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シカクいアタマをマルくする。

出題校にインタビュー!

2011年 日本大学豊山女子中学校 【国語】

日本大学豊山女子中学校の国語におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。

1.「友達づきあい」という受験生にとって身近な問題について考える

「新たな環境で、新たな友達関係を築くヒントに」

車田先生 私立の中学には、小学校での生活圏を越えていろいろな地域から生徒が入学してきます。東京都板橋区の本校には、東京や埼玉を中心に、千葉、神奈川、茨城から通う生徒もいます。したがって中学では小学校時代に築いた友達関係の延長ではなく、新たな環境で新たな友達関係をつくっていくことになります。この課題文が友達との関係を築く際のヒントになればと思い、出題しました。

大場先生 “自分の安全圏”にとどまっていては豊かな社会生活を営むことはできません。基礎づくりがテーマの中学では、社会に出る準備段階として、コミュニケーション能力や他者とのつき合い方などの「人間関係力」も身につけさせたいと思っています。

課題文は「友達づきあい」という受験生にとって身近なテーマです。素材文を選ぶにあたっては、小学生にとって身近な話題であること、新しい発見が得られることを意識しています。この文章に出会ってよかった、もっと読みたいと思ってもらえたら嬉しいですね。

国語科主任/車田 直美先生

国語科主任/車田 直美先生

「受験生の約9割が自分の考えを述べることができた」

車田先生 「自分の考えを述べなさい」という問いに、受験生の約9割が答えることができていました。受験生の理解度によっていろいろな解答がありましたが、的外れな解答はあまり見られず、自分の考えを自分なりにまとめていたと思います。

本校は記述問題を多く出題していますが、(1)「わかりやすく」説明する問題、(2)「文章中の言葉を使って」説明する問題、そしてこの問題のように、(3)「自分の考えを、自分の言葉で」説明する問題のように、いくつかパターンがあります。(2)は、ほぼ抜き出しでも得点できることがありますが、(3)は単に抜き出すのではなく、内容を頭の中で一旦咀嚼してからアウトプットすることが求められます。

さらにこの問題には「筆者の考えをもとに」という条件がありますから、自分の好き勝手に書くわけにはいきません。課題文の読解力や理解力に加えて、「自分の考えをどう述べるか」という表現力も問う難易度の高い問題です。

大場先生 得点のポイントは、「違いを認める」「理解を深める」「修正し、調整する」など、課題文を理解していることがわかるキーワードをどれだけ盛り込めているか、使いこなせているかです。また、自分の言葉に置き換えて表現できているかどうかでも得点に差がつきます。

「記述問題の出題数を減らした理由」

車田先生 点数がもらえなかった約1割というのは、無解答でした。この問題は記述問題の中でも難易度が高い問題だったので、後回しにして手つかずになってしまったのかもしれません。本校では自分の考えを積極的に表現できるお子さんに入学してもらいたいと思っています。ですから記述問題の中でも「自分の考えを述べなさい」という問題は、毎年意識して出題しています。

ただ、記述問題が無解答の割合が年々増えていて、問題を解く時間が遅くなっている傾向があります。国語科の教員は受験生の様子を直接見ていませんが、試験監督の教員から「時間ギリギリまでやっていた」ということを聞きますし、解答用紙を見ても空白が見られます。記述問題が手つかずというのは、出題側としてはとても残念です。受験生の力を見極めるには、まずは問題にきちんと取り組んでもらわなければなりませんから、以前に比べ記述問題の出題数を減らしました。

国語科/大場 裕子先生

国語科/大場 裕子先生

「中1はまさに『ルールのすり合わせ』の時期」

車田先生 中1はまさに、課題文にあるような「ルールのすり合わせ」の時期です。ケンカも多いですが、他者とぶつかるということは成長の段階では必要なことだと思っています。ケンカが深刻なイジメにエスカレートしないように、教員やカウンセラーが解決に導くように配慮しています。

女子はお互いを受け入れる傾向が強いようで、中2、中3と学年が上がるにつれて協調性が身について、友達関係のトラブルはなくなっていきます。本校は日本大学の付属校としては唯一の女子校です。女子だけというデメリットもあると思いますが、思春期の多感な時期に同性と学校生活を送るというのは、本校ではプラスにはたらいていると思います。

インタビュー 1/3

日本大学豊山女子中学校

日本大学豊山女子中学校1889(明治22)年に、山田顕義によって創立された日本大学の正付属女子高等学校(普通科)として、1966(昭和41)年に日本大学豊山女子高等学校が開校。71年に女子校としては全国でも珍しい理数科を設置した。中学の開校は86年で、中高ともに日本大学が設置した最初で唯一の女子校。

板橋区中台の高台にあり、住宅地の静かな環境。濃い緑に囲まれ、図書館、作法室、リニューアルされたPCルーム、視聴覚室、講堂兼体育館、テレビ放送スタジオを完備。広い土のグラウンドは、女子校では立派。赤羽駅・練馬駅からスクールバスが利用できる。

日本大学の建学の精神に基づき、「中高一貫の中で心身共に健康で明るく闊達な生徒の育成」を目標としている。知育、体育、徳育を基調としながら、個性を確立し、情操を豊かにし、国際社会に通用する知識と自由博愛の精神を身につけた生徒の育成を目指す。14学部を擁する総合大学日本大学の付属であることで、あらゆる方面への進学を可能とし、のびのびとした学生生活を送ることができる。医療分野への進学者は伝統的に多い。

大学までの一貫教育を念頭におき、中学段階では基礎学力を伸ばし充実させる。そのため英・数・国の時間数を多く設定し、小学校での勉強にまでさかのぼりつつ、高校の学習と関連づけて指導している。朝の10分間自習、ドリル学習、課題研究・自由研究などで意欲的に学ぶ姿勢を喚起。1日50分×6コマだが、土曜日にも授業を行う。英会話とコンピュータは中1からクラス分割の少人数制で行われる。高1で外進生と混合。現役4大合格率も高く、日本大学の人気学部や医学部への推薦は、付属校の中でも常に高い占有率を誇る。

授業の始めと終わりにチャイムが鳴らないノーチャイム制が特色。高1では茶道・華道が正課となっている。クラブは学芸部19、体育部9。中学生も高校生と一緒に切磋琢磨している。放送、ブラスバンド、ソフトテニスや体操(ダンス・トランポリン)がある。文化祭、体育祭、かるた会、スキー教室、芸術鑑賞会、校外学習などの行事も非常に盛ん。高1・高2の希望者対象の3週間のカナダでの海外英語研修もある。高校理数科の理数科特別講座、高3の特別編成授業では、日本大学の教授を招いた特別授業が行われるなど、付属校ならではのメリットがある。

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