中学受験-小学生のための中学受験塾。日能研

シカクいアタマをマルくする。

タイトル一覧へ

解答と解説

2013年 暁星中学校【社会】
日能研がこの問題を選んだ理由

近年の入試問題で、資料を読み取る問題は当たり前のように出題されています。資料の内容も、初見のものや、複数のものなどさまざまです。提示された資料を既存の知識をもとに読み取り、課題を解決していくという姿勢は、社会科で学んでいくときの大事な力の1つであるともいえます。

今回の問題は、羽田空港と釧路・出雲・佐賀のいずれかの空港とを結ぶ定期旅客機の時刻表から、釧路空港を選ぶものでした。受験生にとって、素材自体は授業や受験用の教材などで触れる機会はないので初見のものですが、空港の時刻表は身の回りにある素材です。ここでは、3つの空港を離発着する定期旅客機の時刻表がしめされています。こうした複数の資料を読み取るときには、類似点や相違点に着目して比較していく力のほかにも、資料から解答につながる情報を得るために着眼点を定めてから読み取る力も求められます。この問題では、これらの「どこに着目したのか」「何を根拠に読み取ったのか」という選んだ理由の記述も求めていることから、受験生の思考プロセスを見ていこうとする学校側の姿勢が感じられます。

提示された課題を既存の知識をもとに解決していく姿勢は、社会科を学ぶ上でも大事な力の1つだともいえます。

このような理由から、日能研ではこの問題を□○シリーズに選ぶことに致しました。

日能研による解答と解説
[解答]

表3

(選んだ理由1)
上空には偏西風が西から東へふいているため、羽田空港から出雲・佐賀に向かうときには向かい風になるため復路よりも往路のほうが時間がかかり、羽田空港から釧路に向かうときには追い風になるため往路よりも復路の方が時間がかかるため。

(選んだ理由2)
表1表3の往路と復路の飛行時間をくらべると、表1表2は復路よりも往路のほうが時間がかかり、表3は往路よりも復路のほうが時間がかかっている。釧路・出雲・佐賀の位置に着目すると、羽田よりも西にあるのは出雲と佐賀、東にあるのが釧路であるため、表3が釧路となる。

[解説]

問題文に「羽田空港と釧路・出雲・佐賀のいずれかの空港とを結ぶ定期旅客機の時刻表」とあります。その情報をもとに、釧路・出雲・佐賀の空港の位置を思い浮かべながら表1表3の時刻表を読み取っていきます。まず、羽田空港から各空港に向かう便(往路)と、各空港から羽田空港に向かう便(復路)のそれぞれの飛行時間に着目します。すると、表1表2は復路よりも往路のほうが飛行時間が長く、表3は往路よりも復路のほうが飛行時間が長いことがわかります。その情報をもとに、釧路・出雲・佐賀のそれぞれの空港の位置を考えます。すると、釧路だけが羽田空港から東にあり、出雲・佐賀は羽田空港から西にあります。そのことから、表3は釧路空港だと考えられます。この方法でも選べますが、「表3が釧路空港」だと決め手になる理由には、ほかにも偏西風があげられます。偏西風は上空を西から東へと吹いています。航空機も偏西風の影響を受けるので、羽田空港から西へ向かう便は向かい風となるため、復路よりも往路のほうが飛行時間が長くなります。一方、羽田空港から東へ向かう便は追い風とるため、復路よりも往路のほうが飛行時間が短くなります。そうしたことから考えても、表3が釧路であると選ぶこともできます。

PageTop

© NICHINOKEN