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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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2019年2月3日を忘れない

  • 年度:2019
  • 性別:男子
  • 執筆者:
3年生の2月から始めた日能研通塾。4、5、6年と少しずつ成績を上げてきた。
6年の1月に埼玉受験を迎え、チャレンジ校のS中で合格最低点にあと1点まで迫り、抑えで受けたJ中では無事合格できた。風邪もひかず上り調子で2月受験を迎えられた。

2月1日。実力相応第一志望のJ中。試験後「力は出せた」と本人。ただ「理科で間違えた大問があった。算数で難しい大問があった」とのコメントもあり、確率は五分五分かと思われた。
2月2日。第二志望のS附中。苦手の理科記述問題にはほとんど手をつけられなかったと言う。その前の大問で点を取ろうとして時間をかけすぎてしまったとのこと。嫌な予感がした。

この日私は仕事で夜も不在。1日と2日の合格発表を本人と奥さんで一緒に見る(2日への影響を考えて1日には見なかった)。
結果は2校とも不合格・・・。本人いわく「どちらかは受かると思ってたから頭真っ白、目の前真っ暗」。
笑って乗り切ろうとするもこらえきれず号泣したそうだ。奥さんに慰められ、まだ職場にいる私に電話してきた。
「明日はどのような心構えでS中(第三志望)に臨んだらいい?」と。
実はS中はほとんど頭になかったとのこと。私からは「まずなぜS中を受けようと思ったの?」
「この学校の良いところ、好きなところは?」「答案用紙は学校へのラブレター。今の気持ちで受け入れてくれると思う?」と問いかけた。本人は何か考えるところがあったようで「この学校に絶対受かりたい。明日は絶対に受験する」と宣言してくれた。

2月3日。日能研にアップされていた2月1日の問題をタブレットで見て解きながら会場入り。試験後は「過去問と比べて一番難しかった」と複雑な表情。ドキドキしながら夜8時のネット発表を見る。・・・合格!家族全員で飛び上がって抱き合って喜んだ。
2月4日。本命J中の3回目を受験。「出し切った。ベストは尽くした」との感想も残念ながら不合格。
S中への進学を決めた。
2月2日の夜、どん底の精神状態から自分を見つめ直し気持ちを切り替えて3日に合格を掴んだ精神力は素晴らしい。この経験を今後の人生に活かしてほしい。

追記。1月に教室で両親にあてた手紙を書いてくれた。大意しか覚えていないが、この文章を書いてくれただけで中学受験をして良かったと胸が熱くなった。
「3年間日能研に通わせてくれて本当にありがとう。僕はもう何も要りません。今までのように仲の良い家族でいてください」。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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