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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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  • 年度:2018
  • 性別:男子
  • 執筆者:
気がつけば夏からみるみる成績が下がってきました。夏までは成績が後ろの方でありながらも彼なりに成績を上げてきました。これから本番という時期になのに何故なのかと、日々不安な気持ちは無くなりませんでした。結局最後まで成績は下がっていき、志望校が秋には併願校だったのがチャレンジ校になっていく事態。しかし息子は沢山の学校見学をしてきたにも関わらず、いつも行きたいと思う学校は一つで、最後までその気持ちは変わらずにいました。

1月になり、帰国生受験を受けました。2校受けましたがともに不合格。帰国生は2科目受験で、試験問題も易しく出来ていることので、本番の入試はもっと難しくなるのに大丈夫だろうかと窮地に立たされました。その後出願を予定してた学校の見直しをし、志望校よりも低いところを受けることにしました。
本人は、希望する学校の過去問をひたすらやっていました。過去問は最後まで難しかったようです。

2/1希望校午前不合格。彼に告げずにそのまま、午後受験終わった足で塾へ行きました。夜8:30頃まで勉強し帰ってきました。帰宅時に不合格を伝えました。彼はみるみる涙を流し声を上げ泣き始めてしまいました。なぐさめても時間がかかってしまうだけだと判断し、彼に寝るようにと促しました。
夜、午後の試験も不合格。朝、また彼は同じように泣きじゃくりました。

2日は併願校の試験、雪がチラつくなか彼は無言でバスに乗り、外をながめて一言も話そうとしませんでした。
その姿は見ていてとても辛かったです。
試験校に着いたら日能研の知ってる先生の顔があり少し勇気をもらうことができました。
中に入ったら塾の友人がいて、更に気持ちが落ちついたようでした。
なかなか試験後に出てくる彼の様子は“いま一つ”またダメかとお弁当を食べ、彼は食堂のものを興味津々で食べてました。
午前の発表は皆さん親子で見るような様子でした。しかし不合格だった場合、その後また試験を受けなければならないので私は子どもに一緒に見るか聞いてみましたが、本人は一緒に見に行くと。でもまた今朝のように泣いてしまったら試験がまともに受けられないんじゃないの?と話しました。でもやはり行くと言いはるので仕方ないので、外へ連れ出し掲示を待ちました。
ついに ! ! 番号がありました ! ! 4敗していたので喜びもひとしおでした。二人で抱き合い喜びました。
合格証書は校長室で校長先生自ら受験生一人一人に手渡してくださり更に感動しました。本人に泣かないの?と聞いたところ、もう沢山泣いたから涙が出ないよと言われました。ずっと夢じゃないよね ? ! と何度も言葉くり返し聞いて頬をつねってました。
この日の午後入試は受けなくて良くなったので、また塾へ行って勉強しました。

2/3気持ち改め、再挑戦 ! ! この試験は、塾の先生もここで受かりますと言ってたので、きっとそうなると思い願ってました。
またまた出てくる息子の顔は冴えません。いつになったらガッツポーズを出してもらえるのかと私はげんなりしました。夜発表、希望校3回目の不合格。残りは二期! ここは、倍率高くなるし、今回は受かると思っていました。
二期まで後2日、翌日試験説明会がありましたので傾向を確認して、最後すがる思いで塾へ行きお願いしました。この5日間教科の先生や担任の先生が我が子のために細かく指導してくださり、最終日もお付き合いしていただけて本当に感激しました。
朝10時から夜7時半まで勉強し、もうやれる事はやったという気持ちでした。
明日希望校を受けて、希望校の入試は全日程元気で受けられたので、結果はどうであれ、我が子が頑張った結果は受けとめようと思いました。

二期の日の朝、今まで天候がいまいちでしたがその日は快晴で、富士山も初めてキレイに見えました。気持ちの良い空気をいっぱい吸いながら学校に着いたら、担任の先生が待っていてくださいました。先生が息子に抱きつきエールを沢山おくってくれました。待ち合い場所から受験室に向かう際も再度駆け寄ってきて、最後の最後まで注意点などを話し伝え試験に向かわせてくださいました。出来の悪い息子に対してこんなに親身になっていただき、感無量でした。
希望と諦めと半々の心情の中、ふたを開けました。残念不合格 ! !
良くやったと思い、胸が熱くなりました。やり切った達成感、息子よありがとう ! !
併願校に進むこと、息子も親も納得し、先生の言葉を信じ、6年間また大学へ向けて歩んでいこうと決意しました。

それから3日経ち、その朝、いろいろなパンフレットや書類を整理し、明日制服採寸を控えていた夜、希望校のくり上げ合格の電話が夕飯中にありました。家族みんな震え上がり、この気持ちを一瞬どう受け止めればいいかわからず、でも息子は希望校へ行くと即答し、何時間も興奮状態でした。
塾の先生も泣いて喜んでくださり、こんなどんでん返しがあるなんて、この結末は、何度も起き上がり戦い抜いた息子が招いた幸運のように感じました。
一生の宝物になるような体験をさせていただき、私たち親も多くを学ぶことができました。
息子はとても成長したと思います。この体験で学んだ、ねばり強さ、諦めない根性を忘れないでこの先の長い人生に立ち向かっていってほしいと思います。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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