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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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ひたむきな努力。

  • 年度:2016
  • 性別:女子
  • 執筆者:
長女の中学受験を、第一志望合格という、最高の結果で終えました。
最高の結果が出ましたが、そこまで辿り着く道のりは決して順風満帆なものではありませんでしたので、
あまり具体的には書けませんが、これから受験される方の励ましにになればと思い、
出来るだけ詳しく書かせてもらいます。

まず娘が受験したのは、以下のとおり。日能研のR4に対して、

・6年生の平均偏差値からは、9離れた第一志望校
・同偏差値からは、5離れた第二志望校
・同偏差値からは、2離れた第三志望校
・同偏差値からは、8離れた1月受験校を2回

の合計4校5回の受験。
最終結果は、1勝5敗。

そうです。第一志望合格という、唯一の1勝が、年間偏差値からは9も上の第一志望校でした。
12/23の最後の模試の偏差値からでも、第一志望で5.2足りず、第二志望で2.2、
第三志望でギリギリR4という状態でした。
娘は、たまに各科目では第一志望校のR4を取ることもありましたが(それも数回です)ほとんど、
安定して第三志望校のR3位を取り続けていました。
安定してそのくらいの数字なので、第一志望校は、かなりのチャレンジ。
日能研の面談でも、やんわり、もっと下のR4の学校を受けるように勧められる状態でした。

中学受験は、日程の都合もあり、受けたい学校を全部受けることが出来ないのも現実・・・。
ただ、何度第一志望校の変更を勧めても、頑としてそれは拒否。
第一志望校を諦めれば、物凄い合格可能性の上がる学校をチョイス出来るのに、
頑なに第一志望は譲らない子でした。
はたから見ていると、そこまで執着心は感じない、どこまで本当にその学校に入りたいのか?と思うくらいの様子だったのですが、後から考えると、ものすごく強い気持ちで第一志望校に入りたいと思っていたことがわかりました。
親だからといって、子どもの気持ちを全部分かっていると思うのは、おこがましいんだなあとも気付きました。

しかし、強い気持ちでサボらずに勉強に取り組み続けていた娘に残酷な現実。
1月受験校の連続不合格。

1月受験校も上記の通り、かなりのチャレンジ校でしたので、落ちることは十分にあり得るものだったんですが、やはり実際不合格の表記を見ると、ショックは大きく、2回目の不合格を見た時には号泣。
当初は、1月受験校は、1回だけの受験で、合否に関わらず、2回目は受けさせる予定はありませんでした。
家から受験会場まで2時間はかかることもあり、1月の追い込み時期に、2回目を受験させる意味を感じる事が出来ず。
そんな時、日能研から電話をもらい、きっとプラスに働くと思うので、
是非受験してもらえないかと言われました。
プロの方がそう言うならと、素直に助言を受け入れ、2回目を受験させました。
そんな中でも、2回目の不合格。得点開示の結果は、実は、1回目より悪かった。

しかし、その不合格が結果、娘の最終本気スイッチを完全にオンにしたようで、
そこからの娘の集中は凄かった。

苦手な社会のメモチェをたった2週間で、メモチェノートを3冊。
チェックペンを使って、隠しながら確認する事、5周~7周。
ついこの間第一志望校の過去問で22点というスコアを取った社会が、
受験前々日には、ほぼ全ての問題がパーフェクトに出来る状態に。
そこから、時事問題のチェック。
6年生1年間の模試で間違えた問題をピックアップして正解率40%以上の問題は完璧に出来るようにしました。
過去問も、第一志望、第二志望合わせて、3~4年分を2回は繰り返して、80%は取れるまでシッカリふり返り。
ここまでが、社会。

そして、第一志望の過去問は、算数は12年分。直近5年分は、2~3回の繰り返し。
国語は記述対策で、説明文問題を6~7年分。物語も5~6年分。
理科も、社会と同様、出来うる限り解き、ふり返りで8割までは解けるように繰り返し。

娘自身ですべての勉強をバランス良くスケジューリングするのはさすがに難しく、そこは父親にスケジュールを作って欲しいということだったので、それこそ分刻みでスケジュールを作ってあげました。
過去問のコピーは、全てコンビニでやりましたが、1枚10円のコピー代が、
最終的には7~8,000円になったのですから、どれだけの量をやったのかは明白です。
一時期は、過去問をコピーした束が、厚さ10cm位になってましたから。

もう、出来ることは全部やる、が合言葉。
ここまでやったら、結果がどうなっても、何も悔いることが無いというだけの努力はしました。
1日寝ている時間と、ご飯を食べてる時間以外は、ほとんど勉強。
14~15時間は勉強していました。

話を聞くと気持ち悪くなるかも知れません。
そこまでは出来ないよと思われるかも知れません。(逆にもっとやってると言われたら、失礼しました)
性格も、性質も、それまでの基礎学力も、得手不得手もなにもかも違うので、
うちの娘の取り組み方は、うちの娘のやり方。
ただ言えるのは、最後の最後まで子どもの学力は伸び続け、うちの子は、
確実に受験日の学力が過去最高の状態だったということです。
それだけ、最後の最後まで努力をし続けました。

勉強のやり方や、重点ポイントなんて、個人個人違います。あってる方法も違います。
こうやるのがベストなんて、絶対言えません。
ただ、最後の最後まで小学生は伸び続けます。
そして、その努力が奇跡を起こす一つの方法である事は間違いありません。
うちは、最後の最後に奇跡を起こす方法を、「努力し続ける」以外は知りません。
そんな娘も、今日進学する学校に行き、ジャージや体操着を頼み、通学鞄を購入してきました。
教科書も受け取って、次に学校に行くのは入学式。
夢が目標になり、目標が達成されて、現実になります。
6年間通う事になる場所です。やっぱり嬉しいですね。娘も終始楽しそうでした。

うちの娘は、東京・神奈川の受験のいの一番である
2月1日の午前が、第一志望でした。
実は、その日の午後、受験に向かう途中、本当に虚脱感いっぱいというか、心ここに在らず、抜け殻?ぐらいの状態でしたから、今考えると、午後受験は受けられるような状態じゃなかったのだと思います。
体は全然問題ないんですが、第一志望に、正に全てを出し尽くしてきたような状態で、精神的にいっぱいいっぱいだったんだと思います。

実際、貰ってきた問題と、娘の反応のギャップにビックリしました。
多分、普通の状態なら、9割くらい出来るだろう問題を、難しくて全然出来なかったっていうんですから。
そんなもんなんです。小学生なんです。ちょっとした精神面の変化で、出来るものも出来なくなってしまう。そのくらい紙一重なんです。
そして、1勝5敗の理由も分かるくらい、第一志望に全てをかけて、全てを出し尽くして来たんだと思います。

何処に決まるかが大切なのは、受験するまで。
受験が終われば、どう通うか、どうやって充実した学校生活にするか。それが1番大切になります。
何処に入るかより、どう過ごせるかが大切なんだろうな、と頭の中では思っています。
入った場所が、縁のあった場所なんだ。
そんな事分かっています。分かっていますが、それでも声を大にして言いたいのは、
「結果を最後の最後まで追い求めるべき。第一志望に受かること以外考えないこと。」
ということです。

うちでは受験が終わってから、「本当に受かって良かった。」「第一志望に受かって、本当に良かった。」「本当に行きたい所に決まって良かった。」と何十回と言っています。
多分、第一志望がダメだったら、こう言うでしょう。
「決まった学校が、一番あなたに合っている学校なんだよ。縁があっていくんだから、そこが1番なんだよ。」
どっちも真実だし、正直言うと、長い人生、どこの中学校に入ったということが、
後々挽回できないほどの差を生まないとは思います。
でも、第一志望に受かるのが、一番嬉しいのは間違いない。
そして、その第一志望に合格出来たのは、とにかく、第一志望合格を強く思い、努力したからです。
これから1年間。強い気持ちで、第一志望校の合格だけを考えて、ぶれずに一直線で邁進しましょう。
それが、一番悔いの無い道だと思います。

6年生はいよいよ、本気の受験生活が始まりますね。長いようで短い。短いようで長い1年です。
確実に言えるのは、1年後の今頃には、当然受験は終わり、我々のように新しい生活の準備に入ります。
いつまでも続きません。ちゃんと終わります。

最後になりますが、今思うのは、とにかく中学受験をさせて良かったということです。
この多感な時期に、これだけ一つの事に集中して、努力し続けた経験は、生涯の糧になり、基準になり、
何より、結果を残せた事で、努力すれば何でも実現出来るんだという成功体験をさせてあげる事が出来たのは、親としてこれ以上嬉しい事はありません。
きっと彼女は、これからいっぱい挫折もし、努力しても結果に繋がらないことに出会うと思います。
そんな時に、その結果を彼女がどう受け止めて、それに向かっていくのか、今から楽しみで仕方ないです。
きっと、もっと頑張れば違う結果が出る。努力の仕方が違っていたのかな。
今度はこうやって頑張ってみよう。
って、なってくれるのではないかな。そう期待しています。

思わぬ長文になってしまいました。ここまで読んでいただいた方がいらっしゃったら、
ありがとうございます。
皆さんが来年の今頃、中学生活の始まりを前に、笑顔で、
待ち遠しい日々を送られていることを願っております。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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