「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!
公民分野では、世の中の問題点について考え、それを解決するために何ができるかを考える問題を出そうと心がけています。受験生には、今の日本が抱える問題を他人事ではなく自分のこととしてとらえて考えてもらいたいと思い、この問題を出題しました。
本校は入試問題を通して「選挙に行きましょう」というメッセージを発信しています。政治的な無関心に陥ることなく、世の中のことに目を向けて社会に関わってほしい。その第一歩が投票行動だと思います。
この問題は、2つのことを聞いています。「なぜ」については、若者と高齢者の投票率の差に着目して、「若者の投票率が低く、政治への関心が低いから」というところまでは書けても、それでなぜ改革が進まないのかというところまで踏み込んだ解答はほとんどありませんでした。
「どうすればよいか」については、「若者が投票に行くようなればよい」という答案は結構ありました。その一方で、「消費税を上げて財源を多くすればよい」というように、「次の表を参考に」という問題の条件を無視して投票率とは関係のない答案も見られました。
表やグラフなどの資料はできるだけ取り上げるようにしています。読み取る段階であきらめずに粘り強く問題に取り組んでほしいですね。資料の読み取りは地道な作業ですが、そうしたことをしっかりこなすことで、正解に着実に近づけると思います。
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