息子は小学3年生のころから、安定した睡眠時間を取らないと就寝時にけいれんを起こすという症状があり、日能研と学校と睡眠時間に神経を使う日々となりました。又偏差値も決してよいとは言えない状況から通塾がスタートしたのです。
学年が上がるにつれて中学受験は無理なのではないかと、親として思った時期もありましたが、本人の頑張りで見事に大宮開成中学校に合格することができました。
当初は都内の中高一貫校を志望校に考えていましたが、中学へ進学しても勉強時間と睡眠時間に少しでも支障が出ないようにと、埼玉県内の中高一貫校に志望校を変更しました。
何よりも、ここまで頑張ってきた息子を諦めさせないこと。そうした思いで、息子の性格にあった中学校を探す中、最終的に大宮開成中学校へ志望校を変更しました。これが小6の夏前頃でした。
しかし模試などの全国順位はいつも下の方で、第一志望の大宮開成中学校の模試の判定は、可能ゾーンに一度だけちょろっと入ったくらいで、常に努力ゾーンでした(再考ゾーンに入ったことも?)。
そうこうする中で、とうとう本番の入試が始まってしまいました。大宮開成中学校の第1回目、そして特待選抜試験の結果は、残念ながら不合格。しかし、併願校として受けた春日部共栄中学校は合格することができたので、その結果をバネにかんばるしかない状況でした。
併願校の春日部共栄中学校の話になりますが、春日部共栄中学校は1回目の大宮開成中学校の英数特科試験の後に受けた午後入試で、一度は不合格となっていました。
埼玉入試の1日目は惨敗という結果でした。
翌日は午前午後と春日部共栄中学校の試験でしたが、少し酷かなと思いつつも気持ちの切り替えになればと思い、午前入試終了後のお昼休みに、前日2校の受験結果報告を日能研に入れさせました。
結果的にそれが良かったのかどうかは分かりませんが、その後の午後入試で見事に合格する事が出来ました。
大宮開成中学校の話に戻ります。
大宮開成中学校の試験対策時の説明では、4回ある試験の難易度はすべて一緒にしているとの事でした。
特待選抜入試中に行われた保護者向け学校説明会では、第1回目の入試問題から数問取り上げて、簡単なアドバイスのような解説がありました。その時の話では今年の入試から、「文章や表を読み取る力があるかをみる問題(将来的に必要となるスキル)」を盛り込んでいるという話がありました(試験対策でも話されていました)。
そこで2回目の英数特科の試験前に「とにかく問題の設問や表などを、勝手に予測しないで1語1句落ち着いて読みなさい」と息子にアドバイスしました。
このアドバイスが奏功したかどうかは分かりませんが、開示された得点では不合格だった試験より、国語がおよそ20点多く獲得し、不得意だった理科でも多く点数をとることができました。又合格ラインが1回目の試験より上がっていたのにもかかわらず見事に合格することができたのです。
何回も不合格を貰うと、お子さんだけでなく親御さんの心も折れそうになることもあるかもしれません。どうぞ親御さんはお子さんを信じて、不合格は真摯に受け止めつつも「さぁ次行ってみよう!」というくらいの気持ちと雰囲気でサポートしてあげてください。
春日部共栄中学校も大宮開成中学校も、いずれも3度目に受けた試験で合格しました。
何が功を奏したのかは分かりませんが、ひとつ言えることは子どもを最後まで信じていた事です。
中学受験は必ずしなくてはいけないものではないので、親の意思ひとつで決まってしまうところがあります。
子供をコン卜ロールしやすいという所もありますが、親の負の気持ちがそのまま子供に反映されてしまう事もあるので、とにかく最後まで子供を諦めさせないで信じてあげることが合格へのロードだと思いました。
また、中学受験を経験した息子は、普段の話し方や行動において、これまでではけっして見られなかった自信感じさせるようになりました。本当に途中で諦めさせないで良かったと思いました。
- ※
- 今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。