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シカクいアタマをマルくする。

出題校にインタビュー!

2009年 田園調布学園中等部 【理科】

田園調布学園中等部の理科におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。

3. 自学自習の力を6年間で身につけさせたい

「夏休みに時間と労力をかけて自由研究に取り組む」

中1~高1は時間的に余裕がある夏休みに自由研究に取り組みます。これは30年以上続いています。

テーマは、中1・中2は全く自由に自分の興味関心のあることに取り組みます。「なぜだろう?」という疑問や、身近な出来事や現象を取り上げたものが多く、内容はさまざまです。中3は自由研究のほかに、1学期で学習している気象について、天気図の作成が必修です。高1は、夏休みに参加した講座の記録や自由研究、読書感想文などを選んで提出してもらいます。

優秀な研究は、サイエンス・グランプリに応募したり、本校の「理科通信」で発表しています。実験はしていないけれど、しっかり調べてまとめていれば高い評価がつきます。着眼点がユニークである、何を知りたいのか実験や観察の目的がはっきりしている、実験の方法を順序立てて組み立てることができている、実験で得られた結果についてしっかり考察できている、といったものは評価が高くなります。

理科/飯吉 幹夫先生

理科/飯吉 幹夫先生

「理科はやってみるからこそ、おもしろい発見がある」

ふだんの授業では、とくに中1・中2は多くの実験や観察に取り組みます。教科書に載っていることでも、実験してみると、まったくその通りになるとは限りません。そうした体験を通して、「理科はおもしろい」ということを実感してもらうのが、中1・中2での目標です。

「知ってはいたけれど、実験をしたのは初めて」という生徒も少なくありません。中1のレポートを見ると、「実験をしてよくわかった」ということがよく書かれています。理科では知識と実際にやってみたことが、「こういうことなんだ」と結びつくことを大切にしたいと思っています。

「気づいたことをレポートでしっかり表現する」

実験が好きな生徒が多く、色が変わるなど感覚に訴える変化に対してみんなおもしろがります。わからないことがあれば、積極的に質問します。どのように考えればよいか、考え方についての質問が多いようです。何のためにこの実験を行うのか、実験の結果から何がいえるのかがつかめないでいる生徒には、考え方のヒントを与えます。実験を行うに当たっては、実験の目的を明確に伝えるようにしています。

実験後はレポートを提出してもらいますが、レポートを見れば目的がわかっているかどうかがわかります。あいまいなようならば授業でフィードバックします。

考察は、何のためにその実験を行ったのかがわかっていること、さらに、わかったことをどこまで自分なりに表現できるかを評価します。教科書には実験の結果が簡単に書かれていますが、実験をやってみると、教科書に書かれていない発見もあります。どれだけしっかり観察できるかも大切です。そうしたことを見逃さずに、「こんな理由で起こったのではないか」と考察を進めます。また、思っていたような結果にならなかった場合は、なぜそうなったのかを考えます。

図書館

「計画性を身につけて主体的に学ぼう」

理科の学習を通じて、じっくり考える、自分で計画を立てる、やってみたことをまとめることができるようになってもらいたい。高2・高3は大学受験を控えているので、比較的余裕のある高1までは、自分で結論を導き出せるようにプロセスを大切にしています。夏休みの自由研究や実験レポートは、じっくり考える、計画を立てるなどの自学自習のよい機会になっています。高校では自分で計画を立てて問題集に取り組むことも行っています。

いまの生徒はすぐに答えを知りたがり、「じっくり考える」ということができなくなっているように感じます。問題を一読して、どう解けばいいかわからないと、すぐに解答を見てしまう。そうした姿勢では、長い目で見て真の学力を伸ばすことはできません。

宿題に追われ、それをこなすことに精一杯の毎日では、自ら学ぶ姿勢はなかなか育ちません。理科に限らず、最終的には自学自習の姿勢を身につけさせたい。学校全体でそのような雰囲気を醸成することが大切だと思います。

インタビュー 3/3

田園調布学園中等部

田園調布学園中等部わがままを抑え、目標に向かって努力を続けることで無限の力が発揮できるという意味の「捨我精進」を建学の精神とする。毎朝の朝礼では「精進の鐘」が打ち鳴らされ、全生徒・教職員が黙想。伝統も重んじつつ進取の精神にも富み、国際交流にも積極的に取り組んでいる。環境は抜群。2004年4月より新校舎を使用開始。新たにカフェテリア、プラザ、CALLルームなどがある。2階から5階までの屋上は回遊式庭園で語らいとくつろぎの環境も備えている。

体験学習の機会も多い。農作業をする山形県ひらた地区ファームステイ(中2)、志賀高原体験学習(中1)、裁判所傍聴(中3)、奈良・京都旅行(中3)、オーストラリア・カナダへのホームステイ(中3希望者)などなど。「なでしこスピリッツ」は朝掃除や校長による礼法の授業、『花筐』『葦』『理科通信』などのレポート文集をとおしても受け継がれている。

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