なぜ記述式の問題が多いのでしょう?
中学入試問題では、選択肢から選ぶ「多肢選択式」という正解が示されている問題だけでなく、自分の考えや意見を書く「記述式の問題」が多く出題されています。「記述式の問題」を通じて、各私学は子どもたちの何を見ようとしているのでしょうか?
入試問題を通じて「対話」を楽しむ~記述式の問題だからはかれるチカラ
2026年 江戸川学園取手中学校入試問題より「観光産業の振興(しんこう)」について、ある観光地では、観光客をさらに増やすために新しい取り組みを検討しています。町長は次の三つの政策案を考えました。下のグラフを見て、問に答えなさい。
![]()
![]()
(問)あなたが町長だとしたら、(ア)~(ウ)の三つの政策のうち、どれを選びますか。解答欄の政策の記号に丸をつけたうえで、理由を資料のデータを使って説明しなさい。また、その理由に照らし合わせたもう一つの新しい政策案を述べなさい。
この問題を含め、昨今の中学入試問題はコチラ
「シカクいアタマをマルくする。」
私学の「記述式の問題」。「何をどれくらい知っているか、覚えてきたか」という知識量だけではなく、それを使って「キミはどう考える?」「キミの言葉で表現して。」「キミの意見を聞かせて。」という問いかけ。
それは、これまでどんな学び方をしてきたか(自分ごととしてきたか)、この先どんな学び方ができるのか(自分ごととしていくのか)を見ようとしています。入試問題は学校からのメッセージです。
入試問題を通しての、子どもたちとの対話。「記述式の問題」だから子どもの自由な考えが生まれる。
私学は、そのやり取りの中でその子自身のことを知ろうとしています。
「我が校の入試は、落とすためのテストではなく、発掘するためのテストです。」
―― ある私学の校長先生の言葉です。
私学は無個性な均一な、都合よく役立つ「人材」を育てようとはしていません。
「私」を大切に、自分で考え、自分で判断し、仲間と共に社会に貢献できる人を育てたい。
社会で活躍し、いまを豊かに生きる人になってほしい。―― 各私学の建学の精神につながっていきます。
マークシート方式のテストでは決してはかることができない、「その子自身」との出会い。
日能研のテストでも、その子自身の未来につながる考えを引き出すよう
記述式の問題にこだわっています。

