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出題校にインタビュー!

2013年 市川中学校【理科】

市川中学校の理科におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。

3.「なぜだろう」という興味が学びの出発点

「理科の古典を討論しながら読み解く『市川アカデメイア』」

髙田先生 昨年度は、高2の希望者を対象に「市川アカデメイア」という特別ゼミを開催しました。これは、プラトンやデカルトが著した理科の古典を読んで自由に意見交換することで、古典の理解と教養を深めるとともに、コミュニケーション能力を磨くのがねらいです。実験的に年3回実施しましたが、2013年度は年5回程度開催する予定で、レポートで自分の考えをまとめるところまで行う考えです。

事前に教材を与えますが、読んで理解してそれなりに準備しておかないと討論に参加できません。ハードルは非常に高いのですが、参加した生徒は手ごたえのある内容を何とか理解しようとしているのが伝わってきました。正解はありませんから、どんどん自分の考えを発言して、相手の意見も聞ける力を育てたいと思います。

広報部部長/高田 敏行先生

広報部部長/高田 敏行先生

「理科と国語のコラボなど教科連携の授業を計画」

髙田先生 SSHの効果でしょう。英語や国語はこれまで以上に発表する場を設けたり、数学でもグループ学習を取り入れたり、理科以外の教科にも変化が見られます。

SSHの授業で英語によるプレゼンテーションを行っていますが、これを機に「教科連携」の活動が少しずつ広がっています。例えば、国語と音楽の連携では、合唱祭の課題曲を国語の授業で全員が作詞します。その中から課題曲の詞を1つ決めて合唱祭で歌います。

志賀先生 理科も国語との連携を考えています。国語の授業では、例えば絵画を見て、作者が何を訴えようとしているのかを読み取り、論理的に説明するプレゼンテーション能力を育成しています。論理的に説明するために説明の順番を非常に重視しています。こうして国語で培った論理性や説明技術を理科の実験の発表で活用するなど、相互に連携することで相乗効果が期待できます。今年度から中学で実施する予定です。

理科の授業の中で地学は、受験科目の関係で他の科目に比べて学ぶ機会が乏しくなっています。そこで、物理・化学・生物の授業の中で地学の内容を取り入れる「教科内連携」によって、科目どうしを結びつけながら地学もしっかり学べるようにしたいと思っています。

「まず自分から興味を持ってみよう」

志賀先生 情報化、高度専門化が進む現代においては、あらゆる場面で他者との協力が欠かせません。ですから本校では、自分の考えをまとめてそれをしっかり言える、相手の話が聞ける、話し合いができる力を鍛えています。

その出発点は「興味を持つこと」だと思います。受験生には「なぜだろう」と意識して考える習慣をつけてほしいです。興味を持つと、理解しようと思って学ぼうとするでしょう。いろいろなことがわかってくると誰かに話したくなりますから、伝える技術も身についてくるでしょうし、興味を持てば相手の話を聞けるようにもなるでしょう。

あまり好きではないと思うことでも、まず触れてみてほしいです。好きではない理由は、案外「知らないから」かもしれません。まずは興味を持ってみてください。その際、「やらされている」と思うと興味はわきません。「自分がやるんだ」と思って主体的に取り組むことが大切です。

本校では生徒が自発的に取り組めるように、授業中に実験が終わらなかったり、わからないことがあったりすれば、放課後に実験できるようにしています。あまり理科が得意ではない生徒も自分で手を動かして実験することで、次第に理解できるようになります。「なぜなのか」がわかれば理科がおもしろくなります。受験生には、普段の生活から「なぜなのか」を意識してほしいと思います。

理科/志賀 悠一先生

理科/志賀 悠一先生

インタビュー 3/3

市川中学校

市川中学校1937(昭和12)年、市川中学校として開校。47年、学制改革により新制市川中学校となる。翌年には市川高等学校を設置。2003(平成15)年には中学で女子の募集を開始し、共学校として新たにスタート。同時に新校舎も完成させた。女子の1期生が高校へ進学する06年には高校でも女子の募集を開始。今春共学1期生の生徒たちが大学を卒業し社会人として巣立った。

創立以来、本来、人間とはかけがえのないものだという価値観「独自無双の人間観」、一人ひとりの個性を発掘し、それを存分に伸ばす「よく見れば精神」、親・学校以外に自分自身による教育を重視する「第三教育」を3本柱とする教育方針のもとで、真の学力・人間力・サイエンス力・グローバル力の向上に努めている。

効率よく、密度の濃い独自のカリキュラムで、先取り学習を行っていく。朝の10分間読書や朝7時から開館し、12万蔵書がある第三教育センター(図書館)の利用などの取り組みが連携し、総合して高い学力が身につくよう指導している。中学の総合学習はネイティブ教師の英会話授業。2009年度より、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校となる。授業は6日制で、中1、中2の英語7時間、中3数学7時間など主要科目の時間数を増やす。ほかに夏期講習もあり、中1・中2は英・数・国総合型講習を実施。高校では、高2で理文分けし、高3ではさらに細かく選択科目等で国立・私立のコースに分かれて学ぶ。授業の特徴としては、インプット型の学習で基礎力を育成するともに、SSHの取り組みとして、研究発表、英語プレゼンなどを行う「市川サイエンス」、対話型のセミナーである「市川アカデメイア」といった発表重視のアウトプット型の授業展開を実施している。教科の枠を越えたコラボ授業として、中1では建学の精神にもある“なずな”を理科で観察し、国語で芭蕉の俳句を学び教科としての連携をとっている。他にも音楽×国語で合唱祭の作詞、国語×社会×数学でディベート大会など多くの教科でコラボしている。

高1の各クラスごとに3泊するクラス入寮は創立当時から続く伝統行事。クラブは中高合同で活動する。行事は体育祭、文化祭のほか、自然観察会、合唱祭、ボキャブラリーコンテストなどもある。夏休みには中1、中2で夏期学校も実施。中3でシンガポールへの修学旅行を実施。また、希望者を対象にカナダ海外研修(中3)、イギリス海外研修(ケンブリッジ大学、オックスフォード大学中3・高1)、ニュージーランド海外研修(高1)が実施されている。生徒のふれあいを大切にしているが、カウンセラー制度も設けて生徒を支えている。

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