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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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志望校合格ではなかったけれど

  • 年度:2019
  • 性別:女子
  • 執筆者:
1月3日、年明け初日の冬期講習の日。
講習時間より前に自習室で勉強しようと早く出たところ、気分が悪くなり塾に行けないという娘とベンチで2時間様子を見ていた。
体調不良というよりは精神的に行けないのだと感じ、色々と話をした。
年末年始、家で息抜きもしながら合格力プリントなどとても頑張ってやっていたので、少し息が詰まっているのかなと感じたが、塾に行けばまわりも頑張っていると気持ちも切り替えられるかなと思い、その日は行かせてみた。

帰る時には少し元気になったように思い、行かせてよかったなと思いながら様子を見ていたところ、1月5日午後から吐き気をもよおし、1月6日朝方より嘔吐を30回くらいくり返してしまった。
救急搬送で点滴を受け、その後も食べられるようになるのに1週間かかった。

1月に予定していた受験は出来ず、その間、一切勉強も出来なかったため、受験そのものが無理なのではと一時は思い、それも仕方なしかと覚悟もした。
しかし食べられるようになり体力も徐々に回復し、改めて娘に確認するとがんばりたいと言うので、そこからまた新たに勉強を再開した。

出願にあたって、娘の精神状態も考え、ぶっつけ本番の2月1日は確実に合格をとって、2月5日に第一志望を受験するという方針を立てた。
2月1日の合格に向け、娘も遅れた分を取り戻そうと一生懸命頑張り、体調管理にも気を配り、万全の状態で2月1日臨んだ。

落ち着いて出来、手応えもあった様子だったが、当日夜の発表でまさかの不合格。
本人のイメージの中では2月1日の合格しかなかったので、頭が真っ白に。
しかし次の日も朝早い上、不合格のため翌日は午前、午後受ける必要があるので、すぐ切り替えるよう話をして翌朝、つらい中、朝早くから夕方まで、なんとか力を出し尽くす。

その日の夜、祈る気持ちで合格発表を待ち、番号を見つけた時は心からほっとし家族全員で抱き合って喜んだ。
そして2月5日の第一志望に向け、最後の最後まで頑張り、2月6日の発表を迎えた。
残念ながら栄冠はつかめなかった。

この1ヶ月で人生初めての数々の試練に立ち向かい、乗り越える様子をそばで見て、普段は本当にのほほんとしている娘だったが、計り知れないプレッシャーを背負っていたことを改めて感じた。
しっかり最後まであきらめず頑張ってくれたことに惜しみない拍手を送りたい。
第一志望合格という目標は達成出来なかったが、大きく成長出来たこの経験を最後まで頑張ったという自信は、かけがえのない宝物としてこのあとの人生に生きてくると実感している。

最後に、お忙しい受験期間中まで、サポートをして頂いた先生方に心より感謝申し上げます。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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