中学受験-小学生のための中学受験塾。日能研

シカクいアタマをマルくする。

タイトル一覧へ

出題校にインタビュー!

2013年 学習院女子中等科【算数】

学習院女子中等科の算数におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。

3.主体的に学び、自分の頭で整理して、自分の言葉で表現する力を磨く6年間が待っている!

「学年の3分の1が初等科からの生徒」

初等科からはどのくらい入ってくるのですか。

山田先生 60名くらいです。学年の3分の1です。

受験を経て入ってきた子と交じるわけですが、その点で心がけていらっしゃることはありますか。

長沼先生 授業の中で特別に行っていることはありませんが、例えば計算の速さなどで差が出ることがあります。それは小テストでチェックをして、必要に応じて補習をしています。

大学が近くにあります。先ほど、教科連絡会のお話をいただきましたが、他に交流はありますか。

山田先生 高等科生を対象にしたものが2回あります。7月に実施する大学の出張授業(大学の先生が来て高等科で講義をする)と、12月に実施する授業聴講(こちらから大学に行って講義を聞く)ですね。

学習院女子中等科 先生

「当たり前のように書かせるので、書くことが苦にならない生徒が育つ」

お話を伺っていると、先生方が皆さん熱心で、生徒さんもそれについて行っているようなのですが、教育の特徴というとどんなことがあげられますか。

長沼先生 どの教科も表現することを大事にしていますので、中等科の最初から書かせる課題がたくさん出ます。学期末になると集められたノートの量に驚きます。数学でも数量分野と図形分野があり、それぞれ問題集用のノートを提出させます。社会科では授業のノート、理科では実験のノート、国語科では国語の他に、古文、表現、読書の授業がありますので、一つ一つにノート提出があります。ですから、生徒たちは書く力を相当鍛えられます。書くことが苦にならない生徒が育ちます。

山田先生 私は社会科で地理を教えているのですが、黒板には説明は書かずに用語だけを書きます。説明は私が話していますから、それをノートに書き留めるよう、中1から指導しています。最初こそ同じことを3回くらい言いますが、高3になると1回話しただけでメモを取れますので、そういう意味では中1から大学に近いような授業をやっています。試験でも記述を多めに出していますので、読んでいると学年が上がるにつれ文章がうまくなっているのがわかります。先生から聞いた話を自分の頭で整理して、それを自分の言葉で表現することが身についています。そういうことを社会科だけでなく、他の教科でもやっていますので、最終的には文章が書けるようになります。

「学外のコンクールで賞を取る生徒も多い」

ただ書き写すだけではないので、ノートを見るのも楽しそうですね。

山田先生 そうですね。生徒がこういうふうにノートを工夫して書いているのかがわかり、いろいろな発見があります。それは答案でも出てきますので、見るのはおもしろいです。また、国語科が力を入れていろいろ書かせますので、学外のコンクールで何らかの賞を取ります。

弊社で文学作品コンクールをやっていまして、私も選考委員をしているのですが、よく書けているなと思うと学習院女子の生徒さんなんですよね。

山田先生 そうでしたか。そういう意味では国語科で力を入れて、いろいろなものを読ませたり書かせたりしていますし、他の教科でも書かせていますので、その成果でしょう。

また、定期考査でも、入試問題以上にさらに細かく書かせています。入試問題の国語でも多いと言われますが、定期考査ではその3倍は書かせます。授業でやっている内容なので、すらすら書けなければいけないという認識です。

我々が試験監督に入ると、「よくこれを書くなぁ」と驚かされます。50分間、答案を書きっぱなしです。他教科もそんな調子なので、採点が大変で、先生方は苦労していますよ。

長沼先生 6年間そういうことで鍛えられているので、卒業生は、大学でレポートを書くのはまったく苦にならないと言っています。

学習院女子中等科

「課題が多いが、生徒は時間のやりくりを覚えていく」

課題も多く、ノート提出も多いということですが、あまりうるさく言わなくても、期日までに出してきますか。

長沼先生 ほとんどの生徒が出してきます。学期末にはノートが教員室に集まってきます。その量を見ると、生徒にとって大変かもしれないと思います。

山田先生 正直なところ、本校の生徒は大変だと思います。5クラス分、いろいろな教科でノート提出をさせるので、最後のほうになると、教員室のどこへノートを置こうかというくらい山積みになるのです。

それでも減らそうということにならないからすごいですね。

長沼先生 そうですね。減らす傾向は見られないですね。

山田先生 そこは実技の教科も手を抜かないですね。家庭科はかなり書かせますし、作品に高度なものも求めますので、時間がかかります。

時間のやりくりも覚えますね。

長沼先生 忙しい生徒は部活動もやり、委員会活動もやり、となると、慣れるまでは大変だと思います。

大学付属に入ると一安心というイメージがありますが、そうではないですね。

長沼先生 きっと中1は「とても大変だ」と感じていると思います。小学校に比べて科目数も増え、各授業で中身の濃い内容を学習し、それぞれに課題が出されます。しっかりと授業を受け、時間を上手に使って学習に向かう姿勢が大切です。

その忙しさは入ってから知るということになりますか。

長沼先生 実際にはそうでしょうね。学校説明会ではカリキュラムや学校生活の様子もお伝えしていますが、お伝えしきれないことかも知れません。

「6~7割の生徒が学習院大学へ進学」

学習院大学へ進学する生徒さんはどのくらいですか。

山田先生 年によってバラツキはありますが、6割から7割です。卒業生はよく母校へ訪ねて来ますよ。

長沼先生 文化部、運動部ともに、多くの卒業生がコーチとして指導に来てくれています。とてもありがたく思います。

それだけ書く力を鍛えられていれば、推薦入試で他大学を受験する生徒さんも多いのではありませんか。

山田先生 ここ近年は多くなりました。ただ、受験するにせよ、内部進学するにせよ、その大学でしっかり学べば、大学卒業後の道は自ずと切り開かれていくでしょう。卒業生の動向をみると学習院大学に進学したとしても、早慶に入学したとしても、就職先は一緒になるケースが多いのです。

一般入試で大学を目指す生徒さんは少数ということでしょうか。

山田先生 そうですね。学習院大学には理系の学部が理学部しかありませんので、理系の生徒たちは、他大学を目指す傾向があります。例えば医歯薬系を目指す生徒は受験せざるを得なくなります。受験する生徒の20数%は医歯薬系で、大半は現役で受かっています。そういった意味では実績もありますので、やはりこうした数学などの日々の積み重ねが活かされているのではないかと思います。

キャリア教育に力を入れる学校もありますが・・・。

山田先生 中等科で、職業調べなどをさせています。実際に働いている人に、インタビューをし、クラスでその職業について発表するという取り組みはしています。また本校では日々の教科の積み重ねを重視していて、その中から自分に合ったものを選べるように、たくさんの引き出しを作るという作業を、授業を通じて行っています。

学習院女子中等科

インタビュー 3/3

学習院女子中等科

学習院女子中等科1847(弘化4)年、京都で開講された公家の学習所がその起源。1885(明治18)年に華族女学校開校。1906年学習院と合併し、学習院女学部となる。1918(大正7)年に学習院から女学部が分離して女子学習院となる。1947(昭和22)年、宮内省の所管を離れ、私学として現校名に。1999(平成11)年から高校募集停止。

重要文化財でもある鉄製の正門を入ると、四季折々の自然が望める6万6千m2の広大な敷地に中・高等科と女子大学の校舎がある。特別教室は理科、芸術科は科目ごとの専用教室があり、コンピュータ室2つや、2つの体育館、温水プール、テニスコートなど施設も充実。沼津遊泳場など校外施設もある。

官立から普通の私立として再発足してから半世紀を越える歴史をもつ。「広い視野、たくましい創造力、豊かな感受性」を教育目標とし、世界的視野に立って、広く国際社会に貢献できる積極的な女性の育成をめざす。同窓会には皇族妃殿下が名を連ねるが、校内は気取らず明るく活発な雰囲気。

実験や実習を多く取り入れた授業を展開。特に創造性に富む表現力、情報を的確に伝える論理的構成力を育てるため、国語の作文、理科や社会のレポート作成などに力を入れる。中1の国語(古文・表現)、中1・中2の数学(図形)では1クラスを2分割。帰国生を除き、すでに英語を学んでいる初等科からの進学者と中学入学生は中1時に分けて指導し、高等科からは習熟度別授業を行う。高等科ではドイツ語・フランス語も履修できる。高2で文系・理系のコース制を導入。高3では卒業論文を作成。70%程度が学習院大学・学習院女子大学へ推薦入学するが、最近は国公立大や早慶上智大への合格者も伸びている。

校長を科長、ホームルーム担任を主管と呼び、あいさつは、教員、生徒、来訪者の年齢などを問わず、常に「ごきげんよう」である。「ことば」尊重とともに芸術教育も盛ん。道徳の時間には、正式な作法教育も取り入れている。附属戦、林間・臨海学校、運動会、文化祭、スキー教室など行事も多い。クラブは文化部20、運動部11、同好会3と活発。特にテニス、ブロックフレーテ・アンサンブルは好成績を収める。運動部1と文化部1、または文化部2の合計2つまで入部可。オーストラリアの姉妹校メソディスト・レディス・カレッジで英語を学ぶ研修旅行や中3・高2・高3希望者対象のイギリス・イートン校でのサマースクールがある。

PageTop

© NICHINOKEN