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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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繰り上がり・補欠合格

ダブル繰上合格

  • 年度:2018
  • 性別:男子
  • 執筆者:
12年間この子を育ててきて、最も消耗した2日間でした。2/3と2/4のことは、ずっと忘れられないと思います。
中学受験に関しては、どこまでやれるか半信半疑で始まりました。しかし、6年生になってから本人の頑張りで成績も伸びてきて、憧れの麻布にも手が届きそうなところまできました。けれど、2/3の結果は不合格でした。「もともと五分五分だと思っていたから」と、本人は割りと平然としていましたが、心の中はどうだったのか・・・。

翌日の2/4、早稲田(2)の発表でも番号はありませんでした。振り返ると、茫然とした息子の姿がありました。重い足取りで、そのまま本郷に行き、入学金を納入しました。本郷からの帰り道、息子は「麻布に行けないのなら、本郷でトップを目指す」と言いました。強がりかも知れませんが、息子が泣かないのに、私が泣くわけにいきません。夫も前向きに「この悔しさをバネに頑張って欲しいね」と言いましたが、私は夜こっそり泣きました。しかし、翌日2/5の夕方、早稲田中から繰上合格の連絡が入りました。仕事中でしたが、職場の人たちが驚くくらいハイテンションになってしまい、帰宅してからは家族みんなで飛び跳ねて喜びました。
3年間の努力が第二志望合格という形で報われ、本当によかった、そう思いました。

しかし、4時間かかった早稲田中の制服採寸日の2/11の午後、麻布中から繰上合格の連絡が入りました。
ついさっき制服の採寸が終わったばかりで、春休みの宿題も渡されたばかりで・・・目の前で息子も目を丸くしていますが・・・ようやく意味がのみ込めると、息子も私も喜びのあまり叫びだしてしまいました。
こんなことってあるのですね。喜びより驚きが勝るダブル繰上合格でしたが、気づけば第一志望校含めて、全合格という結果に、息子を存分に褒めました。ある程度褒めたら反省会です。
栄東の東大特待Iに合格した後気が抜けていたこと、追い込みにツメの甘さがあったことを反省し、
直前までよい仕上がりであっても、ケアレスミス、1点の差、試験への慎重さが合否を分けると肝に銘じること。

この最初の結果発表における挫折を忘れることなく、また新たな高い目標を見つけて頑張ってもらいたいです(こんな辛口なことが言えるのも繰上合格のおかげです!)。
日能研の先生方、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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