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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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落ちなかった娘

  • 年度:2019
  • 性別:女子
  • 執筆者:
娘の偏差値は、42。
第一志望のR4は47。
この値に届いた日能研全国公開模試は、年間を通して1回のみでした。

主人は、初日から落ちる体験をさせるのはかわいそうだ、と他校にすることを勧めました。
しかし、第一志望の学校でしかできないことが娘にはありました。
そこに挑まずにあきらめさせてしまうことこそ、今後の娘の成長に影を落としてしまうと私は考えました。
主人には、映画のカイジのようだと言われましたが、娘もどうしても受けたいと願っていたので、受けることにしました。
その学校は、1月に面接があり、日能研で練習し、ホットラインを熟読していたので、当日面接官と笑いあうほどリラックスして臨めました。

ただ、試験が終わり帰りのバスの中、娘は「受かる気がしない」を連発して第二志望の入試に向かいました。
7時に終わり、ここでも帰り道に「受かる気がしない」とこうべを垂らし、とても疲れた様子でした。

午前の合格発表の時間が迫り、主人は帰宅してパソコンの前にスタンバイしてくれていました。
この時、私の携帯は充電が10%以下。
学校のサイトへつながるかどうか、危険な状態でアクセスしました。
途中できれてもいいと思いアクセスしたところ、、、
なんと、娘の番号があったのです。

今日の様子から「最低三日はこの生活が続くのか」という心の準備をした矢先のことでした。
偏差値のこともあり、第一志望に受かる確率は、私の中で10%ほどでした。

だからこそ、電車の中で確認した数字は、娘曰く夢のようで、お互いに人目もはばからず、手を取り合い喜びの声をあげました。
数分で、降りる駅についてしまったので、降りるとき、うっすらと涙がでました。

この後、午後入試も合格することができ、2日で娘の入試は終えることができました。

娘の実力が発揮できたのかわかりませんが、偏差値が足りなくても、どうしても行きたい学校があったら挑戦するべきだということを、たくさんの方へ知って欲しいと思い筆をとりました。

うちには妹がいて、彼女に姉の泣く姿をみせたくないと思い、1日目だけは実家へお泊りしていました。
そこまで準備をしていたからこそ、涙が歓喜の声に変わることができたのかもしれません。

偏差値は大事ですが、最終的に娘がどうしたいのか、娘を信じることができるかどうか。
親が大きく試された入試でした。
私たち以上に、娘を信じてサポートしてくださった教室の先生方に心から感謝したいとおもいます。
ありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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