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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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ホップ・ステップ・ジャンプ

  • 年度:2020
  • 性別:男子
  • 執筆者:
「ホップ・ステップ・ジャンプ」とは、日能研の算数でいうところの「前問利用」を、私が子供と話す時によくこう呼んでいました。それになぞらえてお話しさせて頂きます。

もともと新4年生の2月から日能研に入りましたが、最初の3月日能研全国公開模試は4科63で国語は54でした。
そこから3年間でよく這いあがってきたなと思います

日能研ではよく「復習が大事」と言われますが、最初はどうしたらいいかよくわかりませんでした。本人は色々やっていたのかもしれませんが、一番効果的だと思えたのは、模試の振り返りノートで、「何で間違えたのか?又次回同じようなものが出たらどう解けばよいか?」を本人は納得するまでよく書いていたと思います。
「国語なら、傍線の前後を見れば良かった。物語なら誰の気持ちの設問かを確認し、その人の名前を丸で囲んだり、発言部分に線を引くべきだったとか・・・」それを4教科全てやりました。
こうして愚直にやり続けた結果、偏差値(特に苦手の国語)は少しずつですが確実にホップ・ステップとなったと思います。

日能研は比較的試験が多い方と言われるのですが、これ自体は有効と思います。但し、どうしても「偏差値が上がった、下がった」だけで終わってしまいがちになるのですが・・・。

あと1つ。本命校受験前に、できれば何校か受験をしましょう(受験日程)というお話です。
これついては私の経験談もありますのでお話しします。

それはもう30年程前のお話になります。大学受験現役の年は、行きたい学校6校のみしか受けずに、結局全滅してしまった経験を持っています。今となっては、その時のことはあまりにも昔過ぎて、あるいは精神的に動揺していたせいかほとんど覚えていませんが、一浪の時は、ホップ・ステップと言い方は失礼かもしれませんが、本命校の前に2校受ける日程を組んで、受験の雰囲気に慣れてから本命校に臨むことができました。

今回我が子も、私の現役受験の時の状況に近い感じになりそうでした。
2月の本命校受験までに日程的な余裕があったので、試し受験をした日の朝のことです。
朝起きてきて「おはよう」と子供に声をかけましたが、その後全く会話が続きません。なんと子供は緊張していたのです。沈黙が1分程・・・。

私:「緊張してる?」、
子供:「う~ん・・・」と話すものの緊張していると顔に書いてありました。
そこで敢えて私から話しかけたり、場の雰囲気を全く読めない小1の長女が会話に入ってきたりして、結果的に場が和み、子供も話すようになりりました。お陰でどうにかいつもの雰囲気に近い感じになって出かけることが出来ました。

先に述べた通り公開模試等試験は比較的多いとは思いますが、やはり模擬試験と本番の受験とは違うと、自分の苦い経験を思い出した瞬間でした。又若干12歳の小学生が、初めて経験する受験です。全く試し受験もなく、2月1日~3日をいきなり迎えるというのはやはりかなり危険だと思います。
そこで仮に失敗し動揺でもするようなら、取り返しの付かない状況になると思われます。

中学受験においては「浪人」という概念はありません。つまり本当に取り返しはきかないと言うことです。
12月や1月で最低でも1校は受験した上で、ホップ・ステップと2月の本命校に臨むべきだと思います。
そこで合格したら自信を持つことが出来ます。ただし、これから本命校の受験があるのだから、決して慢心せず、そして仮に不合格であたとしても「本番で取り返せばいいし、良い経験をすることができたね」と声をかけることが出来ます。

ここからはホップ・ステップとはいかなかったお話です。それは大きく二度ありましした。
最初はクラス落ちでした。5年生前半で一度クラス落ちを経験したことです。もう一回は12月~1月の間に受けた受験の中で、1校が不合格だったと言うことです。

中学受験では誰でも、何らかの挫折はあると思いますが、その時に本人が必要以上にガッカリしたり、思考停止に陥ったり、又やる気を失ってしまうようなことが無い様にするのが大事と思います。

クラス落ちの時は、何を言ったか忘れてしまいましたが、不合格の時には試験前に「受かったら、現時点での学力が認められたのだと思い、おごらないように・・・。そして不合格だったとしても進学する学校ではなかったのだから気にしない!」と話してあったので、不合格でも大きく落ち込まないように対応しました。
挫折に対して、本人の気持ちを沈ませずに、逆に本人がヤバいと思い良い転機となるように出来ればと考えていました。

あと中学受験全般に対してですが、最初のうちの私は受験に対して否定的な対応でした。実際中学受験は妻の意向で始待ったのでした。と言いますのも、私自分が中学受験していなかったので、そこまでしなくとも、と言う思いでした。

ただ最終的に思ったのは、中学受験をすることで、子供は本当に見違える程大きく成長していたんだなと知ることができたと言うことです。

2月の受験会場に行く電車の中でのことです。
目の前で受験生らしき子が一生懸命本を見ていましたが、本人はそれを見ても全く動じる様子も泣くカイロで手を温めていることに終始していました。おそらく何十年前かの私なら、間違いなく同じように本を出して最後まで頑張る・・・という姿勢だったと思います。
電車を降りてから本人に「目の前で見て焦らない?」と聞いたら「俺、自信あるし!」とさらっと言い放ちました。

今まではそんな自信のある強気発言は一切しない子だったのですが、「立派になったな」とそのときは本当に思いました。親の知らぬ間に、いつの間にかホップ・ステップと精神的に成長していたんだなと思いました。
そうした様子を見るにつけ、中学受験をして本当に良かったと思いました。

最後に、我が子に関わって頂いた日能研各校の先生方、本当にありがとうございました。
色んな塾がありますが、ここまで子供を成長させて頂いた日能研を選んで良かったと思います。
長々と書いてしまいました。最後までお読み頂きありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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