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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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諦めない心

  • 年度:2016
  • 性別:男子
  • 執筆者:
終わりよければすべてよしというものの、なかなか女神が微笑まない厳しい中学受験だった。

最初の不合格。
チャレンジ校だったが健闘し、自己採点はまずまずのラインだった。
志望度が高くない学校だったのであまり動揺はしないと思っていたが、
母親が結果を告げると「嘘でしょ。」と言ったまま暫く黙り込んでしまった。
いつも明るく元気な子どもが見せた初めての表情だった。

二番目の不合格。
偏差値がかなり離れており難しい状況だったが、可能性を追求しチャレンジ。
自己採点は合格点に程遠い結果だった為、合格は難しいと子どもに伝えると大粒の悔し涙を流した。
2月受験が本命なので1月受験の結果にこれほど落胆するとは思ってもみなかった。

「あなたが希望している学校は2月受験でしょ。落ち込んでいる時間があったら最後まで頑張りなさい!」
母親からの叱咤激励で持ち直し、2月に第一志望のA校と第二志望のB校を2回ずつ受験した。

2月1日 B校を受験。
試験終了後、「多分受かった♪」と子どもからメールが届いた。
自己採点も例年の合格点を超えており、少し浮かれている様子だった。

2月2日 A校を受験。
まずまずの手応えがあったようだ。
同日の13時にB校の合格発表もあり期待の表情を浮かべていた。
合格発表の時刻となりB校の結果をスマートフォンから確認。
結果は不合格。
子どもに不合格を伝えると落胆の色が隠せない。
B校は合格したと思っていたのだろう。

そして、22時にA校の合格発表が控えている。
B校の2回目の受験に備え早く寝るようにと子どもに話をしたが、合格発表を確認すると言い張るので、結果が出たら必ず起こすからと約束して床につかせた。
HPへのアクセス集中の影響で22時40分過ぎに結果を確認。
結果は不合格。
約束通り子どもを起こして不合格を伝えた。
同日の第一志望と第二志望の不合格をどんな気持ちで受け止めたのだろう。

2月3日 B校の2回目の受験。
1回目の受験と同様に手応えがあったようだが、倍率も上昇していて安心できる状況ではない。

2月4日 A校の2回目の受験。
前回よりも手応えがなかったとのこと。
おそらく、合格は難しいだろう。
13時にはB校の合格発表がある。
考えたくはないが、一昨日のダブルの不合格が脳裏をよぎる。

A校からの帰り道、B校の合格発表の時刻となった。
子どもに自分で合格発表を確認するようにと伝え、スマートフォンを手渡した。
精一杯頑張ってやりきったのだから、どんな結果であったとしても最後は自分で確認して欲しかった。
祈る気持ちで子どもの確認を待つ。

数秒後、「あった!」と歓喜の笑顔。

私も番号を確認後「よくやった」と子どもを抱きしめた。
家族全員、人目もはばからずその場で号泣した。

不合格が続く中、子どもは最後まで諦めずに本当によく頑張った。
この経験はこれからの子供の人生の糧になるだろう。

最後に、子どもを励まし勇気づけてくれた日能研の先生とスタッフの皆様に深く感謝したい。
色々な面で子どもを支えていただき、本当にありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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