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出題校にインタビュー!

2013年 大妻中学校【理科】

大妻中学校の理科におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。

2.中1の初めに実験器具の使い方など基本操作を徹底的に身につける

「時事問題で社会への関心度を試す」

佐野先生 本校の理科の授業は実験・観察にとても力を入れており、それは入試問題においても同様です。物理、化学、生物、地学の4分野から1題ずつ出題していますが、いずれも実験・観察等をもとに作問しています。授業で扱った実験・観察の結果を知識として覚えるだけでなく、結果から考察する力や、実験・観察等を通して自然の法則を導く過程を重視しています。

時事問題に関してはもう少し正解できてもよいという印象です。2013年の第2回入試で触れた金環日食はかなりニュースで取り上げられましたが、理科に関する出来事はしばしばニュースで取り上げられますから、いつでも興味のアンテナを高く張っていてほしいですね。教科書の内容と時事的な出来事を関連させると、理科への興味が一段と深まると思います。

理科/佐野 郁浩先生

理科/佐野 郁浩先生

「実験で『見ているだけ』の生徒はつくらない」

小坂先生 中学では、実験操作など基本的なことをしっかり身につけることに力を入れています。中1は、中学受験をしていますので、知識はあっても実際に実験をした経験が少ない生徒がほとんどです。問題としては解けるけれど、自分で実験するとなるとなかなか手が動きません。小学校で既に習っている事柄でも、必ず自ら実験・観察を行って確認します。タンポポの花のつくりなどは実物を見て、触れることで記憶に残りやすくなると思います。実際に見せられない現象などについては視聴覚の教材を用いています。

実験は3~4名のグループ実験ですが、「見ているだけ」にならないように、全員分の器具を用意したり、役割をローテーションするなどして、どの生徒もすべての実験の基本操作ができるように指導しています。

「基本操作が身につくと、その後の実験がスムーズにできる」

小坂先生 自分で実験ができるようになるには、まず実験器具をきちんと扱えるようにならなければなりません。試験管の洗い方や、ピペットやメスシリンダーの使い方から、器具のかたづけ方に至るまで、時間を取って基本操作を徹底的に身につけさせます。電子てんびんも班に1台用意します。自分で操作できるようになると、操作自体であまり苦労せず実験自体に集中できます。

中1の4~5月の授業は、実験に慣れるために実験操作の習得に当て、この間は中1が優先して実験室を使えるようにしています。ガスバーナーの火をつけるだけに1時間かけることもあります。

ガラス器具は落とせば割れることはわかっているけれど、乱暴な置き方で割れてしまって初めて、「どのように扱うと割れるか」気づく生徒もいます。いろいろな経験が少ないのかなと感じます。ただ最近は再び小学校でマッチを扱うようになったようで、数年前よりはマッチを擦れる生徒が増えています。

理科/小坂 美貴子先生

理科/小坂 美貴子先生

「『見たまま』を記録することで、自分の言葉が見つかる」

小坂先生 実験後は次の授業で各班の結果を聞いて、みんなで復習しながらまとめをします。結果と考察はオリジナルのプリントに書き込むようにしています。

生徒は“正しい結果”を知りたがりますが、自分の実験結果を「見たまま」記録させます。そのあとで問題の解き方や作図のかき方を指導します。「見たまま」というと生徒は嫌がりますが、自分で答えを見つけようとしなければ考える力が身につかないので、とにかく表現してみるように促します。簡単なことではありませんが、生徒も教員も粘り強く取り組むことで、自分で考え、自分の言葉で表現する力が徐々に身についてくると思います。

「実験中の生徒の疑問を大切にしたい」

小坂先生 中学の実験内容は、教科書どおりの実験だけでなく、教科書に載っていない範囲まで踏み込んで高校につなげるように心がけています。生徒は受験勉強で知識はあるので、単純に「何ができるか」だけでは興味を持ってくれません。このときはなぜ変化しないのか、どのように変化したのかなど、変化の様子をきちんと観察して記録するようにしています。

実験に慣れてくると、生徒は「この操作をするとどうなるだろう?」という疑問を持つようになります。そのように生徒自身から出てきた疑問を大切にして、生徒の興味につなげたいと思っています。

大妻中学校

インタビュー 2/3

大妻中学校

大妻中学校1908年に大妻コタカが創立した家塾が前身。校訓『恥を知れ』は、自分自身を戒める言葉。自律と自立を大事に、「リーダーシップを持って活躍できる品性を兼ね備えた教養ある女性」の育成に取り組む。創立からの理念と共に、時代の要請に応える教育を大切にしている。

6年間を中学1年、2年の「基礎力養成期」、中学3年、高校1年の「充実期」、高校2年、3年の「発展期」の3つに分け、学習内容を効率的に編成して、生徒の幅広い進路に対応する。

「基礎力養成期」では、安心できる環境の中で、自己肯定感を持ち、目標に向かって頑張ることのできる集団へと育てることを目指す。「充実期」では、「働くこと」「学ぶこと」の意味を考え、高校進学に向けて意識を高めていく。自分らしい生き方とは何かなど、将来の職業や社会への貢献などについて考える。「発展期」では、自分の将来像をより明確化し、具体的な進路を探っていく。「問題解決能力」「自己表現力」「発信力」を強化して、具体的な進路の決定と目標達成へ向かっていく。内部進学率は2~3%で、卒業生の大半が他大学へ進学する進学校として定着している。

また、クラブ活動や行事も盛んに行われていて、書道、マンドリン、バトントワリングなど、全国大会で活躍する部もある。袴姿にはちまきの応援団も登場する体育祭、中学生による研究発表、各部による発表、舞台演技など、全校で盛り上がる文化祭、イギリス、オーストラリアへの海外研修や、情操教育の一環としての芸術鑑賞など多くの行事がある。

職員と生徒との距離が近く、職員室前のラウンジは吹き抜けになっており、話しやすい環境がある。また、担任と生徒との1対1の面接週間というのもある。

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