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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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救われた一通の電報

  • 年度:2017
  • 性別:男子
  • 執筆者:
2月1日。胃が痛くなるような思いで一緒に向かった第一志望校の受験が終わり、運命の合格発表は2月2日。
この日は滑り止めの学校を午前・午後と2校受験した。
息子を午前受験の学校へ送り届け、私は運命の第一志望校の合格発表を見に受験校へ向かった。
この日まで約3年費やした事を思うと「ドキドキする」という表現では表せられないほどの気持ちだった。
そして掲示板の前。

・・・無い。

心のどこかで覚悟はしていたが、やり場のないこの気持ちを抑え午前受験の息子を迎えに行った。
私「試験どうだった?」
息子「かなり手応えあるよ!」その言葉を聞いて私は少し安心した。
「第一志望校の合否は午後の受験が終わってから話そう・・・」
そう決めていた私は息子と午後受験の学校へ向かい到着したのち、昼食を息子と済ませた。
午後の学校は算数一教科だったためすぐに終わり、その足で午前受験の学校の合格発表を見に向かった。
午後の試験もかなりの手応え。午前の試験も手応えを感じていた息子。
私たち二人は少しテンション高めで午前受験校の合格発表へ向かった。

学校に到着し、掲示板が近づくにつれて当然有ると思っていた息子の番号は、無情にも見当たらない・・・。
1日に二回も敗北感を味わった私は、息子へ伝えなくてはならない「第一志望校の不合格の現実」を帰りの電車で伝えた。
一気に敗北感を味わった息子は、手応えを感じていた午前の受験校の「不合格」がどうしても受け入れられず、家まで帰っている間私へ「なんで?どうして?」という言葉をずっと浴びせた。
第一志望校の不合格、第二志望校の不合格。もうどうしていいかわからなかった。

家に着き、私「明日どこ受験しようか?」
息子「・・・」
私「とりあえずご飯にしようか」
やり場のない気持ちを抑えながら食事をとっていた時。

午前に受験した学校は繰り上げ合格があった場合、電報が届くという仕組みだった。
正直私は期待していた。息子が手応えを感じていただけに届いてほしいと心の底から願っていた。

その時、インターホンが鳴った。「♪♪♪」

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

インターホン越しの配達員の身なりを見ただけで、すぐに電報だと分かった。

「合格者と決定した。3日16時までに手続きされたし。」

家族みんなでハイタッチ!
そして合格の喜びを味わった。

その2時間後、午後受験した学校のWEB上での「合格」も確認した。

第一志望校は残念ながら不合格だったが、息子の第二志望校に対する行きたい気持ちが一番強かったので、その後の受験はすべて行かず、3日に第二志望校へ手続きへ行った。

着々と中学校生活が近づき、息子にはこの受験で味わった失敗を糧に今後の大学受験・人生に必ずプラスになると教えている。
この学校での中高6年間で大いに学んでもらいたいと思います。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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