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シカクいアタマをマルくする。

出題校にインタビュー!

2010年 普連土学園中学校 【国語】

普連土学園中学校の国語におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。

1. 漢字は読み書きだけでなく、意味と結びつけて使えるようになろう

「漢字一字のいろいろな意味がわかっているか」

出題の意図を教えてください。

畠山先生 漢字は、一字に一つの意味というわけではなく、いろいろな意味があります。

たとえば「長」という漢字を初めて学習したとき、「時間が長い」というように、まずは「長い」という意味を習うでしょう。けれど、「長」にはそれ以外にも意味があります。「長所」という熟語の意味が「長い所」ではないことはわかると思います。それでは、この場合の「長」はどのような意味で使っているのか、疑問をもってもらいたいのです。

「期」についても、「時期」や「期間」と、「期待」では、「期」の意味が違います。

このように、新しい熟語を覚える過程で、知っている漢字の意味とは違う意味が立ち現れてくる経験をしていると思います。熟語で経験していることを漢字一字でも気づけるかどうか、あえて一字だけ取り出して、漢字の意味の理解度を試しました。

国語科/畠山 直子先生

国語科/畠山 直子先生

「結果的に難問になってしまった」

畠山先生 これらは小学生がふだん使わない表現です。けれど、テレビのニュースなどで聞いたことがある、「耳」から入ってくる言葉だと思います。例に出した「廃墟と化す」は、大地震があったときなどによく聞く表現ではないでしょうか。

この問題は全部で10問出題しましたが、第1問目の「大臣の職を辞する」というのもニュースなどで結構耳にするでしょう。例と照らし合わせて、どういうことをやればよいのかを1問目で理解し、「そういうことか」と気づいて2問目以降を解いてもらいたかったのですが、難しかったようです。

大井先生 果たしてどれくらいの正答率になるのか、半分はできるかなと思ったのですが、結果は2問できるかどうかでした。「長じた」はほとんど書けていませんでしたね。比較的書けたのは、「職を辞する」と「将来を案じる」でした。

何とかひねり出して書いたけれど正解に至らなかったり、思いつかなくて書けなかった空欄も結構目立ちました。難しい問題にするつもりはなかったのですが、受験生にとってはかなりの“難問”だったようです。

「耳から聞いた言葉を漢字に変換する作業は難易度が高い」

大井先生 耳から入って読みの「音」として記憶にあっても、意味がわからなければ、どんな漢字を書くのかわからない。小学生にとって、言葉を「聞いて」わかっても、それを「書ける」ようになるのは容易でないことがわかりました。

畠山先生 「制する」は、子どもはこの問題のような使い方はしないでしょうが、「ゲームを制する」というように「支配する」という意味はなじみがあると思います。実はどこかで聞いているはずなのですが、解答を見ると、使えるところまで理解できていないというのが実情のようです。

「刑に服する」の「服」は、「衣服」などきもののイメージが強く、「従う」という意味とギャップがあります。「服役」から連想できればよいのですが、小学生には難しい言葉かもしれません。

大井先生 これに関しては「刑に処する」という誤答がありました。こちらの方がよく耳にするかもしれませんが、意味が「やらなければならないこととして従う」ですから、「処する」では合いません。

畠山先生 「首謀者と目される人物」の場合、小学生が学ぶ「モク」と読む漢字はそう多くはありません。限られた選択肢から発見してくれることを期待したのですが、そこまでたどりつかなかったようです。

国語科(広報部長)/大井 治先生

国語科(広報部長)/大井 治先生

「どんな漢字を書くのだろう? と興味をもってほしい」

大井先生 漢字については、読み書きできることはもちろん、意味と結びつけて覚えているか、実際に使えるかどうかを試す問題が多くなっています。

この問題で点数が取れるということは、言葉をよく知っているということだと思います。漢字の書き取りができて、意味を理解し、なおかつ使い方もわかる。そこまでできて初めてこの問題が解けるのだと思います。

空欄を含む文の前後の内容と、提示された意味から類推するのは難しい。やはり見聞きしたことがある“経験”が必要です。

大人であればおそらく答えられるでしょう。取り上げた漢字自体は受験生なら知っている漢字で、決して難しくはありません。小学生ができないとするならば、どの段階で、どのように身につけるのか。おそらく高校生は答えられると思うので、中学の段階で身につけるのでしょう。中学に入学する前の早い段階から、漢字の意味や使い方にも関心があるお子さんに入学してもらえたらと思います。

畠山先生 問題文の漢字の書き取りについては、よくできていたと思います。でも、漢字を機械的に覚えるだけでなく、ニュースを聞いたり、日常生活のなかでそうした言葉に触れたときに、「どんな意味だろう」と意識しながら学習してほしいですね。

大井先生 語彙力は読書量に比例します。こういう本を読んでほしい、これだけの量を読んでほしいということは設けていませんが、中1・中2はなるべく本を読んでほしいという思いから、国語の授業の始めに「10分間読書」を実施しています。これをきっかけに、本を読むようになった生徒もいます。

インタビュー 1/3

普連土学園中学校

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