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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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2016年入試合格体験記

  • 年度:2016
  • 性別:男子
  • 執筆者:
3年前の2月、まだ3年生だった息子が真新しいNバッグを背負って通塾を始めた時のことが、
懐かしく思い出されます。
隣の駅まで一人で通わせることをとても不安に思ったものです。
その彼もこの4月からは中学生。
自宅から1時間20分かかる開成に、一人で通います。
日能研に通い始めてすぐに塾が大好きになり、それは3年間ずっと変わることがありませんでしだ。
いつも授業開始の50分前には塾に行っていました。
塾の先生方を信頼し、仲間と楽しく過ごせたことが、親として一番ありがたいことでした。
本人が生き生きと、嬉々として通塾する様子を見ていたので、中学受験は苛酷だと聞いていましたが、
挑戦させることに迷いはありませんでした。
塾に行きたいから受験する・・・というのが息子の本音だったかもしれません。
お弁当づくりとスケジュール管理のほかは、本人と塾にほぼ任せっきりでした。

最初の山場は、5年生の冬、日特の講座を決める時でした。
開成の日特を希望する息子と、より近い校舎で行う日特を勧める母(私)。
同じ校舎から、開成の日特に行くお友達はいません。
一人で遠方の講座に通わせるのは心配で、かといって毎回の付き添いも難しく、
転塾を考えるほど悩みました。
結局、息子が自分で他の校舎の友人を見つけてきて、グループで通うから、と説得されました。
1年間、遠方の講座に通うことで、心身ともにたくましく成長し、
結果的に遠くの中学に通わせる覚悟が整いました。
同じ学校を目指す優れたお友達と机を並べて切瑳琢磨し、真剣に学べたことで得たものも大きかったです。

6年生になってからは成績か伸び悩み、
トップ校を受けるには偏差値が足りない、チャレンジ校は一つでいいのではと考える両親と、
どうしても筑駒と関成を受けたい!と希望する本人の間で、また葛藤が起きました。
先生方にもアドバイスを仰ぎながら、
次の日能研全国公開模試で偏差値が届かなかったら志望校を下げようとか、いろいろ話し合いましたが、
なぜか諦めさせようとする機会に限って良い成績を取り、親が折れざるを得ないことが何度もありました。
最終的に、入試直近の公開模試において、3回の平均で筑駒R4に近いところまで成績を上げてきたその頑張りと勝負強さには、息子ながら敬意を表したいと思います。
 
秋になって過去問に取り組む時期が来ると、時間を見つけるのに苦慮しました。
夜の9時半頃には眠くなってしまうので、朝早く起きることにして、
なんとか必要とされる年数をこなしました。
先生方の丁寧な添削には、毎回頭が下がりました。
ただ、第一志望校に受かった先輩たちは、過去問を10年分やったと聞いていましたが、
息子は先生の指示が何年分だからと、1月になって時間ができても、それ以上やろうとしませんでした。
沢山やったから合格するものではないと思いますが、
何が何でも第一志望校に入ってやろうという気迫のようなものが最後まで感じられず、
受験生としての完成とはどういうものなのか、今も分からないままです。
その反面、無理することなく健全に受験期間を過ごしたので、
うちはこれでよかったのかもしれない・・・とも思っています。
 
1月には2回も熱を出し、ハラハラしながらの受験期間でした。
親の心配をよそに本人はわくわくしながら本番の入試に取り組んでいるようでした。
灘、開成、聖光、と嬉しい結果が続きましたが、
本人の第一志望校である筑駒には残念ながら手が届きませんでした。
合格発表のパネルに自分の番号を見つけられず、
めったなことでは落ち込まない息子の悄然とした姿に切ない思いもしましたが、
彼にとって大きな意味のあるチャレンジでしたし、最高峰を目指して努力したからこそ、
開成の合格があったのだと確信しています。

すべてが終わり、受験前の自分たちにアドバイスをするとしたら・・・
とにかく、リスクを恐れず、後悔のないよう、本人の希望を一番に考えてやらせてみること!
と伝えたいです。
やってみなければ分かりません。
灘の入試では、得意の算数が不振で、ずっと苦手だった国語が好成績だったり等、予想外のことが起きました。

最後になりましたが、
いつも厳しく、そして温かく子どもたちを指導し、見守ってくださった日能研の先生方には、感謝の気持ちで一杯です。
大好きな塾という場があったからこそ、常にモチベーション高く学び続けることができました。
親に対しても、いつも丁寧に対応し、困った時には適切にアドバイスをしてくださいました。
おかげさまで、通塾を始めた当初では考えもしなかった高いレベルでの受験を経験し、
開成という素晴らしい学校の合格を得ることができました。
本当にありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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