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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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長かった7日間

  • 年度:2017
  • 性別:女子
  • 執筆者:
ジェットコースターに乗ったような7日間でした。

ほとんどの人は2月1日から始まり、3日ごろまでには終了するのだと思いますが、我が家の場合は、初日、第一志望校にチャレンジするも受からず、5日まで試験にチャレンジするという長い受験となりました。

1月の受験でS女子校から合格をいただき、娘は自信がついたと同時に気が緩んだのかもしれません。
親の私から見るともっと必死にやらなければ第一志望には受からないと感じましたが、娘は非常に楽観的。
あまり自信のない分野にいたっては、「試験にきっと出ないよ」と言う始末。
最後の一週間は、さすがに学校を休ませ、朝から晩まで過去問を解かせました。

娘の第一志望校は3回試験のチャンスがあり、3回受けると繰り上げ合格の選考をするときに有利だと聞いたため、娘はその学校を3回受験すると決めました。
しかし、3回同じ学校に出願するということは、他の学校を受ける選択肢がぐっと狭まります。
なるべく安全なところ、本人が少しでも興味があるところを探して、合間に午後入試を入れていくという方法をとりました。

2月1日初日。午前、第一志望校。午後は合格範囲内の学校を受けさせました。
ところが、午前の第一志望校が駄目だったばかりでなく、午後の入試も不合格だったのです。
かなりショックでしたが、翌日気を取り直して再度第一志望校にチャレンジ。午後はF女子校を受けました。
その日の夜に確認した第一志望の合格発表にも、娘の受験番号はありませんでした。午後入試のF女子校の合否は翌朝5時までわかりません。
通常、2日目の午後入試は、偏差値がかなり上がるといわれていたので、厳しいかもしれません。

第一志望校を2回続けて不合格になったことで娘の自信は打ち砕かれ、「もう辞める!どうせどこを受けても受かんないよ!」という投げやりな発言までもが飛び出す始末。
「そんなことないよ。受験はこれで終わりじゃないし、これからがんばろう!」と娘に話をするも、私自身もこのままどこも受からなかったらどうしようという気持ちになっていました。
親としてもっと合格圏内の学校を受験させるように考えたほうがよかったのではないか。志望校、併願校の選択ミスではなかったか。そんな気持ちがよぎりました。
日能研に報告の電話をすると、先生が娘と話をしてくださり、明日、試験が終わったら日能研に来て一緒に対策しようといってくださいました。

3日目の早朝、インターネットで2日目の午後の入試結果を確認すると、ありました!娘の受験番号が!
2月受験で初めての合格です。
これでほっと一安心です。あまりにも嬉しくて娘をあわてて起こし合格を伝えると、「やった~」と娘も自信を取り戻したようでした。
そして、3日目の試験に出発。3日目の女子校は1日目の午後に合格できなかった学校です。敗者復活を目指して受け、無事合格をいただきました。
そして4日目。娘としては第2志望の学校です。しかし、3日目ともなると、偏差値も倍率も上がります。
合格圏内の学校とはいえ、大丈夫だろうかと不安がよぎりましたが、無事に合格することができました。

翌日は第一志望校の3回目の入試。1回目、2回目が駄目だったのに、3回目に受かるのだろうかと思いましたが、娘は最後までやるといいます。
その日も日能研に出かけていき、最後の試験対策をしていただきました。
そして最後に教室を出るとき、先生方全員が握手をして送りだしてくれたそうです。
「実力はあるから大丈夫!」そういって励ましてくれたそうです。
そして最後の試験に臨みました。結果は不合格でした。

翌日の2月6日、第二志望校の入学説明会に行き入学手続きをすませました。
ところが、その翌日の7日昼過ぎ、私が仕事をしている時に携帯に電話がかかってきたのです。
見慣れない番号です。
もしや?と思って電話にでると、「洗足学園中学校です。お嬢さんの繰上げ合格が決まりました。おめでとうございます!」と娘の第一志望校からの合格の知らせでした。
飛び上がりたくなるほど嬉しくて嬉しくて、本当に何度も何度もありがとうございますと受話器に向かって叫んでいました。その時の気持ちは今でも忘れられません。

今回の受験は、子どものアップダウンに付き合い、まさかの長期戦で、体力的にも精神的にまいりました。
中学受験で一生が決まるわけでもないのですが、今までの子どもの頑張りを見ていると、なんとかよい形で終ってくれるといいな、とつい思っていました。
でも、初日に合格できなかったからこそ、成長できた部分もあると思います。
人生そんなに甘くないというのを思い知らされ、その悔しさを克服し、友達が次々と合格していく中、辞めたい気持ちを抑えてあきらめずがんばって、日能研の先生方にもサポートしてもらいながらやりきったという感じです。
ハラハラ、ドキドキの一週間でしたが、最終的には第一志望校に合格することができて、最後まであきらめなくてよかったと本当に思っています。

結局入学はしませんでしたが、第二志望校の入学説明会に参加したときに聞いた先生の言葉が、とても印象に残っています。
「子どもはすんなり階段をのぼるようには成長しない。」
時にはつまずいて転ぶこともあるし、回り道もする。でも、それが成長なんですね。

受験を通じて、たくさんの学校に出向き、たくさんの先生方からよいお話を聞きました。
学校もそれぞれ特色があって、甲乙つけがたいです。
受験というチャレンジを通じて、親子ともども多くのことを学ばせていただいたと思います。
そして、朝早くから試験会場の門に並んでいらっしゃった先生方とNバック、合格手ぬぐいに娘は本当に励まされました。
最後までサポートしてくださった日能研の皆様、本当にありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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