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出題校にインタビュー!

2013年 八雲学園中学校【算数】

八雲学園中学校の算数におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。

1.「数字」ではなく「言葉」で答える算数の問題

「数字と記号の規則性から“暗号”を解く問題」

小谷野先生 この問題は携帯電話がヒントになっています。携帯電話の文字入力は数字のテンキーに50音が対応しています。そのルールを入試問題に使えないかと思い、作問しました。

この規則性に果たして小学生が気づけるのか、教員の間でも議論がありましたが、正答率が高かったことから、携帯電話を使い慣れている子どもが多いのかなと感じました。

これはいまどきの問題と言えるでしょうね。頭の中だけで考えるのではなく、自分で50音表を書いて数字や記号と対応させると解きやすいでしょう。このような問題は子どもは得意かもしれません。

数学科/小谷野 渉先生

数学科/小谷野 渉先生

「受験生の多くが『解けた』と実感」

小谷野先生 正答率は89%と高く、易しい問題だったと言えます。途中の「ありが」の段階で正解が予想できたのではないでしょうか。解読した言葉から正解できたかどうかがわかるので、多くの受験生が「解けた」と思えたでしょう。違う答えを書いた答案はあまり見られず、不正解は無解答がほとんどでした。 この問題は小問集合の最後、9問目です。通常、後ろの問題ほど難しくなるようにしているので、過去問に取り組んできた受験生には敬遠されるのでは、という懸念もありましたが、ほとんどが取り組んでくれました。小問集合の最後の問題としては簡単すぎるかなと思いましたが、あまり見ないパターンの問題だろうということで、9問目に置きました。

「楽しんで解けるように、例題や正解の言葉を工夫」

小谷野先生 例題の言葉は、50音表のあ~お段、あ~わ行の文字を最低1つは使うようにしました。最初はそうなってはおらず、使っていない段や行の文字については予想して答えてもらうつもりでしたが、予想できるかどうかで差がつかないようにしました。

最初の案では例題はどれも関連性がありませんでした。正解も本校の校歌の一節「やくもどち」という一般的ではない言葉でしたから、これでは受験生が正解できたかどうか不安になるのではないかと考え、作り直しました。例題を春を感じさせる言葉や中学生活を連想させる言葉にすることで、受験生がわくわくしながら解けるのではないか、正解を「ありがとう」とすることで「解けた」と実感できるのではないかと思い、出題を決めました。

八雲学園中学校

「授業で習わなくても、柔軟な発想力があれば解ける」

小谷野先生 算数の問題の答えが数字ではなく言葉というのは珍しいと思います。「なんだろう」と興味を持ってもらえたのではないかと思います。

この問題は、その場で考えて解くタイプの問題です。難しくなくても、「これはどういうことだろう」と考えるような問題を出題するように心がけています。この問題は授業で習うような内容ではありませんが、柔軟な小学生の思考ならば、その場で考えて正解にたどりつけるのではないでしょうか。

インタビュー 1/3

八雲学園中学校

八雲学園中学校『古事記』に記された「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」という祝歌にちなんで、1938(昭和13)年に八雲高等女学校が創立された。47年、八雲学園中学校・高等学校となる。96(平成8)年に中学校を再開。

「世界の大海原に視野を広げ、国際感覚を養い、感性豊かな知性と社会性のある人間力を育む教育」をモットーに、独自の英語教育、進学指導、芸術鑑賞、チューター方式を展開しながら、生徒一人ひとりの個性と能力をのびのび、じっくり伸ばすことを目指している。体育館のステンドグラスには「真実、よろこび、友情、健康」を意味するラテン語が書かれており、溌剌とした生徒の表情や明るい学園の雰囲気を象徴している。

近くには駒沢オリンピック公園があり、緑多い自然に囲まれた環境。視聴覚教室、多目的教室、クラブハウスなど充実した校内施設のほか、アメリカ西海岸のサンタバーバラには海外研修センター「八雲レジデンス」をもつ。食堂はないがパン類の販売あり。

外進生とは別カリキュラムを展開。特に英語に力を入れ、チームティーチングや外国人教師による少人数制の英会話を実施。1、2年次土曜日は4限すべて英語特別講座を行い、英作文や英検対策に加え、英語劇やスピーチの練習などにあてる。中3までの国語演習は分割授業を行う。中1~高3まで上位大学進学クラスを設置。05年入学生から入試での特待生制度を実施し、入学後はこのクラスに入る。中1から百人一首暗誦テストを行い、早期から古文を学習。放課後の補習、休暇中のバックアップ補習、箱根での進学合宿、成績不振者への個別指導なども行われる。

担任のほかに進路指導や悩みを相談できる教師がつくチューター方式を導入。交換ノートや手紙などでも利用でき、相談しやすい環境が生徒にも好評。英語力を身につけるために、レシテーションやスピーチコンテストをはじめ、英語一色のイベント・英語祭、パーティ形式で行う英会話教室・イングリッシュファンフェアーなど多彩な行事を実施。中3で八雲レジデンスに宿泊する海外研修もある。月1回の芸術鑑賞の日には、歌舞伎や音楽会、美術展などをとおして豊かな感性を育んでいる。夏の林間学校、秋の球技大会、冬のスキースクールも恒例行事。運動部9、文化部16のクラブも、運動部のバスケットボール部、空手道部、文化部の吹奏楽部をはじめ盛んに活動している。

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