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シカクいアタマをマルくする。

出題校にインタビュー!

2009年 山脇学園中 【国語】

山脇学園中の国語科におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。

3. 大人の文章を読み、多様な世界に目を向けることで生徒の成長を促す

「自分と他者をつなぐのは、最終的には論理である」

砂口先生 山脇学園の6年間を通して、一般的にいえばコミュニケーション能力、つまり論理力を身につけさせたいと考えています。

社会のなかで言葉を使って自己表現する、他者と関わっていくためには、論理的に考えられることが重要になります。自分と他者をつなぐものは、最終的には論理になるでしょう。外国人のように共感の共同体を超えたところの他者を理解し合うには、論理は不可欠だと思います。

他者との緊張感のなかで論理の重要性を認識し、他者の論理に耳を澄まし、自己についても論理的に表現できる力を、6年かけて鍛えます。

山脇学園中学校

「中学は大人の文章への橋渡し時期」

砂口先生 中1・中2の論理力を付ける前の段階で心がけているのは、中学入試レベルの文章から大人の文章への接続です。

中学の検定教科書は中学入試の問題とあまり変わらないレベルのため、入学した生徒は「中学のレベルはこの程度か」と甘く見たまま高校へ進んでしまうという構造的な問題があります。中学入試でそれなりに読解力がついている生徒の力を伸ばすには、中学でスムーズに大人の文章につなげることが大切です。

検定教科書の“しばり”がありますが、中1から中学入試レベルから高校の教科書レベルの橋渡しになるような副教材を使うようにしています。そこである程度、量を読ませることで大人の文章に対応できる力を育てるようにしています。

「会話の要点をつかむ力は中学入試でも活かされる」

金子先生 私は中学のクラス担任ですが、伝えたいことは必ずかみ砕いて生徒に話しています。ときどきこちらからわかったか聞き返し、きちんと伝わっていないようなら、生徒の目線まで降りて話します。

砂口先生 生活指導の現場においては、「こうしなければいけない」というのではなく、なぜ規則があって、規則を守らなければいけないのか、これが社会生活を行ううえでどのような意味があるのか、対話を通じて生徒が納得できるように、全教員が心がけています。

金子先生 コミュニケーション能力は要点をつかむ力とも言えますし、中学受験の小6にも求める力です。

家族や友達、先生との何気ない会話のなかにも、「○○だから、××だ」という論理があります。親から叱られたとき、「イヤだな」と思うだけでなく、なぜ叱られたのか、親は何を伝えようとしているのか考えてみましょう。日常生活で相手とうまくコミュニケーションが取れるようになれば、それを読解力に応用できるだろうし、その逆も可能です。そして、中学入試にも活かすことができると思います。

会話でうまくコミュニケーションが取れると、リスニング力もついてきます。社会に出れば、いつも情報を目で確認できるとは限りません。口頭で指示されたことを実践しなければならないことも多いでしょう。ふだんの会話で、耳からの情報を処理することも少し意識してみましょう。

国語科/金子 忠央先生

国語科/金子 忠央先生

「教員は生徒の成長を見守る“同伴者”」

砂口先生 今年度、「山脇ルネサンス」と称した学校改革プロジェクトを発足しました。今後は、新校舎の建設やカリキュラム再編などに取り組んでいきます。国語科としては、中学受験からの接続を意識して、大人の文章を数多く読ませて社会の様々な問題について生徒が考えることができる体制をいままで以上につくっていきたいと考えています。

いま、公民の教員とも話し合っていますが、読書指導については全ての教科と連携して多様な世界に目を向けさせるようにしたいと考えています。生徒に多様な世界、多様な立場を知ってもらえるように、いままで以上にさまざまな文章に接し、表現する機会をつくっていきたいと思っています。

生徒が成長する速度は一人ひとり違います。教員は生徒の傍らで、やや距離を置いて一緒に歩いてあげる、いわば“同伴者”です。言葉のキャッチボールをしながら、そのときどきに生徒が必要としている立場からのアドバイスをし、励まし、見守ります。6年間というスパンで、いろいろな距離感で生徒に関わることができる中高一貫校のメリットを活かし、生徒一人ひとりの成長を促していきたいと思います。

インタビュー 3/3

山脇学園中学校

山脇学園中学校創立106年の歴史を持ち、「どんな時代にも適応できる教養高い女性を育成する」という初代校長山脇房子の教育理念を、今日まで受け継いできた。女性の社会でのニーズが高まり、自ら道を切り開くことが可能な現代、社会の第一線で活躍できる力をつけたいと、教育改革に取り組んでいる。またそれに伴う教育環境の整備(新校舎建設など)も視野に入れ、「山脇ルネサンス」と称す学校改革を進めている。

12歳からの6年間、人間としての基礎力(学力・社会力・自律力)を十分に身につけ、絶えず変化する現代社会、グローバル化した国際社会においても力強く生きていくことのできる女性を育成する。キャリア教育により、人間的成長をはかるプロセスを6年一貫教育の中で展開。本校独自のカリキュラムにより教科指導・進路指導に重点をおきながらも、中学での琴・礼法・華道や、6年間行われるダンスの授業など、女子校ならではの女子教育にも力を注いできた。

英語・数学は中2から習熟度別授業を進める。また総合学習の中で、中1・中2で「マイオピニオン」「職業インタビュー」、中3・高1では将来の進路を目標とした取り組み、高2では各自が志望系統の学問を深める1つのテーマを選んで研究する「課題研究」作成を行っている。高2までに基礎的な学習を終え、高3から大学受験に対応した選択制の演習が中心となる。演習は少人数で開講し、生徒個々に対応したきめ細かな指導を行う。土曜日、放課後、夏・冬休みには、中高とも指名制あるいは希望制の補習・補講も実施し、バックアップ体制も整えている。

「学校6日教科5日制」をとり、月~金は6時間授業、土曜日は学校行事やクラブ活動にあてるほか、土曜特別授業を開講。アドバンス講座や基礎補強講座、英検や受験対策講座などが開講される。クラブは文化部、運動部合わせて35あり、活動は自由参加だが、約95%の生徒が加入し盛んであり、マンドリン部、テニス部は全国レベルの実力を持つ。10月の山脇祭では、クラブ活動の日ごろの成果を披露するが、どのクラブも華やかかつ熱心な発表を繰り広げている。

赤坂という都心にありながら、広々とした校舎・グランドをもち、大使館が点在するなど周辺は静かで、学習環境にも恵まれている。

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