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解答と解説

2013年 清泉女学院中学校【社会】
日能研がこの問題を選んだ理由

エネルギー資源や発電についての今までの出題は、大きく2つの傾向に分けられていました。ひとつは、火力発電や原子力発電と比較し、自然エネルギーの長所や短所を説明する問題です。もうひとつは、今後どのようなエネルギー資源を使うのがよいと思うかを説明する問題です。しかし清泉女学院の問題は、もう一歩子どもたちが思考を深められるよう工夫されていると感じました。

問いではまず、「さまざまな取組や工夫、技術」の導入が行われていると説明したうえで、「どのようなものがあるかをいくつかあげ」と設定し、エネルギー開発や発電という従来の枠を取り外して広い視野を持つことを求めています。次に、「その中であなたは、特に何が良いと考えていますか」と設定して、考えたもののなかでベターなものを選択する力を求めています。最後に、「その理由を書きなさい」という設定で、他者に伝わるよう説明する力を求めています。これらの3つの設定によって、子どもたちは「思考を広げる力」と「広げた思考をまとめて表現する力」の両方を自分自身で意識できるようになります。

このような理由から、日能研ではこの問題を□○シリーズに選ぶことに致しました。

日能研による解答と解説
[解答例]

(1)再生可能エネルギーの知識を使ったもの
風力や太陽光などの自然エネルギーや、廃材などを使ったバイオマスエネルギーなどがある。私は自然エネルギーの利用をすすめるのがよいと思う。なぜなら、自然エネルギーはほぼ無限に供給できるうえ、エネルギーをつくり出すときに有害な物質を出すことが少ないからである。

(2)くらしのなかでできる省エネの工夫に着目したもの
自然エネルギーの供給を増やすことや、消費電力の少ない製品の使用を広めることが考えられる。私は消費電力の少ない製品への買い替えをすすめるのがよいと思う。自然エネルギーを使った発電を広めることも一定の効果はあると思う。しかし気候によって発電量が左右されるので、安定した供給には課題が残る。そのためエアコンや冷蔵庫、照明器具といった消費電力の多い製品を中心に、消費電力の少ない製品へ買い替えて使用するほうが、確実にエネルギー消費量を減らせると考えたからである。

[解説]

設問にあるように、まずは「今のわたしたちの生活をできる限り変えることなく、原子力や火力に頼らない社会をつくるために」どのような方法があるかを考えていきましょう。「さまざまな取組や工夫、技術の導入が行われています」という説明に着目すると、新しいエネルギーの開発や普及だけに限定して考える必要はないという作問者の意図が伝わってきます。例えば、どのようにエネルギーを使うのかに焦点をあてて、くらしのなかの工夫に目を向けてもよいのです。
複数の方法を考えた後には、「特に何が良い」かを選び、選んだ「理由」を記述することが求められています。ここでは、自分の選んだ方法がなぜ良いのかを伝えるために、選んだ方法のメリットや、選ばなかった方法のデメリットをふまえて具体的に説明することがポイントになります。

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