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出題校にインタビュー!

2013年 八雲学園中学校【算数】

八雲学園中学校の算数におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。

2.「できた」という自己肯定感が自信を育てる

「キャラクターの登場で『おもしろそう』と思わせる」

貴校の入試問題は、「やくも博士」というキャラクターが登場したり、子どもがおもしろいと思うような問題を出していますね。先生方は楽しんで作問されているのではないですか。

小谷野先生 第1回、第2回の入試問題にやくも博士が登場するようになったのは最近のことですが、未公開の第3回、第4回の入試問題では結構前から活躍しています。これまでの出題パターンとは違うタイプの問題は、試しにまず第3回、第4回で出します。その出来具合をみて、手応えがあった問題については翌年の第1回、第2回にブラッシュアップして出題することがあります。

問題の登場人物の名前は、実は教員や校長の名前です。算数が苦手な受験生が少しでも取り組みやすいように問題文も工夫しています。例えば第1回入試では、「金属A、K、B、N、Mから合金AKBや合金NMBを作る」としました。このように、いくつか興味が持てる問題があることで前向きに取り組んでもらえるのではないかと思います。

八雲学園中学校

「大問は、難しい小問にヒントの設問が付いたようなイメージ」

貴校の小問は単純な一行題ではなく、情報量が多いのが特徴だと思います。似たような問題は見たことがあるけれど、少しひねってあるので受験生は考えさせられます。

小谷野先生 小問の(7)(8)(9)の最後の3問は特に文字数が多く、それだけ条件も多くなります。したがって情報処理能力が必要になります。

大問は3題出していて、難しい小問に、そのヒントとなるような設問がもう1つ付いているイメージです。導入となる(1)の設問は比較的易しいので、(1)を解くことで難しい(2)に取り組んでもらうねらいです。第1回入試を見ると(1)は結構解けていましたから、学校説明会でお伝えしていることが浸透していると感じます。

「『できた感』を抱いて入学してもらいたい」

小谷野先生 最近、採点していて感じるのは、途中式が少し複雑になると正答率が低くなってしまうことです。それほど難しくはないオーソドックスな問題で、解く過程で小数や分数が入ってくると正答率が低くなり、やや難しい問題でも整数だけで解ける方が正答率が高い傾向が見られます。そのため作問の際は、解く過程で計算があまり複雑にならないように心がけています。

計算問題はどうかというと、以前は8割以上の正答率でしたが、やはり少し低くなっています。

島田先生 入学した生徒を見ても計算力は低くなっていると感じますね。グラフの読み取りや比の考え方も苦手としています。入試で積極的に出したいところですが、算数が苦手な受験生が多いので、そういうわけにはいかないのが現状です。

入学するときに、「あまりできなかった」と思うか、「できた」と思うかでは勉強との向き合い方が違ってきますから、入試でもできるだけ「できた感」が持てるようにしたいのです。

小谷野先生 中学では小テストやプリント学習、宿題などを通して「できた」経験をたくさんさせるようにしています。○をもらえれば誰だってうれしいでしょう。日々の学習が評価される「小さな成功」の積み重ねが、やがて大きな自信になります。

数学科副主任/島田 剛敏先生

数学科副主任/島田 剛敏先生

「まず具体的な数字で解いて、それから文字に置き換えて抽象化する」

小谷野先生 算数から数学になると文字を使うようになりますが、いきなり文字を使うと、多くの生徒は何のための文字を使うのかわからず戸惑います。ですから最初は具体的な数字で解いて、納得してから文字に置き換えます。ある数字で成り立つからといってすべての数字で成り立つとは限りません。どんな数字でも成り立つことを示すために文字を使う必要があることを段階を踏んで説明すると、理解しやすいと思います。

インタビュー 2/3

八雲学園中学校

八雲学園中学校『古事記』に記された「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」という祝歌にちなんで、1938(昭和13)年に八雲高等女学校が創立された。47年、八雲学園中学校・高等学校となる。96(平成8)年に中学校を再開。

「世界の大海原に視野を広げ、国際感覚を養い、感性豊かな知性と社会性のある人間力を育む教育」をモットーに、独自の英語教育、進学指導、芸術鑑賞、チューター方式を展開しながら、生徒一人ひとりの個性と能力をのびのび、じっくり伸ばすことを目指している。体育館のステンドグラスには「真実、よろこび、友情、健康」を意味するラテン語が書かれており、溌剌とした生徒の表情や明るい学園の雰囲気を象徴している。

近くには駒沢オリンピック公園があり、緑多い自然に囲まれた環境。視聴覚教室、多目的教室、クラブハウスなど充実した校内施設のほか、アメリカ西海岸のサンタバーバラには海外研修センター「八雲レジデンス」をもつ。食堂はないがパン類の販売あり。

外進生とは別カリキュラムを展開。特に英語に力を入れ、チームティーチングや外国人教師による少人数制の英会話を実施。1、2年次土曜日は4限すべて英語特別講座を行い、英作文や英検対策に加え、英語劇やスピーチの練習などにあてる。中3までの国語演習は分割授業を行う。中1~高3まで上位大学進学クラスを設置。05年入学生から入試での特待生制度を実施し、入学後はこのクラスに入る。中1から百人一首暗誦テストを行い、早期から古文を学習。放課後の補習、休暇中のバックアップ補習、箱根での進学合宿、成績不振者への個別指導なども行われる。

担任のほかに進路指導や悩みを相談できる教師がつくチューター方式を導入。交換ノートや手紙などでも利用でき、相談しやすい環境が生徒にも好評。英語力を身につけるために、レシテーションやスピーチコンテストをはじめ、英語一色のイベント・英語祭、パーティ形式で行う英会話教室・イングリッシュファンフェアーなど多彩な行事を実施。中3で八雲レジデンスに宿泊する海外研修もある。月1回の芸術鑑賞の日には、歌舞伎や音楽会、美術展などをとおして豊かな感性を育んでいる。夏の林間学校、秋の球技大会、冬のスキースクールも恒例行事。運動部9、文化部16のクラブも、運動部のバスケットボール部、空手道部、文化部の吹奏楽部をはじめ盛んに活動している。

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