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出題校にインタビュー!

2013年 雙葉中学校【国語】

雙葉中学校の国語におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。

3.表現力を磨く様々な経験が、自分を形づくる材料になる

「生徒と向き合い、きめ細かく対応」

成川先生 本校では、美術や音楽等いわゆる主要教科以外の教育にも大変力を注いでいます。それぞれの教科で“いかに自分を表現するか”を大切に、熱心な指導をしています。例えば美術の場合、様々な作品づくりをする際に、その作品で何を表現したのかということを自分の言葉で説明させます。中3の後半にはオリジナルの絵本を作るなど、独自性を尊重する創作活動に取り組ませたりもしています。各教科の指導法を見ると、本校が自己発見・自己形成・自己表現に力を入れていることがよくわかると思います。

表現の機会を与えるだけでなく、表現したものをどのように評価したりクラスの授業に活かしたりするかということも大切です。国語科では生徒が書いた感想や考え、疑問点等にきちんと向き合って対応し、それらを皆に紹介したりプリントにして配布したり、できるだけ授業にも反映していきます。もちろんテストでも、生徒の思いをくみ取って丁寧に採点していますし、その姿勢は入試においても変わりはありません。生徒一人ひとりを大切にしてきめ細かく対応する、それが本校教員の共通認識です。

国語科主任/成川 清江先生

国語科主任/成川 清江先生

「書道を通して、自分の思いを文字にのせる表現力を磨く」

小金澤先生 私は中学・高校で書道を教えています。書道も表現力を磨く良い機会になっていると思います。

最初は手本を真似ることから始めますが、どの学年でも年度の後半は、生徒が自分で好きな文字を選んで書くといった課題を取り入れています。中学では年度末に、色紙に好きな漢字を一文字書く課題を出しますが、生徒はいつも以上に熱心に取り組んでいます。

高校(選択科目)も前期は中国の古典などこちらが指定したものを臨書しますが、後期になると自分で文字や書体を選ぶ課題が増えていきます。何を書くにしても、どのように表現したいのか、作風を「力強い」「やさしい」「のびやか」「繊細」等イメージさせます。単に字が上手下手ではなく、表現したいものが見る者に伝わるかどうかも大切にしています。

最初は全員が同じ文字や書体を書くので、他者と比べて自分が上手か下手かを気にしがちです。しかし、書く文字も書体も違うと、上手下手という尺度ではなく、いかに自分らしく表現できるか、という視点でとらえることができるようになります。

「自分の力を信じて努力できる生徒は伸びる」

小金澤先生 私は書道班(部活動)の顧問もしております。一般に書道部員というと、小さいころから習っていたというイメージがありますが、本校の場合は「今までやっていなかったからやってみたい」という生徒も多く入部します。そうした生徒たちも、練習をコツコツ続けることで、文字の大きさや線の力強さなど書きぶりが明らかに変わってきます。

特に夏休みに実施する合宿では朝から晩まで10時間以上、書き続ける生徒もいます。上級生を見て「自分もあのように書きたい」と思うのでしょう。そうすると毎年必ず、こちらが驚くほど突然“化ける(=上達する)”生徒がいます。

生徒は“右肩上がり”に進歩していくと思っているので、なかなか上達しないと「自分はダメだ」と思ってしまいがちですが、実力というのは「階段状」に身につくものなのです。努力していても結果が出ないときというのは、一つ上の段階に上る力を蓄えている期間なのです。「階段の踊り場」にいるときに我慢し、粘ることが大事だと、生徒にも話しています。自分を信じて努力し続ける生徒は、あるとき突然ぐんと伸びます。

成川先生 何事にもそうした「踊り場」はありますね。生徒がその時期にしっかり我慢できるか、そしてそのような生徒たちを教員がいかにサポートできるかというあたりに、学校の働きがあるように感じます。

国語科/小金澤 千賀子先生

国語科/小金澤 千賀子先生

「いろいろな自分を引き出せると、人生を楽しめる人になる」

成川先生 表現の方法はいろいろあります。それぞれの教科で磨いた多様な自己表現力が、最終的に生徒の中で一つに統合されればいいと願っています。多くの表現を経験したことは、きっと自分を形づくる材料になるでしょう。

学校での全ての学びは、その後の人生を豊かに生きることに帰結してほしいものです。社会に出たときに自分の中にいろいろな“引き出し”を持っていたら、ものの見方や味わい方も幅広くなり、自分らしい活躍の場も広がるでしょう。人との関わりも豊かなものになって、人生を真に楽しめるのではないでしょうか。

インタビュー 3/3

雙葉中学校

雙葉中学校1872(明治5)年、フランスのパリに本院をもつサンモール修道会(現 幼きイエス会)の会員が来日して始めた教育慈善事業を前身とし、1909年に初代校長メール・テレーズが現在地に雙葉高等女学校を創立。47(昭和22)年、雙葉中学、48年同高等学校となり現在に至る。田園調布、横浜、静岡、福岡の各雙葉学園は姉妹校にあたる。

四ッ谷駅からもほど近く、都心にもかかわらず学校の周囲は非常に落ち着いた雰囲気。2000年に地下1階地上7階建ての充実した設備を備えた新校舎と講堂が完成。最上階の図書館がすばらしい。宗教の時間などに使われた歴史ある聖堂も建て替えられた。校外施設が日光の霧降高原にある。

「徳においては純真に、義務においては堅実に」を校訓に、カトリックの精神に基づいた全人教育を目指している。しつけは特に定評があり、礼儀、言葉づかい、節度という面で、生徒は決して強制されているわけではなく、のびのびとふるまいながらも自然と品位を身につけていく。「ちょっと古風なお嬢さん学校」とよくいわれるが、行動力・実行力を備えていて芯の強さを秘めている。

中高時代に基礎学力をしっかりと身につけることを重視し、受験のみを目的としたカリキュラムはとっていない。高校では、生徒それぞれが希望に応じた科目が選択できるようになっていて、文系コース、理系コースといったコース分けは行なわない。中高一貫校の利点を生かした効率的なカリキュラムのもと、各教科で丁寧なきめ細かい指導が行われている。中学1年2年の英会話がクラス2分割の少人数で行われるほか、高校2年3年の選択科目の多くが少人数授業となっている。創立当初から語学教育が盛んな伝統が受け継がれ、時間数が多く、密度が濃い授業が展開されている。中学1年生の間は、英語の学習経験に応じたクラス分けをしている。中学3年では、週に1.5時間フランス語の授業があり、高校からは英語、又は、フランス語のどちらかを選択して履修することができる。

意外に校則が少なく自由な雰囲気。在校生が「マシュマロと綿菓子が混ざったような学校」と言うように、おだやかな雰囲気でみんな仲が良い。週3時間の保健体育で体力作りもおこたらず、球技大会、運動会など体を使う行事も盛ん。奉仕活動は生徒の自発的な活動が中心で、学内の掃除も毎日放課後に先生と生徒がともに熱心に行う。クリスマスのころ、学年ごとにプレゼントを持参して施設の人たちと交流する行事もある。全員参加のクラブ活動はバレーボール、卓球など体育系が盛んで、ダンス同好会、演劇なども人気が高い。手話の会、点訳奉仕会、聖歌隊なども活発に活動。文化祭、夏期学校、高1ホームルーム合宿など行事も多彩。

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