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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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  • 年度:2017
  • 性別:男子
  • 執筆者:
1月に偏差値相当校を4科目で2回受験し、予想外にも2回とも特待生合格をいただき、完全に浮かれモードで迎えた2月本番。
2月1日午前、偏差値-3の安全圏で第二志望B校の4科目
2月1日午後、偏差値+10のチャレンジ校で第一志望A校の2科目
2月2日午前、第一志望A校の4科目
2月2日午後、偏差値相当の第三志望C校の4科目、
2月3日午前、今年開校したてで理科の設備が優れている公立中高一貫D校(本人は第一志望と第二志望の間と言っている学校だがかなりの高倍率)
2月3日午後、C校4科目
2月4日、B校・C校
2月6日、A校2科目
といった日程で出願して臨みました。
A校の2科目を出願したのは、最終日程でいいとこ取り合格者を数名出していただけるからです。

1日午前のB校からは光栄にも特待生合格を頂きました。その結果を知らずに受けたA校は不合格。両校の結果を知った息子は嬉しいような悲しいような・・・。
ここが本番と臨んだ2日午前のA校試験終了後の顔はあまり芳しくない感じ。
午後のC校、本人は出来たと言っていたが、新しい形の教育をおこなっているためかなりの受験者数だった・・・。
夜、両校の結果は不合格と知る。
浮かれモードだった息子は完全に落ち込みました。このままの精神状態ではこの後の受験は続けられないと考え家族で話し合いました。
本人に「A校の4科目は明日、当日出願ができる。本当に行きたいのはA校、D校どっちなんだい」と確認したところ、「A校に行きたい」と絶対に第一志望のA校に入りたいという思いを感じました。
しかしまだ不合格を引きずり落ち込みモード・・・そこでイチかバチか「明日のA校必ず受けられるようにする、だからお前もやれる努力をしろ!」一喝すると、息子はやる気を取り戻し、2日に受けた問題の解き直し、出題傾向の確認を1時間程度おこない、翌日に向けて23時には就寝しました。
深夜に採点をおこなったところ合格最低点には40点足りないものでした。

そして3日、A校の当日出願を無事済ませて、保護者控え室で一緒に出題傾向とテスト方略の確認をして過ごしました。
試験会場に向かう直前、「お父さんが常に後ろで見ていると思え!普段通りの力を出せば大丈夫!最悪もう1回チャンスはある!」と息子に声をかけました。

終了後、帰り道で手応えを聞くと「昨日より落ち着いて出来た!」との返事。
しかし最悪の事も想定し「午後のC校どうする?」と聞くと、息子はA校の最終日程の対策を希望したためC校には向かわず、帰路、美味しいラーメンを食べて教室に向かいました。

3時間ほど対策をおこなって19時に帰ってくると、なんと息子は38.5℃の発熱をしてしまいました!
急遽受診し感染症でないことを確認、気がついたらA校の合格発表時間を過ぎており、調剤薬局で待っている間、インターネット発表を覗くと・・・番号がある!
慌てて息子と番号を確認すると、熱でつらいのにも関わらず、「やったー」と満面の笑みでした。
家にいる妻にも結果を見てもらい、間違いでないことを確認しました。

翌日も熱は下がらず、学校の掲示板を一緒に見に行くことは出来ませんでした。
結局熱が下がったのは、すべての受験終了予定であった2月6日の夜でした。
「きっとすべての力を使い果たしたんだね」なんて家族で話をしていました。
2月2日の夜、本人の意思を尊重し、応援して本当に良かったと思った中学受験でした。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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