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出題校にインタビュー!

2013年 麗澤中学校【国語】

麗澤中学校の国語におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。

2.「型」という技術があれば、言語活動が豊かになる

「言語技術教育を導入して11年目、“言語技術1期生”は今春社会人に」

村上先生 「言語技術教育」は、中学開校の翌年、2003年に日本で初めて導入しました。つくば言語技術教育研究所の協力のもとカリキュラムを開発し、2004年度から6年間、文科省の「教育開発校」の指定を受けて研究を重ねてきました。「聴く・話す・読む・書く」を総合的に鍛え、読解力・理解力・論理的思考力を高めます。

中学を開校したとき、生徒が社会人として必要とされる力を身につけられるように、「10年後の自分(ゆめ)の実現」を掲げて取り組んできましたが、言語技術を学んだ卒業生が大学を卒業し、社会人になっています。グローバル化が進む中で、言語技術で培った思考力や表現力は彼らの強みになると思います。真の国際人として、世界へ羽ばたいてもらいたいですね。

入試広報部部長/村上 隆徳先生

入試広報部部長/村上 隆徳先生

「討論に始まり、文章化で締めくくる」

北岡先生 言語技術の授業は、中1から高1までの4年間、週1時間です。すべて討論形式で行い、作文で終結します。テーマ提示→議論・発表→まとめ(ワークシート記入)→文章化(400~1600字)→添削→フィードバックという流れで進めます。

中1は質問に対して根拠に基づいて答える練習から始めます。問答を繰り返す中で、生徒たちは段階的にコミュニケーションの基本を身につけていきます。この基礎の上に、1つ1つの技術を積み上げていきます。

「『絵の分析』で情報を正確に読み取る訓練」

三角先生 情報を読み取る技術として最初に行うのが「絵の分析」です。初めはパッと目に入るものしか見えていませんが、質問をどんどん投げかけて絵の細部に目を向けさせます。場所や季節、人物、状況など、その絵の中に描かれた事実を読み取ることで、作品のテーマを浮き彫りにします。事実や理由を1つ見つけて満足するのではなく、他にないのか、しつこく問いかけることで生徒はいろいろな視点から物事を見られるようになります。

北岡先生 絵の分析は、文章の読解に応用できることも説明します。文章も細部に目を向けたり、行間を読むことで新たな発見があります。

麗澤中学校

「論述の『型』をマスターすることから始める」

北岡先生 文章化にあたり、序論・本論・結論という論述の形式をマスターします。型にはめ込むため最初は違和感があるようですが、だんだんこなれてきます。学年が上がるにつれて語彙力や表現力が豊かになり、それに経験が備わることで自然な文章が書けるようになります。

4年間かけて言語技術を習得した高2・高3は、特別な指導をしなくてもある程度の文章が書けるようになります。情報の整理力や論理の展開力のレベルはそれぞれですが、どの生徒も抵抗なく書けるようになっています。

「言語は違っても、論述の『型』は共通」

北岡先生 昨年から米国オハイオ州コロンバスにあるベクスレイ高校と教員交流を行っています。本校の教員が現地校を訪問したり、現地校から英語教員をお招きして、さらなる言語技術教育の向上に努めています。

来日したホーガー先生には中1と中3で言語技術の授業をしていただきました。とくに中1は英語の授業以外で英語を使うことに戸惑っていましたが、授業が進んでいくと、言語は違うけれどやっていることは普段と同じだと気づくと、積極的に発言をするようになりました。

秋元先生 同時通訳が入りましたが、生徒は日本語訳を聞く前に何を聞かれているのかわかっている様子でしたね。母語は違っても論述のルールは同じだとわかっているからでしょう。隣の生徒と「このことだよね」と確認したり、日本語訳を聞いて「やっぱり」とうなずいていました。

「言語技術を使って作者の意図を読み解くおもしろさを実感」

長谷川先生 私は麗澤中学校の2期生で、中1から言語技術を学びました。今春大学を卒業し、母校に赴任しました。

言語技術の授業で一番印象深いのは、文学作品をまるごと1冊読み解いたことです。先生の質問に答えていくうちに議論が活発になって、「こんな意味があったんだ」という新たな発見もあり、謎解きをしているようでした。

ここでの議論は自分の意見に相手を従わせようとするものではありません。お互いに根拠をきちんと示して議論するので、自分と異なる意見にも納得できます。感情的に訴えるのではなく、事実に基づいて順序立てて説明することが求められるので、小学校の学級会などとは全然違うと感じました。

北岡先生 授業は議論が中心で、教員はファシリテーターに徹します。議論の口火を切る問いを投げかけたり、議論が進むように途中で情報を整理したり、行き詰まったら助け船を出したりすることはありますが、基本的には生徒に任せます。

言語技術科/長谷川 みか先生

言語技術科/長谷川 みか先生

インタビュー 2/3

麗澤中学校

麗澤中学校1935(昭和10)年、法学博士の廣池千九郎により、現在の麗澤大学の前身・道徳科学専攻塾が開校。2002(平成14)年に麗澤中学校が新設され、同じキャンパスに大学・高校・中学校・幼稚園がそろう総合学園となった。
創立者が体系的に学問づけたモラロジーに基づく「知徳一体」を教育理念とし、「感謝の心」「思いやりの心」「自立の心」を育てることを教育方針に掲げる。
中高一貫第1期生が卒業して11年。麗澤教育のシャワーを浴びて巣立った卒業生たちは、様々な領域で活躍の場を広げている。6年間を「自分自身をみつめ、発見する」「興味・関心を深め、進路につなげる」「進路を選択し、道を拓き夢を実現する」の3段階に分け、それぞれリサーチ、実践体験、情報処理、再構築、そして成果をプレゼンテーションする作業を基礎から学ぶ。とりわけ、2003年から始まった「言語技術教育」は、全ての学問領域で必要となる「聴く・話す・読む・書く」を総合的に鍛える麗澤ならではの教育。中高一貫カリキュラムの1年から4年次を通して、国際社会で通用するものの考え方、そして、自らの考えを主張できる発信力を研鑽していく。
「よりよく学ぶためには自然の中で心を癒すことが必要」という創立者の信念に基づき、46万平方メートルの広大な校地は緑豊かでウサギなども顔をみせるほど自然がいっぱい。グラウンド3つ、体育館2つ、武道館、寮(高校のみ)、メディアセンターや9Hのゴルフコースなど施設は申し分なし。

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