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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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子どもがもつ前へ進む力

  • 年度:2020
  • 性別:女子
  • 執筆者:
娘が塾に通った3年間は、私にとってはとてつもなく長く感じる時間でした。

塾への送迎、お弁当作り、そして勉強に集中しない娘への日々の叱咤激励・・・。おそらく、受験生を持つどの家庭でも繰り広げられている光景なのだと思いますが・・・。
12歳という、子どもから大人へと一歩踏み出そうとするこの時期に、「中学受験」というものは容赦なく試練を課してくるもののようでした。

我が家では、2/1のPM受験について、出願締切ギリギリまで悩みました。
午後受験は、いわゆる安全校をとるべきか、或いはあくまでも母親である私からみても娘に合っていると思える学校(1日と3日の2回受ければ、合格できるのでは?と思う学校)に出願するべきかで、最後まで悩んでいました。

これまでも、私の中で何か疑問が湧いたら、いつも本人に確認しながらやってきました。
なので、この件も最後の最後まで娘に気持ちの確認をしました。
「ママの意見はこうだけれど、あなたはどう? ギリギリまで悩んでいいから、答えをだしてね」といって、娘に決断をゆだねました。内心では、どうか私がいいと思っている学校を選んでほしいと願いながら・・・。

そして、娘が出した答えが以下の内容です。

「私は第一希望の学校をどうしても2回受けたい。でも、2回受けるには、2/1のPMに安全校を受けておかないと心配。だから、ママの言っている学校は1回しか受けない。それは、心配性なわたしの性格によるものだから、ごめんね、ママ。でも、それがこれから後悔しない為にも私にとって必要な戦略なの!」

そっか・・・と思うのと同時に、我が子をすごいな~と心の底から思いました。
その気持ちは、試験期間中の4日間も変わらず続きました。不合格をもらっても「明日、がんばるから!」と言って翌日に臨んで行く娘の姿を見て・・・。

親の方が凹んでいても、娘の最後の最後まであきらめずに、前に進もうとする力、タフさ?にはじめて尊敬の念を抱きました。本当にかっこよかった。

入試期間中既に、わが娘は親の一歩先を歩んでいるかのような感覚を味わいました。
いつの間に、こんなに逞しくなったのか。

結果、第一希望は不合格でしたが、4日目に本人の第二希望の学校から合格をいただきました。
明らかに、娘自身が自分の力でつかみとったものでした。

「子どもは親が思っている以上に、冷静に状況を見ていて、常に前を向いている」
このことに気がつけたことは、中学受験をして学力以上に得たものだと思っています。

この受験を乗り越えた娘は、これからもきっと大丈夫!と確信できた受験でした。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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