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出題校にインタビュー!

2013年 日本女子大学附属中学校【算数】

日本女子大学附属中学校の算数におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。

3.よりよい学校生活は、自分たちで考え、話し合って、自分たちで切り拓く

「『自念自動』が実践できるように、経験する場を用意」

宮地先生 「自ら考え、自ら学び、自ら行う」という「自念自動」の教育方針は、学習面はもちろん学校生活全般で意識しています。自立した一女性として、一社会人として世の中の役に立てる人材を育てようと、学校全体で取り組んでいます。

久しぶりに中1の担当になり、以前に比べて幼くなったと感じますが、ならば中高6年間でいろいろな経験を通して学び、自念自動を実践できるように成長できればと思っています。そのための「経験する場」は用意しているつもりです。

髙橋先生 どんな生徒もできればうれしい気持ちは共通していますから、そこは大切にしたいと思っています。一方的な授業にしないためにも、生徒が「自分もやればできる」と実感できるように工夫しているつもりです。成長のスピードは人それぞれですから、生徒1人1人をよく見るようにしています。

数学科/宮地 潤子先生

数学科/宮地 潤子先生

「分割授業は数学が苦手な生徒も、『わかる』と実感できる」

宮地先生 中3は週4時間のうち1時間を半分の人数で授業しています。「応用コース」と「基本コース」に分かれますが、選ぶのは生徒自身です。すると、おおよそ応用3対基本1に分かれます。基本コースは進度が通常の授業よりゆっくりなので、普段の授業よりも「わかる」「おもしろい」という生徒もいます。このように、苦手な生徒でもどこかで「やればできる」と実感できるように工夫しています。

中1でも週1時間分割授業を行っています。中1は自分で適切なコースを選べる段階ではまだないので、42名を単純に21名ずつに分けます。分割授業は個々の生徒をより丁寧に見てあげられるので、授業の中で「わかる」と実感できますし、つまずきが深刻になる前に対処することができます。

「生徒とのやり取りを大切にして、信頼関係を築く」

宮地先生 中学は比較的時間の余裕があるので、授業ではどのように考えるか発問しながら進めています。こちらが投げかけると誰かしら意見を述べてくれますし、それをきっかけに意見が次々出てきます。生徒もただ聞いているだけではつまらないでしょうから、できるだけ生徒とやり取りするようにしています。

髙橋先生 生徒とのやり取りを大切にしているのは授業中だけではありません。生徒は質問をしに数学科の研究室によく来るので、そこで指導することも多いですね。

宮地先生 研究室には生徒が勉強できるスペースもあるので、居心地がいいのかもしれません。

プリント学習で同じ間違いを繰り返している場合は、研究室に生徒を呼んで直接指導することがあります。その方が時間がかかりませんし、生徒もわかりやすい。こうして1対1の指導も大切にする中で信頼関係が築かれます。

「中学3学年全員参加の『全校学活』を初めて実施」

髙橋先生 本校は、授業だけでなく学校生活を通して自分の考えを表現する機会が多いと思います。中1は夏休みに「軽井沢三泉寮生活」があります。仲間と2泊3日の生活をともにする中でこれまでの生活を振り返り、よりよい学校生活を送るためにじっくり話し合います。普段から生徒同士でよく話し合っているので、自分の意見を発信する力が養われているのではないでしょうか。

宮地先生 「話し合い」に関しては、普段からかなり時間を割いています。生徒は、自分の思いを発表できることが、喜びにもなっているのではないでしょうか。

7月には通学マナーについて、生徒会主催で中学3学年全員参加の「全校学活」を初めて実施しました。この問題については代表委員会で話し合っていましたが、委員だけの話し合いでは解決が難しいこと、各自が当事者意識を持って考えなければならないことから、全校学活が開かれました。

まず学年クラス混成の10名程度の小グループで話し合い、さらに同じ教室内の3グループ全員(約40名)でも話し合いました。そこでの意見を持ち寄って全校学活に臨みました。

どうなるかなと思って見ていると、どんどん手が挙がります。時間切れになるくらい議論は白熱しました。3年生ばかりが意見を述べるわけではなく、どの学年からも意見が出ました。また一方的な発言で終わらせず、その意見を受けて次の生徒が意見を述べました。

気持ちよく通学できるために「立ち番」という係があります。「今のような立ち番ではマナーが浸透しない」という意見を受けて、「立ち番の数を増やしましょう」「1年生は上級生に注意しにくいだろうから、3年生とペアを組んではどうか」など、具体策も出ました。「みんないろいろなところでがんばっているのに、通学マナーの苦情は悔しい」という意見がありましたが、問題を解決しようとする一生懸命さが伝わってきました。

このような大きな話し合いが生徒主導で行われたことは、生徒たちにとって大きな経験になったと思います。6年間で経験した1つ1つのことが、社会人になったときに生きてくると思います。

日本女子大学附属中学校 先生

インタビュー 3/3

日本女子大学附属中学校

日本女子大学附属中学校1901(明治34)年、成瀬仁蔵によって創設された日本女子大学校の附属高等女学校を前身とする。48(昭和23)年、新制・日本女子大学の設置とともに附属中学校となった。78年に目白校地から、附属高校がすでにあった川崎市生田の現在地に移転。2001(平成13)年に創立100周年を迎えた。

多摩丘陵の自然を生かした緑豊かなキャンパスは、人との交流を期待して、各教室棟を結ぶモール(廊下)などやゆとりの空間を多くとったユニークな設計。カフェテリアや、中庭のもみじ劇場は、昼休みの憩いの場になっている。1800名収容の大ホール、温水プール、コンピュータ演習室などを備えた西生田成瀬講堂もある。

創立以来、建学の精神を「信念徹底・自発創生・共同奉仕」の三綱領に示し、生徒の個性を尊重し、創造性を豊かにし、高い徳性を養うことを目指している。「自ら考え、学び、行動する姿勢を育てる」ことを重視しているだけあって、生徒たちは学習に積極的に取り組み、問題解決能力を身につけていく。一人ひとりが主役となり、全員で学校生活を作り上げているため、校風も伸びやかで明るい。

自分自身の学習方法を発見して生涯学んでいく姿勢を育て、心身の健康をはかり、創意と思考力をもった情操豊かな中学生を育成することを目指す。併設大学への進学が中心となるためカリキュラムはハードではないが、英・数・国・理の一部では1クラス2分割授業を取り入れている。英語では実際に使える語学力、理科では実験・観察を重視。読む・書くを中心とした国語教育には定評がある。家庭科でも複数教員による授業を導入し、音楽はバイオリンが必修となっている。英・数・国の補習が朝や放課後に行われている。併設大にない学部受験者には、併設大との併願が可能。

学級活動やクラブにおいて、生徒の自発的な活動を奨励しているため、文化祭や運動会などほとんどの行事は中学生だけで企画・運営されている。中1の三泉寮(軽井沢)、中2の校外授業(東北)など、宿泊をともなう行事をとおして自然に親しみ、静かに自己を見つめ、規律ある団体生活の真意を学ぶ。中3では希望者制で裁判傍聴などもある。そのほか、スキー、スケート教室や古典芸能、音楽鑑賞会なども行われている。クラブは文化系18・運動系10あり、なかでもコーラス部は東日本大会入賞の実績がある。天文部は校舎に備えられた天文台を活用している。制服は紺のセーラー服だが、高校からは私服。

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