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出題校にインタビュー!

2014年 城西川越中学校【社会】

城西川越中学校の社会におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。

3.社会に関われる土台づくりを6年かけて身につけさせたい

「過去の資料に触れて探求心や考察力を養う」

本名先生 本校は「報恩感謝」を校是としています。「自分を支えてくれている周囲の人々に感謝しながら、自分の可能性を広げ努力することがその恩に報いることである」ということです。社会の一員としての役割を担えるように、社会科の授業ではことあるごとに校是に触れています。

須田先生 社会科のカリキュラムは、高校では歴史と公民だけの履修になるので、この2つに重点を置いています。社会と接点を持てる人間であってほしいという考えから、歴史の授業では因果関係の把握とともに、過去から学んで現在に活かす応用力、また過去の資料に触れて探求心や考察力を養います。そのために、中学の授業ではできるだけ生徒に「どう思う?」と投げかけて、生徒に考えさせるようにしています。

本名先生 中3の公民は、それまでに学習した地理や歴史の知識と結びつけながら勉強します。今の社会の問題点は何か、それをどのように解決していくか、社会の一員として考え行動できる人間になれるように、6年間かけて土台づくりを行います。

社会科/大久保 壮拳先生

社会科/大久保 壮拳先生

「教える内容やゴールは同じでもアプローチが違う」

須田先生 教え方は教員の裁量に任されています。例えば、江戸時代の農民の生活について説明する際、導入部分の切り口は教員によって違います。私の場合、将軍や老中など為政者たちが書物に書き記した農民観から、江戸時代の農民の暮らしぶりを考えてもらいました。

大久保先生 一方、私は農村の構造を図式化して説明しました。目指すゴールも、教える内容も同じですが、どのように教えるかは教員によって違います。生徒が興味関心を持てる授業ができるかどうか、そこは教員の腕の見せ所です。

須田先生 歴史の学習においては多角的な見方ができることも大事です。歴史の事実そのものは変わりませんが、後世の人物の視点によって事実の解釈はずいぶん異なります。まずは教員の目を通してそれを感じてくれればと思います。

「中学の論述は長期休暇の課題でじっくり取り組む」

大久保先生 中1は夏休みに世界遺産をテーマに論述を課しています。B4のフォーマットがあり、「世界遺産は、具体的にどのような点が素晴らしいと思いますか」と聞いています。これは、資料を丸写しするのではなく、自分の言葉でまとめてほしいからです。

須田先生 家族旅行で世界遺産を訪れた生徒も少なくなく、現地レポートとしてまとめています。現地の写真も添付しています。

本名先生 中には生徒だけで京都へ行き、遊びがてら課題も兼ねて寺院を訪れたケースもありました。こうした取り組みは余裕がある中学だからこそできることだと思います。

須田先生 中2はちょうど江戸時代を学習しているので、夏休みに江戸東京博物館を見学してレポートをまとめます。論述課題は探求心や考察力の土台づくりに役立ちます。

城西川越中学校 先生

「自分の頭の中を視覚化すると論点が整理される」

須田先生 高校の論述は、大学受験を見据えて過去問や類似問題に取り組みます。内容の関連性や出来事の背景をとらえて、こうした背景があるからこの政策が出された、この政策が出たからその後このようになったということを、経済や外交など様々な視点で論述させるようにしています。ですから中学に比べると学問的なレベルが上がり、したがって知識も高1の段階から高度な内容に触れさせます。受験科目が日本史や世界史の生徒は課外講習で論述対策をしています。

大久保先生 高3の論述指導は、いきなり書くのではなく、段取りとして論点を整理します。私は図式化するよう指導していて、論述の際は問題に関連する知識を書き出して、自分の頭の中を視覚化するように指導しています。そうすると頭の中のごちゃごちゃした知識が整理され、シンプルになります。その中から必要なもの、ここでは必要のないものを取捨選択します。

「職場体験を機に積極性が出てくる生徒も」

本名先生 職場体験は公立中学校では珍しくないと思いますが、本校でも川越市と川島町の100近い地元企業の協力を得て実施しています。中学生対象で年1回3日間実施しています。小売り・サービス関係や医療・福祉関係が多く、航空機関連の会社はいつも人気です。受け入れ企業の数によっては参加が抽選になることもありますが、複数受け入れてくださる場合は、違う学年で編成し、先輩が後輩を指導する体制にしています。

生徒の様子を見に行くと、学校では見たことのない、いきいきした表情をしています。職場体験後、大人しかった生徒が学校行事に積極的に取り組むようになったり、職場体験がきっかけで「保育士になりたい」と将来の目標を見つけるなど、生徒からはプラスの変化や成長が見られます。大変だったこと、うれしかったことの体験と、実際に働いている人の声と併せて、自分はどのように働きたいか将来の職業観につながればと思っています。

大久保先生 また進路指導として、高2・高3を対象に卒業生による講演会も開いています。本校の卒業生の職種は、のびのびした校風のせいか、医師や弁護士から刀鍛冶までかなりバラエティーに富んでいます。10数名の卒業生にお話しいただきますが、その中に「こんなふうになりたい」と憧れる人を見つけられれば、その生徒のその後の取り組み方も変わるのではないかと期待しています。

城西川越中学校 先生

インタビュー 3/3

城西川越中学校

城西川越中学校高校が1972(昭和47)年に城西大学付属川越高等学校として開校。1992(平成4)年に中学が城西川越中学校として開校したが、校名からもわかるように城西大学付属となっていない。これは中高一貫の進学校として邁進していくという学校側の決意の表れである。

中学1年・中学2年では校是である「報恩感謝」のもと、基礎学力の充実と基本的な生活習慣の育成をはかるために「決められたことをキチンと行う、ものごとを自分で計画し実行できる、忍耐強く頑張りがきく」を目標に指導している。生活指導は「力まかせ」ではなく「心で接する」ため、先生と生徒の信頼関係は厚い。まじめで誇張のない学校の姿勢、勉学と運動のための緑多い広い空間、掃除が行き届いた清潔な校舎など、学校の方針は着実に生徒に浸透していることがうかがえる。

校地は入間川に接し、河川敷にサッカー場、野球場、陸上競技場の他に、テニスコート4面など近代的な施設・設備が整っている。また、隣接する「けやきくん農場」では、ジャガイモ、大根の栽培や、田植えを体験することができる。6月と10月には収穫祭も実施。食堂は座席数も多く、人気No.1メニューは日替りラーメンとか。

難関大学に現役合格できる「ゆるぎない学力」を養成する。毎朝15分間の英語リスニングや毎週の小テスト、昼休みや放課後の個別指導など、面倒見の良さは学校の自慢。個人の学力に応じ、オリジナル副教材やプリントも多用。基本となる英・数・国の時間数を多くとり、中学3年・高校1年の英・数・国は習熟度別、英会話は中1から少人数制。夏・冬休みには、講習会も開かれる。高校2年から文系・理系コースに分かれ、外進生とは高校3年の選択授業で混合。卒業生の多くは難関・上位大学へと進学し、活躍が目覚しい。

クラブ活動の参加は任意だが、加入率は90%と高い。中学校の運動部は10、文化部は8のクラブがあり、特にサッカー、ラグビー、テニス、バスケットボール、野球などが盛んで、ユニークなロボットエコカー部もある。また、地域貢献にも力を入れ、学校行事だけでなくボランティア活動などを通して、人間性を育む。全国大会優勝実績もある有志の和太鼓サークルもボランティア活動の一環としてスタートしたもの。

スピーチコンテストや、毎月最低1冊の本を読んで感想文を書く「リーディングマラソン」など、教科とも関連した取り組みも行われている。林間学校、アメリカンサマーキャンプ、体育祭、京都・大阪方面の修学旅行、スキー教室などのほか、高校1年ではカナダへの海外研修もある。制服はビンテージネイビーのボタン詰襟タイプ。

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