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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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中学受験するかしないか

  • 年度:2019
  • 性別:女子
  • 執筆者:
中学受験するかしないか。
もともと娘は、進んで勉強をするタイプではありません。
本人にやる気がないのに親が受験することを決めると、何のために勉強するのかわからず最初は衝突してばかりでした。
4年の2月に入塾し、まず最初の課題は勉強する時間を作ることでした。
基本は2時間。入試前も3時間でした。

学校の勉強とは違い、分からない。
テストは間違いばかり。

4年の2月、3月は塾に行くことに慣れ、塾の勉強に追いつく為、きつい言葉を浴びせ、泣きながら勉強しました。
6年の12月頃まで、自主的に勉強する感じではなく、ずっとやらされているという態度での勉強でしたが、勉強を頑張っていたことには変わりなく、偏差値も第一志望に近づいてきました。
12月24日の日能研全国公開模試では第一志望校は努力判定でしたので、あと少し頑張れば安心して本番を迎えられると思いました。

1月のお試し受験では緊張も焦ることもなく、結果は合格でした。
この頃には、分からないところは友達に聞いたり、先生に質問したり、勉強に対して自主的な様子が見られるようになってきました。
ただ第一志望校の過去問では点数がとれず、このままでは合格は難しいかもしれないと思い、親としては勉強時間をもっと増やして最後まで頑張ってほしいと思っていた1月10日、インフルエンザで倒れました。

勉強をしない日があることに不安もありましたが、5日後からは勉強を頑張ることを約束し、熱が下がってからも出席停止期間全く勉強しませんでした。
初めてのインフルエンザは重症でしたが、この時期にかかって自分を見つめなおせた時間はとても大切な時間だったと思います。
インフルエンザにかからず元気だったとしたら、過去問をずっとやって行き詰っていたかもしれません。
体調が戻ってからは約束通り勉強し、過去問でも時間内に終わるようになり、落ち着いてテストを始められるようになりました。

1月30日の壮行会。
本番の前に家で勉強しないで大丈夫なのか不安もありつつ、会いたい日能研の卒業生の先輩も来てくれるからと参加しました。
娘はうれしい言葉と手紙をもらい、やる気をもらい帰ってきました。

本番前日の31日。
まだ終わっていなかった国語の過去問がひとつだけあり、これだけやって本番を迎えようと思っていました。
過去問が終わり、やれることはすべてやったと思いました。
すると娘が、「最後につるかめ算と時計算の確認だけやっていい?」と言ったのです。
勉強する時間を過ぎると決してやりだがらない娘でしたので、初めて自分から言ってくれたこの言葉を聞いて本当に嬉しかったと同時に、きっと明日は大丈夫だと確信しました。

当日も早めに試験会場に行き、焦ることなく自分のペースで受験できたようです。
結果は合格。
4日まで考えて出願していましたが、娘の受験は1日で終えることが出来ました。
当日の合格発表は一緒に見て抱き合って喜びました。

始まりは自主的ではない受験勉強でしたが、娘は大きく変わりました。
友達とやれば出来る、先生に聞けば出来る、やる気を出せば出来る!ことがわかりました。
親が出来ることは限られていることもわかりました。
中学では恵まれた環境で成長してくれることを見守っていきたいと思います。
中学受験してよかったと思ってくれることを信じて。

初めての受験は娘だけ見ていると不安になってしまい、無理ではないかと思ってしまった時もいつも冷静にアドバイスしていただき心強かったです。
本当にありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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