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シカクいアタマをマルくする。

出題校にインタビュー!

2010年 洗足学園中学校 【社会】

洗足学園中学校の社会におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。

1.論理的な思考のできる生徒に入ってきてほしい

「冒頭の長文を読んで、頭を使ってほしいという願いを込めて…」

小学生がどんな勉強をしてきたのかを把握したうえで問題を作成するようにしています。ですから、問題作成には大手の塾の市販のテキストを活用させていただいています。年々受験生の学力が上がっていて、入学後に掲げる目標も年々高まっていますので、校長からは論理的な思考のできる生徒に入ってきてもらえるような問題にしてほしいと言われています。

社会科では、地理・歴史・公民と分けて出題していますが、冒頭に長文を掲載しています。その中にヒントを隠して、きちんと読んで頭を使うような、いわゆる知識だけを問う一問一答形式の問題ではないものを作成しています。

議論すると、ここ10年くらいの間に問題を出し尽くしている感があり、煮詰まるところから始まるのですが、国勢図会などからヒントを得て論理的思考力を問える問題を作っています。

社会科主任/柏原 大輔先生

社会科主任/柏原 大輔先生

「この問題は、塾で学んだ知識をベースに答えられる問題」

この問題もそうした問題の一つです。与えられた情報から考えて答えを導き出すことが求められます。家畜が食べる飼料は輸入に頼っていることは、資料に出ています。小学生が学んでいることを把握した上で、その知識をベースに答える問題を出させていただきました。

特に深い意味をもって、逆に聞いたわけではないのですが、論理的思考ができれば、いかなる方向から聞いても答えを導き出せるだろうと考えました。
文章で答える問題は大問ごとにできれば各一題出すようにしているのですが、入学した生徒から聞いた話では、塾によってはそれを捨てるように指導しているところもあるようです。

「予想以上によくできていた」

今年は学力の高い受験生が受けてくれたおかげか、(正答率は)そんなに悪くはなかったですね。予想していたよりは高かったです。ゼロ解答もありませんでした。なにかしら書いてくれていたので、よかったなと思います。

受験生は発達段階で、文章作成能力も幅があると思うので、そのあたりはやさしめに採点しています。ですから、満点を取った生徒も少なくないです。

誘導するために文面が長くなってしまったのですが、きちんとその誘導についてきてくれたので、大幅に外れた解答はありませんでした。学習塾さんで教えていただいているところから考えてくれたようです。

意表をついた、花マルをつけたくなるような解答もなかった反面、外れた解答もなかったような気がします。

「確実に受験生の学力は上がっている」

各教科の主任が、入試を振り返って合格者の原案を作成するのですが、そこでも、今年は学力が高いだろうということで一致しています。(正答率が高かった理由には)それもあったと思います。

問題の構成、形式は大きく変えていません。ただ、受ける子たちの学力が上がっていますので、そういう意味では(入試が)難しくなっているのかなと思います。

冒頭の長文は、今回が最長だったと思います。ギョッとするような問題も、文面の中にヒントが隠されていますので、まずはしっかり読んでほしいと思います。

洗足学園中学校

「定期考査ではセンター試験を意識。中学入試にもそれが反映されている」

定期考査では、センター試験の問題を意識しています。中学生には4つ程度の選択肢を用意して、「正しいものを選びなさい」「誤っているものを選びなさい」という、正誤問題を中心に出題しています。

私は今、高3と中3の授業をもっているのですが、国公立志向が年々高まってきていることもあり、定期考査のほとんどは論述といいますか、文章を作成する問題か、正誤問題できちんと知識を理解していないと解けない問題を出しています。それが中学入試にも反映されているのは確かです。

「まじめな努力が報われる入試問題」

入試問題の資料等々は、国勢図会を中心に使わせていただいています。

原因と結果、論理的な部分がわかっていればできる問題だと思いますが、年々学力レベルが高まってきていますので、悪問といいますか、差をつける問題も出さなければいけないのかなと苦慮しているところです。

まじめにこつこつ努力してきた子が報われるテストだと思います。

ありがとうございます。数年前、校長からも「冒頭の文章を読まなくても解ける問題では意味がないので、読まないと解けないような問題にしてほしい」という指摘をされて、ここ5~6年は努力しているつもりです。

インタビュー 1/3

洗足学園中学校

洗足学園中学校前田若尾により1924(大正13)年、平塚裁縫女学校設立。30(昭和5)年、洗足高等女学校として設立。46(昭和21)年に戦災のため現在地に移転。47年に中学校、翌年に高等学校を設立し、76年、洗足学園大学附属中・高となる。2000(平成12)年、中高の総合校舎が完成。幼稚園から大学までの総合学園だが、02年に現校名に変更。

新約聖書にあるキリストの言葉が校名の由来。ここから「謙虚」で慈愛の心を育むことを建学の理念とする。国際社会の到来を早くから予測し、他国の文化や社会を理解できる素養を英語教育に求め、7人のESL(外国人に英語を教える資格を持つ)教員がいるほか、海外帰国生教育を積極的に実施。

クイーンエリザベスII世号と親しみをこめて呼ばれる校舎は、機能性豊かな生活空間キャンパス。バリアフリーの校内、大小の講堂と体育館、トレーニングルーム、学習意欲をかき立てる図書館など、申し分ない快適さと充実度。広めの普通教室は特注の木製机を使用している。カフェテリアではケーキや紅茶も楽しめる。大学の温水プールを授業で使用。

シラバスを導入し、授業の進行状況を明確化している。特に英語は目標が高く、テキストは『プログレス21』を使用。ESL外国人教師によるレッスンは、語学力はもちろん、豊かな国際感覚を養う。国語は中1から百人一首を教材に古典の総合学習を行い、中2で漢文も取り入れる。数学は反復練習を必要とする部分は徹底してこだわり、基礎固めを確実にする。英・数は中2から高1まで習熟度別分割授業。放課後は、進学講習、TOEFL(留学用)やSPEECH・HI-HELPPなどESLの多彩な講座、音楽コースなど自由選択コースを設置。

帰国生ともHRは一緒。それぞれの良いところを認め合い、刺激しあえるよい関係が築かれている。海外研修・留学は複数あり、長期サンフランシスコで1年間の寮生活、短期はロサンゼルスに4カ月間ホームステイ。中3以上の希望者には、アメリカまたはイギリスへの語学研修もある。クラブ活動は運動部14、文化部14のクラブがあり、中1・中2はほぼ全員参加。中学のクラス対抗合唱コンクールでは、クラスが団結し盛り上がる。修学旅行は中学が京都・奈良、高校が北九州。生徒が企画するキャリア・ガイダンス、牧師講話、大学の客員教授である一流アーティストによる音楽鑑賞会などもある。全員が生涯親しめる楽器をもてるようにと、楽器演奏指導もスタートした。

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