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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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本当の嬉しさ

  • 年度:2018
  • 性別:女子
  • 執筆者:本人
私の受けた学校は、複数回受けることができた。
準備はバッチリ!
過去問でも、合格の点数をとれるようになってきたし。後は全力を尽くすのみ。そんな気持ちで会場へ向かった。
でも、そんな気持ちなのは、私だけじゃなくて、ここにいるほとんどの人が、そういう気持ちなのだろう。
わかってはいても、どこからか不思議な自信が湧いてきた。
正直、1回目は、全力を尽くすことはできなかったなと、自分でもわかった。
ただただ、結果を待つだけだ。
そして結果発表。
私の番号は無かった。
受験番号が早い番号で、結果発表のページを見れば、私の番号はすぐに見つかるはず。なのに。
何度見ても、私の番号は見つからなかった。でも、ずっと探し続ければ、いつかは見つかると思ったのだろうか。
何度も何度も、自分の番号が書いてあったであろうところを、見続けた。
でも、合格は、ジャングルにある宝とは違い、探しても、もちろん見つかることなど無い。
不合格を一度感じてしまうと、本当に涙が止まらなかった。悔しさより、ただただ悲しかった。

お父さんが、「明日もあるから。」と、励ましてくれたが、とにかく不合格をしっかり受け止めることしかできなかった。
お母さん達に、泣いている姿を見せたくない私は、布団の中で思い切り泣いた。
翌日も受けたが、2回目も不合格。
この日を逃すと、次のチャンスは少し先。早く終わらせたいという気持ちもあったが、この間に、気持ちを切り替えて頑張ろうとも思えた。

最後のチャンスを翌日に控えた日、塾の自習を早めに切り上げ、家に帰ることにした。
塾を出る時にいた先生と、握手をして言葉をかけてもらった。
だけど、なんと言えばいいかわからないような気持ちになって、先生の目をまっすぐ見ることはできなかった。
でも、泣いても笑っても、明日が人生で最後の中学受験。悔いのないように、それだけを意識して頑張り尽くした。
そして、その学校は、私に「おいで」と、声をかけてくれた。
結果発表の時は、感動を通り越した嬉しさが心の底から吹き上がってきた。
人生で初めて、本当の嬉しさというものを感じた瞬間だった。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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