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シカクいアタマをマルくする。

出題校にインタビュー!

2009年 江戸川女子中 【理科】

江戸川女子中の理科におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。

1. 個々の知識を結びつけて、論理的に説明できる力を問う問題

「ガリレオ温度計を取り上げた理由」

 「ガリレオ温度計」は理科室の棚に置いてあります。生徒の目に触れる場所にあり、ガラスの浮き球がカラフルで目を引きます。これが温度計だと言うと、「どのような原理ですか?」と聞いてくる生徒もいて、説明することがあります。

このように、ふだんの生徒とのやりとりから、小学生が浮力についてどのようにとらえているのか試してみたいと思ったこと、また、オリジナリティーのある問題を出題したいと思い、ガリレオ温度計を取り上げました。

ガリレオ温度計は一度見たら印象に残ると思いますが、実際に見たことがある受験生は少なかったかもしれません。実物を見たことがあり、興味をもって原理を考えたことがあるのが理想ですが、見たことがなくても、もっている知識を使って正解にたどりついてほしいと思いました。あとで実物のガリレオ温度計を見たときに、「そういう原理なんだ」と思ってくれればいいですね。

理科/梶谷 武史先生

理科/梶谷 武史先生

「浮力の原理を本当に理解しているか」

単純な問題は解けるけれど、原理まで理解しているか改めて聞かれると、曖昧ではないでしょうか。この問題では、「浮力とは、物体が押しのけた液体の重さに等しい大きさの力である」ということがわかっていること、なおかつ、初めて見るような問題でも、与えられた情報ともっている知識を使って対応できること、さらに自分の考えを表現できる力が求められます。

そうなると、正解のハードルはかなり高くなります。正答率は10~20%を予想していましたが、約2%でした。第3回入試の問題としては、難しかったかもしれません。

「ポイントは、温度と密度と浮力の関連づけ」

この問題のポイントは、「温度」と「密度」と「浮力」の関係がわかっていることです。ガラス球が浮き沈みすることから浮力が関係していることはわかっても、なぜ浮いたり沈んだりするのかまで説明できなかったようです。正解は、「温度が高くなると、液体が膨張して密度が小さくなり、ガラス球にはたらく浮力が小さくなるから」ですが、「液体が膨張して密度が小さくなる」ところまで書けていれば部分点をあげました。ここまで考えられていた受験生はいましたが、密度と浮力の関係までは説明できていませんでした。

解答の自由度が高いので、自分で論理をつなげなくてはなりません。密度と浮力、それぞれについてはわかっていても、両者をつなげて考えるところがとくに難しかったかもしれません。 また、ガリレオ温度計を見たことがない受験生にとっては、温度の変化で浮いたり沈んだりする様子がイメージしにくかったかもしれません。理科では初めて見るもの、目に見えないことであっても、そこで何が起こっているかイメージできる力が求められます。

ガリレオ温時計

インタビュー 1/3

江戸川女子中学校

江戸川女子中学校1931(昭和6)年創立の城東高等家政女学校が前身。48年に江戸川女子高等学校を設立、87年に中学校を再開。千葉県には併設の江戸川大学、江戸川短期大学、江戸川大学総合福祉専門学校がある。茨城県の江戸川学園取手中学校・高等学校は姉妹校。

「教養ある堅実な女性の育成」を建学の精神とし、誠実・明朗・喜働が3つの柱。最終目標は『自立する女性』で、自分で考え、調べる力を育んでいる。学校全体がひとつの家族のように先生と生徒が親しみ、敬愛し合って温かい愛情を育て、そのなかで人間的向上を目指す。また、年々強まる4年制大学志向や理系志向に対応する積極的な学習指導もあり、進学実績は堅調。

中世ヨーロッパの古城を基本的コンセプトにした、夢のある欧風建築の校舎が自慢。最新の設備を備えたパソコン教室、図書室、自由に弾けるピアノスペース、アトリエ、プラネタリウムにもなるダンススタジオなどがある。笑顔があふれる中庭(パティオ)は、人気ナンバーワンである。徒歩10分の江戸川河川敷には専用グラウンドがあり、トレーニングルームなども揃っている。

1コマ65分授業、2期制を導入して、早い時期から先取り学習を実施。英語の教科書に『プログレス21』をBOOK3まで使用し、英会話は2分割授業を行うなど非常に力を入れている。中学の月曜5時限目は、隔週で英・数の補習を行なっている。高1からは英語科、普通科II類(難関私大コース)、普通科III類(国公立大コース)に分かれ、高2では高入生と混合したうえ英語科以外はそれぞれ文系・理系を選択する。補習・補講体制も充実。徹底的に鍛えられた英語力を背景に大学合格実績は高位安定で、最近では、理系志望者が増加。 通常の授業以外にも、中学では特別教育活動として茶道・華道・箏曲を行い教養を身につける。さまざまな海外研修プログラムも用意され、高校の修学旅行は英語科がニュージーランドかイギリス(約3週間)へ、普通科がカナダ(8泊9日)へ行く。また中3希望者対象のブリティッシュヒルズや高1・高2希望者対象のホームステイ(イギリスやオーストラリア)などで、異文化体験を満喫できる。クラブは運動系12、文化系22あり、ソフトボール、剣道、サッカー、バトン、放送、吹奏楽、美術部などが都大会や全国大会で優秀な成績を収めている。校外学習、文化祭をはじめ行事も盛りだくさん。高1の発表会では、ベートーベンの「第九」を原語で合唱する。

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