4年生の2月から塾に通い始めました。「親子で取り組む最後で最大のプロジェクト」が、中学受験・・・という話を聴き、その日から4つ上の兄も巻き込んだ「プロジェクトM」がスタートしました。
あれから2年、本当にいろいろありました。
土日は片道1時間かけて野球に通い、週末20時間は野球づけでした。往復の電車で日能研のテキストを広げて勉強していた日々は、6年生の夏休み前まで続きました。
その間、本人の気持ちや意欲とは裏腹に、髪はどんどん抜け落ち、腹痛で1時間以上トイレにこもることも多々ありました。
仕事場に塾から電話をもらい、家にかけても通じず、心配した日も数えきれません。
そんな中でも、成績は徐々に伸びていき、当初本人が気に入った本命校よりランクアップした学校を第一志望校として、6年生後半からの日特に取り組んでいきました。
過去問を本格的に取り組んでいた12月半ば、母の直感で「なんとなくおかしい!」と思い尋ねて行くと・・・、やるべきことがまったくできておらず、かなり激しい話し合いを父親も含め3人で真夜中に繰り広げられました。
話し合いの末、本人は「もう止める・・・!」と。後1ヵ月半なのに・・・。
父親はかなり焦っていましたが、どこか私は冷静に息子を信じていました。
これまでの溜まりきった感情をすべて吐き出させようと思い、号泣する息子を強く抱きしめ、今までのテストを全部破り捨てさせました。
そして翌日、塾長先生との面談をお願いしました。
息子の気持ちに寄り添いながらも、今やるべきことをきちんと整理していただきました。
この一件から息子はガラリと変わり、私たちも息子を信じて見守ることに徹していきました。
結果、5勝1敗でした。
ランクアップした学校の合格は取れませんでしたが、二次試験に親子面接もある一流大学付属校の合格ももらいました。
最終的には、1年ぶりくらいに足を運んだ、元々の本命校の入試直後「やっぱりこの学校いいわ~~」と目をキラキラさせて言っていた、その学校に進学することに決めました。
結果だけではなく、プロジェクトの過程の中で得られたものは計り知れません。
それは、これまでどんな時も全力で支えてくださった塾の先生方のおかげです。
親子共々、本当によい経験をさせていただきました。
心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
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- 今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。