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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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最後につかんだ栄冠

  • 年度:2020
  • 性別:男子
  • 執筆者:
小3の2月から3年間、6年生の一年間は毎日のように塾へ行き、頑張ってきました!
1月のお試し受験では、埼玉県にあるS中学校の偏差値58の難関大クラスの方には合格しましたが、同じS中学校の偏差値63の東大クラス算数1教科入試では落ちてしまいました。

そして東京での本番、2月1日土曜日、第一希望のこの辺ではトップの偏差値64のW中学校を受験しました。
正直言って、W中学校は、パパが熱望した第一希望でしたが、息子の偏差値54~59では厳しく、 過去問をやってもギリギリ合格したり、不合格だったのもあり、合格率も20%くらいだったので、いけたらいいね!くらいののりでした。

結果は2月3日の13時にネットでみる形でした。
試験に出た問題は持ってかえることができたので、その日のうちにふり返ってみることにしました。
息子いわく、漢字も全部書けたというし、結構、できてたりしたので、もしかしていけるかな?という思いはありました。
でも、夜になり、某サイトで、算数と理科の答えがネットで公表されると、得意の算数でしょうもないミスをしていて、半分しかとれてなかったのがわかり、あーダメだわ・・・という感じでした。
けれど、それよりも気になるのは、2月1日は、息子が本当に行きたいと熱望するC中学校の受験もあったし、C中学校は、息子が2月4日に受験するので、塾のサイトから2月1日にでた入試問題をプリントアウトし、翌日、2月2日の日はどこも受験する予定がなかったので、朝から本番形式で息子にやらせる事にしました。

C中学校は偏差値55だし、息子には合格圏内の学校でした。
模試の結果でも90%くらいの合格率でしたし、まぁいけるよね?という感じでした。
しかし、2月2日に実際の入試問題をやらせてみたところギリギリだったので、えっ大丈夫かな?という不安な気持ちには一瞬なりました。

2月3日はC中学校と同じ偏差値55のH中学校。
ここは、過去問をやらせてみたところ、全て合格していたし、模試の結果も合格率90%くらいだし、おさえ校であり、まぁ、絶対に受かるだろうと思っていました。
なので、会社に行くパパと一緒に同じ朝のラッシュの電車に乗りましたが、あまり緊張せずに受ける事ができました。
H中学校の受験の帰り道、息子が、算数は満点近くとれてる!と言っていましたが、他の科目はどうだったかを聞くとあやふやな感じでした。
というのも、2月3日は2月1日に受けたW中学校の入試の合格発表が13時からあるので、息子は、早く結果が見たいとそっちの方が気になっていたようでした。
私が電車の中で結果を見るのはダメといったので、中央線のK駅に着いてからスマホで立ち止まって見ることにしました。
結果は「残念ながら不合格です」と出ていました。
それでも息子は「繰り上げ合格とかあるかもしれないからもう一度、4時過ぎに見ようよ!」と。
私は「一度、不合格って出てるんだからそんなことあるわけないよ!」と言いましたが、4時過ぎにもう一度見ようとしたら、「閲覧できません。」と出ていたので、やっと息子は、W中学校の不合格を受け止めたようでした。

2月3日は節分だったので、8時に帰宅したパパと恵方巻きを食べ、その後豆まきもしました。
そこまではW中学校に落ちたことに息子がさほど落ち込む様子はありませんでした。
夜の9時をまわった頃に、今日受けたH中学校の合格発表をパソコンで見ました。
すると、繰り上げ合格候補者の中には息子の受験番号がありましたが、肝心な合格者の中に息子の受験番号はありませんでした。
これには、私もびっくり驚いてしまい「嘘・・・H中学校に、落ちるなんて・・・」
と嘆いていたら、息子の方がパソコンを持ちあげ、くいいるように見ながら、信じられないという表情をし、固まっていました。
私はH中学校の第2回、2月3日入試が万が一落ちたら同じ、H中学校の第3回、2月5日の入試に追加出願するつもりでいたので、「いいよ!出願しよう!気持ち切り替えて!」と言いました。
そこから、塾へ電話して、2つの学校に落ちた事を報告しました。
明日、2月4日は息子が本当に行きたかったC中学校の受験だし、気持ちを切り替えていこうとなりました。

2月4日、C中学校の受験が終わった後、塾へ行き、息子をおいて私は先に家に帰りました。
息子いわく、塾の先生みんなに送り出されたと喜んでいました。
とにかく明日が最後になるので全力で出しきってきなさいと言われたようでした。

C中学校の合格発表は2月5日、翌日の午前9時から12時でした。
前回、W中学校の受験結果を気にしていたから、H中学校の受験に身が入らなかったんじゃないかという反省からC中学校の事はなかった事にして、H中学校の追加出願した第3回2月5日の試験にのぞみました。

2月5日、私は、もし、C中学校が合格していたら、H中学校に息子と行った後、私一人C中学校へ
合格通知を受けとりに行かなければならないので、息子より落ち着きませんでした。
H中学校の最後の受験がスタートしたあと、私は9時までスマホを手にドキドキして待ち構えていました。
C中学校の入試では息子いわく、算数と理科が結構できていたようなので、国語次第かなぁと思っていましたが、でも受かるだろうと思っていました。

9時になり、慎重にログインID.受験番号とパスワード、生年月日をおそるおそる入力してみると「残念ながら不合格です」と出ていました。
一瞬私は頭が真っ白になりショックで言葉になりませんでした。
それを同じくスマホで見たパパからのLINEで「参ったね」と一言。
私はすかさず、「え!でも繰り上げ合格候補者とかあるはずだよ」と返し、C中学校の入試要項を写メにとりパパにLINEで送信したら「いや、違うよ、繰り上げ合格候補者だったらこの合格発表の通知に出ているって事なんだよ、だから相当点数も悪かったんだろ」と。
H中学校の入試も終わり、息子が出てくるのを昇降口のところで待っていたら、息子からLINEがきて、「お母さん!C中学校の結果、自分で見たいから言わないでよ!表情もなしだよ!」と。
「わかった」と私もLINEで返信し、息子を待っていました。
息子がくると、見せて!見せて!と盛んに言ってくるので、スマホでログインしたら「12時で発表は終了しました!」と出ていたので、結果をスクリーンショットをしていたものを見せる事にしました。
それを見た途端、息子はショックのあまり、「嘘でしょ?嘘でしょ?」と連呼。
「いや、そうなんだよ!」と声を低くして返す私。
しまいに息子は涙目になり、スマホで私に「なんで、僕が落ちなきゃいけないんだよ!」とLINEで送ってきたりしました。
私だって、かなりショックでした。私だってC中学校へ息子が行って欲しいと思っていたし!C中学校へは文化祭やらオープンキャンパスで何度も何度も足を運んでいたし、C中学校へ子供を通わせる保護者になるつもりだったから。
どうして?という思いであふれていました。
お試し受験で偏差値58の学校に合格をもらっているのに?なぜ?偏差値55の学校に落ちるの?と。

お昼を食べたら息子も少し気持ちが落ち着いたようなので、その報告をしに、二人で塾へ行くことに。
息子が「自分からじゃ言えないからお母さんから言って」と。
塾へ着いたらスタッフの方に私が「C中学校もダメだったんですよー」と話すと、
先生が「いや、今年はちょっと異常なんですよ、厳しくなっていてびっくりしているんですよ、1日の午後入試のM中学校さんなんか、200人受けたところ、10人しか合格者を出さなかったんですよーC中学校さんなんか、偏差値60ある子でも落ちたという報告を受けていますからね!東京だけにおいてそうなっていますね!埼玉や神奈川の学校だったらそんな倍率も高くないのですが」
ようするに、東京一極集中らしい、とくに大学入試改革の影響もあり大学附属校への人気がすごくなっているらしいとのこと。
つまり、たらればの話にはなってしまうのですが、去年だったら、息子もC中学校へ入れただろうと。
今日の夜、H中学校の合格発表がある、が、そこが落ちたら息子は、東京2月入試は全落ちで、しかも公立中学へ行かなくてはならない。
塾からの帰り道、息子と「今日の夜で全てが決まるね!」と話し、
「いーじゃん!もうさ、俺全落ちしたわーって開き直ってどうどうと言って過ごせば!」
って腹をくくる事にしました。
高校受験へ気持ちを切り替えていこうと話していました。
パパも8時過ぎには家に帰ってきて、9時になったらパソコンで見ようということに。
となんやかんやでパソコンをいじっていたパパが9時前だったけれど、
「あれ?今日の結果、もう出ているみたいよ」と。
「え?ちょっと待って!自分で見るから」という息子。おそるおそる画面を開いてみたら
「あったぁ~!!」という叫ぶ息子。そう!今度は合格者の方にはっきりと息子の受験番号がありました!「やった~~!!」と家族みんなで歓声をあげました。私も思わず号泣してしまいました。

次の日2月6日、合格通知と入学手続き書類をもらいにH中学校へ行きました。
そして、パパへLINEし、入学手続金をクレジットカードで、振り込むことに。
後からパパがH中学校のホームぺージを見てLINEで教えてくれた事。
H中学校の第3回、2月5日の入試の競争率は10.6倍だとしりました。
全落ちを覚悟し、公立中学へ行くことも、高校受験まで考えた私たちにはH中学校の合格は、ものすごく重みのあるもの、神様からの贈り物のように感じさせられました。

最後に思うことは一つ!
いろんな事がありましたが、中学受験をしてよかったと思いました!
息子も私もこの経験を通じて大きく成長したと思います。
最後に、塾の先生やらお世話になった皆様に心からお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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