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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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12歳の戦士 見せてやれ底力!

  • 年度:2019
  • 性別:男子
  • 執筆者:
受験を終えて思うことは、子どもの力を信じ続けた3年間だったことと、親の無力さだけです。

子どもは親が思う以上に力強く、試験場に向かう後姿はまさに戦士そのものでした。
恥ずかしながら、私は子どもの前では冷静を装っていましたが、冷静に見届けることはできず、子どもには内緒で神頼みをすることしかできませんでした。
出願前にはお墓参り、氏神様へのお参り、受験番号より吉日に出願したいと、暦を見たり、受験日には試験開始前までに氏神様へのお参りをしていました。
笑われるかもしれませんがそうでもしないといられなかったのです。

受験をすることも、志望校を決めることも、日々の学習も子どもの意志に任せてきました。
そして、子どもが決めたことは、家族みんなで全力でサポートすることも我が家で決めたことでした。
それは、子どもが自分自身の力で長い受験勉強を乗り越えてほしかったという思いからでした。
もちろん、受験勉強には山も谷もあり、思い通りにいかないことが多く続きます。

我が家の場合は6年生の10月の日能研全国公開模試で、最悪の結果が出たことが、最大の危機だったかもしれません。
それでも、その危機を乗り越えたのは子ども自身でした。
この時が自分のためにする受験という意識と勉強に対する思いにスイッチが入った瞬間だったように思います。
まだ12歳、でも12歳の思いは本当に強かった。

もう一つ強かったことは、教室の先生方への信頼でした。これは親も子どももです。
教室の先生方は日々の子どもの様子から、子どもの気持ちを支えてくださいました。
どんな時でも、学習でサポートくださいました。
志望校を決めたときには、そのための対策も情報提供も子どものモチベーションを高めることも、先生方のお力の大きさを痛感するばかりでした。

ここでもまた、親は無力で、お弁当を持たせて送り出すことしかできないのです。
受験日当日には、受験会場まで応援に来てくださり、先生を見たときの子どものうれしそうな顔は忘れられません。
合格がわかったときに、教室の先生に一番に伝えたいとも言っていました。
本当に親は無力です。

試験前に夫が子どもにかけた言葉は「見せてやれ底力!」でした。
この言葉は受験期間の私たち家族を支えた言葉だったように思います。
子どもは3年間頑張りぬいた底力を試験日に発揮してくれました。

これから受験に立ち向かうお子さんたちには「見せてやれ底力!見せてやる底力!」
という気持ちであと1年を乗り越えてもらいたいと思います。
保護者の皆様には、お子さんの力を信じて、最大限のサポートを!ということでしょうか。
親にできることは、子どもの力を信じ続けることだけでした。
それにしても、親とはなんと無力なのでしょう・・・

皆様の健闘を心よりお祈り申し上げます。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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