返りをする中でいくつか間違いに気づき、急に不安になったのか、息子は耳まで真っ赤にして静かに長い時間泣いていた。

2月4日。
他校入試中の息子に代わり、私が第一希望校の合格証書を受け取った。
入試を終えて、第一希望校の合格証書を見た息子は、とにかく安堵のため息を何度も漏らしていた。
それだけプレッシャーがあったのだろう。
本当に、よく頑張ったと思う。
「最後まであきらめない」という言葉の意味が、今になって良く分かった。

今回の合格を通じ、試験対策については準備不足があったかもしれないが、まじめに勉強してきた日々は、裏切らないのだと実感することができた。
そして日能研の先生方のサポートは、勉強面だけではないのだということも。
そのおかげで、「最後まであきらめない」でいられたのだと思う。

息子はもちろん、家族までまるごと支えてくださったことに、心から感謝致します。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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