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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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最後まで諦めない強い気持ち

  • 年度:2020
  • 性別:女子
  • 執筆者:
新4年生から日能研に通い始めました。
私学の雰囲気を知るために4年生の秋に何校か文化祭に行きました。
その中でも、華道の体験時に在校生が優しく接してくれたこと、
校舎がきれいだったことからフェリスが第一志望になりました。

4科目の中では算数の成績が比較的良かったため、本科・栄冠への道の問題は全部やるようにしていました。
一方、国語の記述はあまり得意ではなかったため、子供新聞の「天声こども語」の要旨を書かせたり、
教室の記述講座に参加させたりしました。

5年生までの成績はフェリスの R3前後を行ったり来たりしていましたが、
6年生のはじめから安定してR3を超えるようになってきました。
このまま順調にいくかと思いきや、6月の公開でまさかの偏差値マイナス10。
娘もかなりショックだったようで、夕方、仕事中にも関わらず泣きながら私の携帯に電話をかけてきました。
その後、しばらく元気がなく、教室のスタッフの方々が時間を割いて心のケアをしてくださりました。
またNフレンズに行き、先輩方の話を聞く中で何とか前を向けるようになった気がします。

夏休みも朝から晩まで4科目の復習をしていました。
しかし、9、10月の公開はフェリスのR3にすら届かない状況が続き、
日特も2クラス下がって一番下のクラスに落ちてしまいました。
このような状況でも普段通りの漢字・語句・計算を毎日欠かさず行い、教室や日特に通い続けました。

その結果、11、12月の公開ではR4前後の成績にまで向上しました。
このまま最後の公開を良い形に終わらせて本番に臨めたらと思っていましたが、
最後の公開でまさかの偏差値マイナス10。
さぞかしショックを受けているだろうと思いきや、6月のような電話はかかってきませんでした。

1月受験でも本来の実力が出せれば合格できる学校が数点足りずに不合格。
残念そうにはしていましたが、気持ちを切り替えて本番に向けて過去問や日特の復習に向き合っていました。
その姿を見て、この半年でメンタルが強くなったことを感じました。

本番の朝、教室の理科の先生と電車で偶然会って声をかけていただけました。
1月の受験のときは温かい電車の椅子で睡魔に勝てず寝てしまいましたが、
先生に会えたので眠気にも襲われず、今日の理科はできるんじゃないなど話しながら学校に向かいました。
校門の前で教室の算数・社会の先生とも言葉を交わし、気分良く受験会場に向かっていきました。
面接終了後の表情をみたとき、実力を出し切れたことが分かりました。

テスト中は緊張のため頭痛に見舞われたそうです。
「休み時間に合格てぬぐいをトイレで見たり、先生方の顔を思い浮かべたりしたら頭痛は治った」、
「偶数年度のテスト問題は自分に合っているから今年は大丈夫」、
という根拠のない自信も午後入試に向う途中で話してくれました。

ふり返ると山あり谷ありの3年間でしたが、
最後はあきらめずにフェリスに絶対合格したいという強い気持ちが良い結果につながったと思います。
強い気持ちが持てるようになったのも教室のスタッフの方々のサポートのお陰だと思っております。
3年間本当にありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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