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出題校にインタビュー!

2013年 麗澤中学校【国語】

麗澤中学校の国語におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。

1.文中の根拠に基づいて自分の考えを的確に表現する

「“何となく”ではなく、自分から主体的に答えを見つけ出す」

北岡先生 この問題では、文中に書かれた事実を拾い上げ、それをもとに自分の言葉で論証する力を試しています。子供たちは選択問題に慣れているでしょうが、この問題は3問とも文章記述です。与えられた選択肢の中から何となく答えを選ぶのではなく、文中から答えの根拠を自分で見つけ出す力がより問われます。

本校では、インプットからアウトプットまでの一連のプロセス――文章を精読し、文中に書かれている事実をつかんで解釈し、要点を整理して、自分の言葉で表現する技術を身につけます。実は、問二問三の答えを合わせると、1つのパラグラフになります。問二がトピック・センテンス(主張)で、問三がサポーティング・センテンス(根拠)です。論述の構造を明確にすると言いたいことが伝わりやすくなります。こうした技術を入学後にしっかり鍛えます。ですから、何が書かれているか読み取ろう、自分の考えを伝えようという意欲のあるお子さんに入学してほしいと思っています。

麗澤中学校

「“大人目線”で抽象化する作業」

北岡先生 3問とも出来具合はあまりよくありませんでした。問一問二問三と解き進むにつれて正答率が下がっていきました。とくに問三は、受験生は面食らったかもしれません。自分がそのように考えた根拠を挙げて説明するのは、受験生には難しかったようです。

子どもたちは、文中の事実を読み取ったり、分析したりする作業には慣れていると思いますが、それを“大人目線”で抽象化する作業は、12歳の子供にとっては難しかったのではないかと思います。

「この問題が無回答だと文章題の読解力不足の傾向も」

村上先生 国語の入試では、第一に、まとまった文章を正確に読み取る読解力を重視しています。説明的文章や物語の文章題でも読解力を試す問題が多いのですが、時間配分がうまくできなかったと思われる答案もありました。戦略としてこの問題をあえて取り組まなかった受験生もいるかもしれませんが、時間不足でできなかった受験生もいたようです。

秋元先生 大問四と大問一~三の文章題の正解率の相関性をみると、大問四が無回答だと文章題でも読み取る力がやや足りない傾向があります。まずはしっかり読んで事実をつかむことに力を入れましょう。

言語技術科/秋元 誠道先生

言語技術科/秋元 誠道先生

「文中の事実に基づかない解釈が目立った」

三角先生 誤答をみると、文章をきちんと読めていないことがわかります。例えば、問一は「そもそも金ではなかった」とか、「金を盗んだのは私(近所の人)ですから」というように、文中に書かれている事実から離れて創作した解答がありました。問三は「物語の内容にもふれながら説明しなさい」という条件があるので、問一で想像で書いてしまうと教訓の根拠を文中に見つけることができません。

北岡先生 誤答には次のような特徴が見られました。近所の人の言葉「どうぞ、そんなに悲しまないで。その穴に石を埋めて、それを金だと思いなさい」という皮肉を、“思いやり”と解釈したために文章全体を読み違えてしまった。また、近所の人の「同じことですよ」という言葉の意味をきちんととらえられず、論理的につながりのない解答になってしまった。どちらも読み取り不足が原因です。さらに、問題を無視して道徳的な「~すべき」論に終始した解答もありました。

情報を読み取って分析する作業は、対象が文章や詩、絵や写真のどれでも変わりありません。クイズ番組の答えを解説する要領で、答えの根拠と論拠を考えてみましょう。

「文章は一文一義でコンパクトに書く」

北岡先生 文章の書き方については、一文一義になっておらず、ダラダラと長い文が続く傾向は例年見られます。ダラダラ長い文はポイントを押さえていても「結局何が言いたいのかわからない」ということになりかねません。なるべく点数が取れるように採点しているので、「読みにくさ」は減点の対象にはしていませんが、文章を書くときは「一文の長さ」も気をつけるようにしましょう。

また、論述する際は、「何を」だけでなく「どの順番で」説明するかも大事ですが、そこまで厳しく見てはいません。小学生の段階では、要点をきちんと拾って説明できていればよしとしています。

秋元先生 近年、「~である。」という主張のあとに、「なぜならば」という接続語を入れる受験生が増えました。このような接続語があると、読む側は「次は理由の話だな」と準備ができます。書く側にとっても、「1つ目は~。2つ目は~。」といったつなぎの言葉を入れることで文章を整理する助けになっていると思います。

言語技術科主任/北岡 希久朗先生

言語技術科主任/北岡 希久朗先生

インタビュー 1/3

麗澤中学校

麗澤中学校1935(昭和10)年、法学博士の廣池千九郎により、現在の麗澤大学の前身・道徳科学専攻塾が開校。2002(平成14)年に麗澤中学校が新設され、同じキャンパスに大学・高校・中学校・幼稚園がそろう総合学園となった。
創立者が体系的に学問づけたモラロジーに基づく「知徳一体」を教育理念とし、「感謝の心」「思いやりの心」「自立の心」を育てることを教育方針に掲げる。
中高一貫第1期生が卒業して11年。麗澤教育のシャワーを浴びて巣立った卒業生たちは、様々な領域で活躍の場を広げている。6年間を「自分自身をみつめ、発見する」「興味・関心を深め、進路につなげる」「進路を選択し、道を拓き夢を実現する」の3段階に分け、それぞれリサーチ、実践体験、情報処理、再構築、そして成果をプレゼンテーションする作業を基礎から学ぶ。とりわけ、2003年から始まった「言語技術教育」は、全ての学問領域で必要となる「聴く・話す・読む・書く」を総合的に鍛える麗澤ならではの教育。中高一貫カリキュラムの1年から4年次を通して、国際社会で通用するものの考え方、そして、自らの考えを主張できる発信力を研鑽していく。
「よりよく学ぶためには自然の中で心を癒すことが必要」という創立者の信念に基づき、46万平方メートルの広大な校地は緑豊かでウサギなども顔をみせるほど自然がいっぱい。グラウンド3つ、体育館2つ、武道館、寮(高校のみ)、メディアセンターや9Hのゴルフコースなど施設は申し分なし。

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