中学受験-小学生のための中学受験塾。日能研

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解答と解説

2013年 カリタス女子中学校【社会】
日能研がこの問題を選んだ理由

リニア中央新幹線は、東京都から甲府市附近を経由し大阪市までを、日本独自の技術である超電導リニアによって結ぶ新しい新幹線です。磁力によって浮きあがって走行するしくみになっており、完成すれば東京―大阪間を約1時間でつなぐことができる予定です。この新幹線がもたらすであろうさまざまな効果に大きな期待がよせられています。この新しい新幹線について、「リニア中央新幹線」または「リニアモーターカー」という名前を問う問題や、正しいルートを選ぶような問題では、単に知識を問うのみで終わってしまいます。しかし、「窓の外の景色を観察できたとして」という仮定のもとではありますが、愛さんの感想を推測して書くプロセスでは、実にさまざまな知識と思考力を組み合わせる必要があります。そうした意味でも、子どもたちの力を複合的に見られる新しい形式の問題だといえます。

解くときには、新幹線のルートになっている地域の地形の特色、そして乗っている人からはどう見えるのかという視点の転換が必要です。ルートは長いので、どの地域に着目するかによって解答も変わってきます。「感想を予想する」「予想した理由も答える」ため、受験生が自らの解答の根拠を論理的に説明する力も必要です。

このような理由から、日能研ではこの問題を□○シリーズに選ぶことに致しました。

日能研による解答と解説
[解答例]

ルートは、南アルプスや近畿地方の山地をぬけて進むためにトンネルが多いと考えられる。だから、窓の外の景色を見て楽しむことはできず、つまらなかったと予想した。

[解説]

リニア中央新幹線が建設予定のルートでは、東京-大阪間438kmのうち、8割以上がトンネル内で、地上を走る部分はわずか数10kmだと言われています。解答例では、トンネル内を通る距離の長さに焦点をあてて、「外の景色が見られなくてつまらなかった」という感想にしています。しかし、数10kmの地上部分に焦点をあてて、甲府盆地や、山がとぎれた瞬間に見える景色の感想を軸に解答をつくってもよいでしょう。現時点では、地上部分も騒音対策のためコンクリートのフードで覆われてしまう可能性も高いのですが、はたしてどうなるのでしょう。そんなこともふくめて、日本の自然や地形と輸送の関係性に目を向けるきっかけになればよいと思います。

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