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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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日能研が心の支えになった
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受験を終えて~息子の成長

  • 年度:2018
  • 性別:男子
  • 執筆者:
入試前日、朝食をすませると、息子はさっさと自分の部屋に戻っていった。
しばらくして、様子を見に行くと、ベッドの上の布団はきちんと畳まれ、机の前に沢山貼ってあった日能研の時間割や過去問の進め方のプリント類の数々がさっぱり剥がされている。変わりに、目の前のホワイトボードには“すべては合格のために”と息子の書いた文字。そして、机にむかって、明日からのための方略カードをもくもくと書いている。声を掛けることも、あえてしなかった。今、息子は何を思っているのだろう・・・ここまでの道のり、長かった、私の方が辛くて辞めたいと思うこともあった。でも、息子は辞めたいなんて一度も言ったことはない。この3年で大きく成長したなあと実感する背中だった。

結果は第一志望も、第二志望も不合格だった。第三志望校の合格さえも喜ぶことが出来ていない。用意したケーキも息子は食べなかった。気の利いた上手い言葉が掛けてあげられない。「もう、日能研に通うこともないんだね・・・」息子がポツリと言った。そうだね、いいクラスに在籍したね。
2/1午後受験校に到着した夕方遅く、大雨の降る寒い中、校門で待っていてくださったスタッフさん。
2/2第一志望受験日の朝、雪の降る中、息子を心配して駆けつけてくださった算数の先生。
2/3の朝、電車に乗り込んだ私たちをホームから見つけて手を振って応援してくださったスタッフさん。
2/4第一志望校リベンジの朝、今日が最後の試験、ただただ合格を祈って息子と握手をしてくださった教室長さん、私たち親子、涙がでるほど嬉しかった励まし、息子は言葉にこそ、ださないけれど、一緒に頑張る仲間と出会えたこと、支えてくださる先生やスタッフの方々に出会えたことを本当によかったと思っている。だから、今はまだ前を向けていないけれど、きっと大丈夫。ここで頑張った3年間が息子の糧となって、前へ進んでいけるはず。

「塾の友だちと、6年後、東大で再会したりして」冗談なのか、本気なのか・・・息子がそう言った。
息子らしく、いつも言うことだけは大きい。もう、大丈夫、息子は成長していける。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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