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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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絶対大学附属!偏差値35からの挑戦!

  • 年度:2018
  • 性別:男子
  • 執筆者:
受験が終わり、禁止していたテレビゲームをしたり、友達と遊んだりとあの怒涛の日々が嘘のように過ごしております。

大学付属校、そして共学校を第一希望に3年生の2月、日能研に入塾しました。
入塾テストが良くなかったのか3クラス中一番下のクラスからのスタートでした。
そして、最初の公開模試の偏差値が35・・・ここから挑戦が始まりました。

息子の成績を鑑み、受験するであろうマーチ系やN大系、T海大系などの学校の説明会や文化祭、体験授業などできるだけ多く参加しました。
偏差値や通学距離など考慮しなければ、どこもいい学校ばかり、後は合格できるよう成績を上げていくだけでした。

が、しかし、なかなか成績が上がらない、6年生の後期になってもマイペースな息子。
12月23日、最後の公開模試・・・偏差値40・・・。
当然、登録したマーチ系の合格判定はすべてR2にも届かない「再考」判定、過去問をやっても合格点に全然届かない状況でした。
「受験できる所がない」と思いましたが、逆に受験の組み立てが1つしかないとも思いました。

1月受験。
埼玉の偏差値35と45の学校を受験。結果は1勝1敗。息子は1勝できたことに喜んでいましたが、私は45を落としたことがすごく不安でしかありませんでした。

受験の組み立ては決して安全校ではないが2月1日午前を確実に取り、その後、すべてチャレンジするというものでした。

そして。

本番の2月1日。
のちのチャレンジの為に絶対取りたいN三へ、試験が終わり出てきた息子の表情は平然としていました。
雨が降り出した午後その足でO美へ・・・。
この日の午後6時、N三のweb発表・・・結果は「合格」。息子は大喜び、私は一安心しました。
しかし、O美は「残念」という結果でした。

2月2日。
小雨が降るなかH二へ向かう。日能研、ユリウスの先生方と握手を交わし会場へ。
試験が終わる頃には雨も止み息子を迎える。
出てくるなり「スゲーできた。絶対合格できる。ヤッターー」を連発、興奮している息子をなだめながら午後受験へ向かう。
午後はC横。試験が終わったのは19時過ぎ、食事をし帰宅した。
そして、22時にH二のweb発表、
ドキドキしながらネットを開くと・・・「残念」・・・という結果でした。

2月3日。
この日はM八II、私が付き添い、妻は9時発表のC横へ向かう。9時過ぎ写真付きのLINEが・・・。
そこには息子の番号はありませんでした。
試験が終わり出てきた息子が一言「ダメだった・・・」C横の結果も伝えると「ぼく、N三に行く」と・・・。
やはりM八も番号はありませんでした。チャレンジとはいえ4連敗は堪えたみたいだった。

運命の2月4日。
追加出願していたH二の2回目へ。
向かう道中息子が言った、
「1回目できたのにダメだったなんて信じられない。スゲー悔しい。絶対リベンジする」。
受験が始まっても危機感もなくマイペースな息子が3年間で初めて本気になった瞬間でした。
私は「冷静に、落ち着いて行け」っと送り出しました。
試験が終わり出てきた息子は、「まー書けた、できたと思うけどわからない」っと。1回目とは真逆の反応でした。

そして・・・22時・・・ネットを開くと・・・そこには
  「「合格おめでとうございます」」
の文字が。
目を擦りました。頬をつねりました。ネットを一度閉じてもう一度開きました。

そこには変わりなく「合格」の文字が・・・。

チャレンジ・リベンジ成功、奇跡の下克上、歓喜の瞬間でした。
息子も泣きながら塾へ報告の電話をしました。

後から思えば、追加出願した受験番号が妻の誕生日だった事、
部屋の壁に掲げた絶対合格の模造紙がC横やM八はめくれて剥がれかかっていたが、H二だけしっかりと張り付いていた事、偶然と言われればそれまでだけど、合格へのフラグが立っていたのかなとも思いました。

この3年間、色々な思い出があります。喧嘩は日常茶飯事、
時には言ってはいけないと分かっていても「受験なんかやめちまえッ」っと怒鳴ったことも。
すごく大変だった3年間、でもすごく充実した3年間、親も子も成長できた3年間でした。

今春、法政大学第二中学校に進学します。

中受に挑み、無理だと思っていたデッカイ扉をこじ開け新たな世界の入口に立った息子、未来を信じ、そして自分を信じて、中・高・大とオモイッキリ「青春」を謳歌してほしいと思います。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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