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出題校にインタビュー!

2013年 聖セシリア女子中学校【社会】

聖セシリア女子中学校の社会におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。

3.中高6年間で発信力のあるリーダーを育てたい

「行事を通して『共生』を実感」

田畑先生 5月の学園総参加の「青葉祭」や11月の発表会など、行事を通して「共に生きる」ことを実感することができます。幼稚園児や児童と一緒に活動するのは難しい面がありますが、教育上の接点があれば、隣接している立地を活かした活動も設けています。高3の選択科目の「保育実習」は本学園の幼稚園で実習します。

中1は行事を通して「一緒にいること」について考えます。5月のオリエンテーション合宿では友達の大切さに気づくプログラムを組んでいます。夏休みの林間学校では自然とふれあいます。「ナイトウオーキング」の体験は、みんなと一緒にいることの心強さや、夜間は動物の目が光っていること、緑のにおいなど生徒にいろいろな気づきをもたらし、自然の大切さを学びます。

聖セシリア女子中学校

「知識と経験が一致したときの感動が、学ぶ原動力になる」

田畑先生 授業ではただ講義を受けるだけにならないようにしています。比較的余裕のある中学生のうちに、歴史的な場所に足を運んだり、古代米を食べてみたり、学んでいることと自分との接点を見つけられるような経験の場を設けています。そうして社会科という教科の全体像が見えればと思っています。

中学の低学年の生徒に社会科嫌いが目立ちます。「覚えなければならないことが多い」という先入観がとても強いようです。一方、社会科が好きな中学生にその理由を聞いたところ、「京都・奈良の研修旅行で、自分が学んだそのものが目の前にあることに感動したから」と答えてくれました。これがきっかけで歴史学者になりたいという目標ができたと言います。知識を頭に入れるだけでなく体験を通して考えることができると、それが将来の目標や学ぶ原動力になると思います。

「何が必要かは生徒が自力で考える」

田畑先生 入試問題で企画書をつくってもらいましたが、本校でも生徒総会で話し合ったことを「提案書」にまとめて学校側に提出しています。その際、自分たちの意図がきちんと伝わるように、説得力を持たせるためにアンケートを実施してデータを収集・活用することもあります。実際に実現した提案も結構あります。

生徒たちだけで作らせると、最初は「伝わる提案書」からはほど遠いのですが、段階を踏んでいくと自分たちで何が必要なのか分かるようになります。私が「アンケートを取ったら」と提案したことは一度もありません。「これをしなさい」という指導ではなく、「何が必要だと思うか」と投げかけて生徒自身が考えるようにはたらきかけます。

宗教の授業の中でも「私たちができること」について話し合ったり、スピーチをします。そうしたことが企画力の土台になっているのかもしれません。単にキリスト教のことを学ぶだけでなく、プレゼンテーション能力を育てる場であると意識して授業を行っています。授業で身につけたことを、行事の運営など授業以外の場面でどんどん活かしてもらいたいと思います。

社会科/田畑 希未先生

社会科/田畑 希未先生

「社会科は一番身近な教科」

田畑先生 受験生には、社会科は「一番身近な教科ですよ」と伝えたいですね。目を開いて見てみれば、それらはすべて社会科に通じています。まず「目の前にあるもの」をしっかり見てみましょう。毎日当たり前のように食べているごはんや、着ている衣服にも歴史があります。目の前のものにどうやって向き合って、どうとらえていくか。そうしたことを常日頃から考えていると、社会科が楽しくなると思います。歴史というカタチがあるとしたら、いろいろな目線で見ると違ったカタチで見えるでしょう。その違いに気づくには知識が必要です。なぜ覚えなければならないかが分かると、社会科に取り組む姿勢も変わってくるのではないでしょうか。

「『共に生きる』気持ちがあれば、だれもがリーダーになれる」

田畑先生 将来社会で活躍できるように、社会人として「使える力」を中高6年間で身につけさせたい。その1つが、この問題で試している企画力であり、それは社会科の学習に限らず学校のあらゆる場面を通して育てたい力です。この問題のように、自分の考えを発信して周囲を動かすことができるリーダーを育てたいですね。

「周りを動かす」ことは「共生」にも通じると思います。震災以降、「共に生きる」気持ちが強くなったのではないかと思います。1人ではどうにもならないことも、みんなで力を合わせれば大きな力になることが実感できる出来事だったと思います。

本校のリーダータイプは、みんなをぐいぐい引っ張るというよりも、周囲との関係を大切にしながらみんなと一緒に行動するタイプでしょう。いつも同じ生徒がリーダーになるのではなく、いろいろな生徒が前に出られるように、さまざまな場面を用意しているつもりです。リーダーになることで相手を思いやる気持ちが養われ、周囲もリーダーを補佐するフォロワーシップが育ち、互いに成長することができます。

小学生の段階では「誠実さ」を大切にしてほしいと思います。どんなことでも誠実に取り組める生徒は大きく成長しています。目の前のことに真剣に取り組む姿勢を持っていてほしいですね。

聖セシリア女子中学校

インタビュー 3/3

聖セシリア女子中学校

聖セシリア女子中学校1929(昭和4)年、カトリック信徒だった伊東静江前校長により、大和学園女学校を現在地に開校。その後、小学校、幼稚園を併設し、戦後に大和学園中学校、大和学園女子高等学校を開校。50年には短大を併設。79年、創立50周年を機に現校名に改称。09(平成21)年に創立80周年を迎えた。

併設小学校・短大が隣接し、樹齢100年を超える松林に囲まれた緑豊かな環境にある。メディア・ラボや温水プール、総合グラウンド、トリニティホール、学習センターなど施設は充実している。

カトリック精神に基づき、“信じ、希望し、愛深く”を心の糧として、知育・徳育・体育のバランスのとれた総合教育を目標としている。少人数教育の実践をとおして、「神を識り、人を愛し、奉仕する心をもって、広く社会に貢献できる知性をもった人間の育成」が建学の精神である。「宗教の時間」が週1時間設けられ、家庭的で温かな校風。まじめで礼儀正しく、素直な生徒たちが多い。

英語は中学では週6~6.5時間(高校で70分授業が一部ある)と多い。「使える英語」の習得を目指し、外国人教師とのチームティーチングを採用。各教科では担当教師が作成したワークブックにより、家庭学習の習慣をつけるよう指導される。また教師が推薦する図書リスト『ジュニア文庫101』を利用しての読書指導も実施。水泳は分割授業で指導する。高校では英・数・国で習熟度別授業を実施。高2から進路の多様化に合わせたコース別選択制をとる。少人数制のきめ細かい個別指導の結果、卒業生の90%以上が現役で4年制大学へ進学。難関大学への合格者も増加している。授業は5日制で、土曜日は補習や講習を集中して開講。希望により夏休みに英・数・国の補習が行われる。

クラブは中1から高1まで必修で、集団性を重視するクラブ活動9と個性発見と教養を深めるフォーラム活動13がある。伝統の水泳部ほか硬式テニス、ブラスバンド、ハンドベル部などが活躍。中学ではオリエンテーション合宿や林間学校、スキー教室をはじめ、幼稚園から短大まで全学園の生徒が参加する青葉祭(バザー&アトラクション)、学習成果の展示・発表の文化祭、音楽の聖人である聖セシリアを賛美する聖セシリアの祝日・発表会など多彩な行事が行われる。福祉活動の「テレサ会」や福祉委員会が中心となり、奉仕活動に積極的に参加。中3~高2の希望者は海外語学研修(マルタ島・ローマ)もある。コミュニケーション力育成のために「構成的エンカウンター」を導入。

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