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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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実力×メンタル係数(+/-)=合格

  • 年度:2020
  • 性別:男子
  • 執筆者:
「いつもはちゃんと読めるはずの文章が、二度読みしないと頭に入って来なかった。」

1月の埼玉SH-A、息子はテストの2日前から緊張性頭痛が頻発し、全く普段と違ったコンディションで試験に向かいました。
人数の多さと模試とは違う異様な緊張感。
本番の空気にのまれるとはこういうものかと思い知りました。その晩、あと数点での不合格結果。
更に翌日の立ち位置確認のための同校T選抜入試とはいえ、完全にメンタルがやられてしまい、不合格。
不合格は気にせず良いとあらかじめ話はしていましたが、それでも息子は連敗のショックで丸2日間放心状態でした。

これでは2月までに持ち直さないと判断し、急遽埼玉1校を出願し受験。
特待合格をいただき、この時点でやっと普段の80%まで回復したようでした。
さあ、こんどこそ挑戦だとB入試に向かいましたが、ここでもあと2点で不合格。
Aよりも力が出せていたことは確かでしたが、取れるところを全部取ってこないと危険だということ(まだ、脇の甘さがありました)、また、合格最低点が上昇することで不合格になるのだという現実にも直面しました。

埼玉最終戦RN、手ごたえはあったと話すものの、こちらも不合格。
翌日、息子が最後の日特に行っている間に親だけで作戦変更会議をしました。
1月のメンタル込みでの結果から、今現在ストレス下でどのあたりまでの力が出ているのかを考え、最終的な2月校のスケジュールを変更することにしました。

親としても、この2年目標にしてきた学校を受けないという苦渋の決断をしなければならず、非常に重くつらい日でした。
ただ、1月校の試験結果とメンタルの調子、今まで出たこともなかった緊張性頭痛の頻発を考え、志望校グループを受けるチャンスを多くするために、1日校として日特にも通った(4クラス中一番下でしたが)志望校の1つをあきらめ、1日2日のうちに合格をもらうことで、3日の志望校(1日校と同等に本人の志望順位1位)と4日の適正校にチャレンジすることができることを話し説得しました。
もし1日に志望校を受けに行きメンタルがやられてしまった場合、午後の算数入試や翌日以降の入試に影響する可能性があること。今年のSG算数入試は倍率も高く去年のラインと同じとは思えないこと。1日夜までに〇があれば2日以降は希望する学校を受けに行けること。もし〇がなければ2日は1日と同じSGを受け、午後にKG(特奨)、以降の日程もSGを受けることになること。2日夜までに〇が取れれば3日以降は希望する学校を受けに行けること。

当然息子は泣きました。当たり前です。
でも、志望校のツートップのうち1つは受けに行けるチャンスがあることと、もし落ち続けたらどうなるかの最悪バージョンのシミュレーションも検討し、最終的には納得しました。2月入試の6日前のことです。
以降はとにかく複数回受ける学校SGと3日のA、4日Sの過去問をひたすら回しました。

1日SG午前/算数とも×、1日の結果を受けて2日午前をTHからSGに変更し〇/午後KG特奨(前日出願)〇。
3日以降は志望グループに心置きなくアタックできました。
帰り道「受かっていたら嬉しいな。でも全部出したから。後悔はしない。」
残念ですが3日のAは×でした。しかし1月の彼とは違い、息子は落ち込んではいませんでした。
「明日はSにチャレンジしてくる」と、翌朝颯爽と4日のSに向かいました。
帰り道「今までで一番できた」とやり切った顔で話す息子を見て、あの時の決断はこれで良かったのかもしれないと思いました。

翌日Sの合格を受けてとても嬉しい反面、息子は丸一日SG(都内)かSかをぎりぎりまで悩みました。
そこで実際に2校に合格証を受け取りに行き、学校の生徒さんの様子を見学しました。
親からは通学距離、校風、海外研修、施設などどちらにも良い点があることを伝えました。
通うのは息子であること、息子が自分で選んだほうを応援しようと思ったこと。
締め切直前に彼は自分で進学先を決めました。(手続きサイトのアクセス集中を考えると早めに決めたほうが良いと思います)

振り返ると、2月入試では一度も緊張性頭痛は出ませんでした。
×の結果を見ても、今できることを精一杯やり続けました。
4日のSは厳しかったはずですが、最後の最後で一番力が出せました。
3日のAの帰りに日能研に寄り、Sの1日入試の問題を解き、見ていただいたのがとても役に立ったと息子は話しています。

3年間先生方には大変お世話になりました。
入試期間中にも、結果を受けて出願プランの変更相談に乗っていただきました。
最後までハラハラドキドキでしたが、息子のすっきりした表情を見ると受験をして本当に良かったと思いました。
「今度は卒業生として日能研に遊びに行く。そして学校の話をしてくる。」と息子は言います。
中学生になった息子の姿を先生方にもお見せしたいです。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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