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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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子供のこころと受験

  • 年度:2017
  • 性別:男子
  • 執筆者:
受験が終了した日。
その日は第一志望の麻布中学校に合格した日でした。

1月受験が始まった時は、併願の志望校も含めた受験校が本当に大丈夫なのか心配し、不安でした。
最初の受験校の合格発表はインターネットでしたので受験番号を入力する手が震えるほど緊張しました。

1月に三回受験をし、その受験の間にインフルエンザにもかかりました。
1月の塾のテストが終わってからは実力があるのかないのかわからないまま 息子はひたすら過去問と毎日の計算や漢字のルーティンをこなしていました。

実は日能研にお世話になったのは新六年生からでした。
息子は最初の塾では良い成績だったのですが、その成績を維持するための勉強が重荷になり、それを親に言えず、結局心神耗弱してしまいました。
成績が良かったので私も結構厳しく勉強のことを強いてしまっていました。
しかし小学生はまだ子供です。朝気持ち悪いとかだるいとか、顔つきも生気が失せ、学校にもいけないような状態になりました。その原因が最初の塾とその勉強と私にあるということに新五年生になる頃に私はやっと気が付きました。

お母さんに勉強のことを言われるのが嫌、勉強が嫌だということを親には言えない、言ってはいけないと、子供心に隠し、言われるたびに傷ついていたのだと思います。
本当に可哀そうなことをしていました。

それから前の塾をやめ、いったん完全に勉強から離れ徐々に息子は回復していきました。

新六年生を前にそれまで宿題以外せず、ひたすら遊びに遊んでいた息子と受験について再度話しました。
その頃には学校のクラスメートのほとんどが受験を意識するようになっており、息子もなんとなく皆と同じように再び受験することを意識し始めたようでした。
再度入塾するにあたっては好きなことをやって息抜きしながらでないと無理ということも親子で再確認して始めました。

日能研に入り新六年生からスタートしたものの、理社の知識が追い付かずわかってはいたものの最初は大変苦労しました。
テストも理社が極端に悪いので、夏休みまでを目標に夜寝る前に親子で五年生の部分を勉強し直しました。
室長さんには受験までに何回か繰り返し復習しますから、あせらずコツコツとやってほしいとアドバイスをいただきました。

夏休みが終わった頃からだいぶ皆に追いつき、特に得意の算数は先生が楽しい先生だったこともあり授業を楽しみにしていました。

息子はマイペースで直前まで息抜きのパソコンゲームをきっちり時間をとってやっていましたので親としてはこんなことでいいのかと焦りましたが、一度失敗しているので息抜きは時間を決めてさせていました。
今思えばそれがなければ同じ失敗を繰り返したように思いますので、子供それぞれに必要な息抜きの方法があるのだと思います。

成績も最後まで合格可能性50%以上にはなりませんでしたが、日能研全国公開模試よりカリキュラムテストや合格力育成テストの方が成績が良く思考力はあるものの基礎知識に欠けるということに悩まされました。

2月1日の麻布の試験後二校目に移動する間、息子が麻布の試験の手ごたえを自分から話してきました。その様子から抜け殻になるほど全力で集中し、しかも算数は捨て問を見極め、解いたものはすべて逆から考え検算するということもやっており、いつもの息子とは全く別人のように冷静に客観的にやっていたことがわかりビックリしました。

受験は子供を成長させると聞いていましたが、想像以上でした。

3日午後三時前に 掲示板の前で 番号を見つけ私は息子をしっかり抱きしめました。

終わった!と心から思いました。

本当に本当に とてつもなく長い戦いを終えた気がしました。




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