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出題校にインタビュー!

2013年 大妻中学校【理科】

大妻中学校の理科におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。

1.自然界の一員としての視点を持とう

「生物どうしの関係を踏まえて『何ができるか』を考える」

鶴田先生 地球上のあらゆる生物は単独で生きているわけではありません。生物と生物、あるいは生物とそれを取り巻く環境は密接な関係を保ち、互いに影響を及ぼしながら生きています。人間もその例外ではありません。

このような問いかけは時代を問わず、つねに深慮していかなければなりません。人間の活動によって自然環境に様々な影響が及ぶようになり、昨今その範囲は全地球規模にわたり、かつ身近で差し迫ったものになっていると感じます。

未来を生きる子どもたちが自分も食物連鎖の関係の中で生きていることを自覚して、自分はどのように生きていくのか、さらには人間としてどのような方向に進むべきかを考えてもらいたいと思い、食物連鎖について取り上げました。

理科/鶴田 一司先生

理科/鶴田 一司先生

「湖の透明度を上げる方法はいろいろある」

解答例として、日能研では「小型の魚類を捕獲する方法」を挙げましたが、他にどのような解答がありましたか。

鶴田先生 いろいろな解答が見られました。例えば、植物プランクトンが生産者であることに着目して、シートのようなもので池をおおう「光をさえぎるしくみ」で植物プランクトンを減らす答案がありました。また、「化学薬品等の使用」については、どんな作用の薬品か具体的には触れていませんでしたが、薬品の作用によって直接的に植物プランクトンを減らすことが述べられていました。これは、除草剤をヒントに考えたのかもしれません。さらには、食物連鎖の数量のつり合いがアンバランスなことから、湖水に空気を送りこみながら循環させるなど周りの環境を変えることで「動物プランクトンなど全体を活性化」し、つり合いを適正に戻すという答案もありました。

問題では「食物連鎖に着目して答えなさい」と指示していますが、生態系の大きなつながりに触れているのであれば正解としました。

「方法だけでなくその根拠も必要」

鶴田先生 この問題に“正解”はありません。実現性よりも、どんなことができるか主体的に考えることができたかどうかを重視しました。ですから自分で考え、自分の言葉で表現する力が求められます。

湖を透明にする方法は自由に発想してもらって構いませんが、食物連鎖に着目して、方法だけでなくその根拠も述べていることが正解の条件になります。ですから、なぜその方法なのか根拠が述べられていない、あるいは、あいまいな答案では論理性に欠けるため、減点の対象になります。

また、「食物連鎖に着目して答えなさい」という条件に即していないと問題の趣旨から外れてしまうので、点数をあげることはできません。

佐野先生 中には問題文に関係なく、授業で習ったこと、知っていることを書いた答案がありました。こうした誤答は多くはありませんでしたが、最後の問題でも慌てずに、問題をよく読んで取り組むようにしてほしいですね。

問題の条件にきちんと着目していないということは、与えられた情報を整理し、理解できなかったと言えますね。問題から、状況に合わせて考える力が求められているという印象を持ちました。

鶴田先生 この問題の正答率は完全解答で約60%でした。入試問題は65%程度の得点できるように出題しているので、まずまずの出来ですが、もう少し正解できてもよいと思います。

大妻中学校

インタビュー 1/3

大妻中学校

大妻中学校1908年に大妻コタカが創立した家塾が前身。校訓『恥を知れ』は、自分自身を戒める言葉。自律と自立を大事に、「リーダーシップを持って活躍できる品性を兼ね備えた教養ある女性」の育成に取り組む。創立からの理念と共に、時代の要請に応える教育を大切にしている。

6年間を中学1年、2年の「基礎力養成期」、中学3年、高校1年の「充実期」、高校2年、3年の「発展期」の3つに分け、学習内容を効率的に編成して、生徒の幅広い進路に対応する。

「基礎力養成期」では、安心できる環境の中で、自己肯定感を持ち、目標に向かって頑張ることのできる集団へと育てることを目指す。「充実期」では、「働くこと」「学ぶこと」の意味を考え、高校進学に向けて意識を高めていく。自分らしい生き方とは何かなど、将来の職業や社会への貢献などについて考える。「発展期」では、自分の将来像をより明確化し、具体的な進路を探っていく。「問題解決能力」「自己表現力」「発信力」を強化して、具体的な進路の決定と目標達成へ向かっていく。内部進学率は2~3%で、卒業生の大半が他大学へ進学する進学校として定着している。

また、クラブ活動や行事も盛んに行われていて、書道、マンドリン、バトントワリングなど、全国大会で活躍する部もある。袴姿にはちまきの応援団も登場する体育祭、中学生による研究発表、各部による発表、舞台演技など、全校で盛り上がる文化祭、イギリス、オーストラリアへの海外研修や、情操教育の一環としての芸術鑑賞など多くの行事がある。

職員と生徒との距離が近く、職員室前のラウンジは吹き抜けになっており、話しやすい環境がある。また、担任と生徒との1対1の面接週間というのもある。

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