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シカクいアタマをマルくする。

出題校にインタビュー!

2009年 法政大学中 【理科】

法政大学中の理科におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。

3. 学校生活を楽しく過ごすなかで、自らの人生を組み立てられる力を!

「社会との関係づくりに取り組み、活動の場を学外に広げていきたい」

高大連携についてはいかがでしょう。

余宮 そうですね。先ほども話に出ましたが、大学の資源をうまく使っていきたいのと…。子どもたちをもっと社会に出したいと思っているんですね。この間も論文作成プロジェクトで、高校3年生が自分でアポを取ってインタビューに行きました。ビジネスの授業では、あるチームがクエストエデュケーションという全国大会に出場して、プレゼンしたんです。そのような学外で自分たちの成果を出していくということを、これからも積極的にやっていきたいと思っています。

今までは、どうしても大学との連携になりがちでしたが、これからはもっと社会との関係づくりを広げていって、社会でもコミュニケーション能力やプレゼン能力を発揮できるよう、取り組んでいきたいと思っています。

今、いくつか試行が行われていますから、それが今の1期生(新中学3年生)が高校に上がってきた時には、本格的なプロジェクトとして始めたいですね。

法政大学には法政大学中高の他に、法政大学第二中高、法政大学女子高がありますけれども…。

森田 今、ちょっと足踏みしているところもありますが、全体の改革に動き始めたところで、うちが先陣を切ったかたちなんですね。付属校の中ではいち早く改革に取り組み、今、法政二中高と女子高をどうしようかということになっていますけれども。大学も含めて、改革していこうという息吹はあると思います。

うちはこれから…、理系でいえば大学の理工学部が小金井にありますから、そういった地の利を生かして、もう少しおもしろい取り組みができるのではないかなと思っています。

法政大学中 先生

「各大学付属校が切磋琢磨し、互いに質の向上を図ることが大切」

この当たりは大学付属校が多く、それぞれが改革を進めていて競争が激しくなっていますが…

森田 そうですね。この辺りは特に(笑)。競争に乗り遅れたら大変なことになりますよね。

ただ、私の考えとしては、全てがよくなれば、より質の高いお子さんが入ってくる可能性が高くなりますから。うちだけが良くなっても、あまり意味がないと思いますね。

よそ様に「よくなってほしい」なんてことを言うのはおこがましいですが、常にお互いが好ましい競争関係にあるということが大切なことだと思います。そして、お互いにマネをするのではなくて、何か特徴を打ち出していく。結構キャッチコピーは限られていますけどね(笑)。

今までは大学レベルでいうと、理工系は中央や早稲田が強く法政は弱かったのですが、ようやく理工学、デザイン工学、生命科学、情報科学…と充実してきていますから、さらに打ち出していくビッグチャンスだと思っています。

理系でも確固たるパイプを築くことができれば、付属校としてより充実していくと思います。何かできるのではないかと、いろいろチャレンジしている中で、ゼミのような授業も行っています。私は今度の高校3年生に、「ビッグバンと太陽系宇宙」というテーマで、ゼミ形式の授業を行うのですが、こういったものを社会に向けて発信しながら、何かを作っていくことがとっかかりになるかなとか。社会からいろいろなコメントや評価をもらうというようなスタンスも大事なのかなと思います。

「大学の先の人生を自分で組み立てられる力をつけさせたい」

余宮 付属校だからといって法政大学だけの進路ではないので、小中高で生徒を抱え込むといったことをやられている学校さんもありますが、うちはむしろ「法政じゃないところにも行けるんだよ」、という広い進路。大学という狭い領域だけでなく、その先も含めてですね、それを打ち出しているのが特徴的かなと思います。

大学のさらにその先を、自分でどう組み立てて、自分の人生設計をどうして行くかということを考えられるような力をつけさせたいというふうに考えてやっているので、単純に付属だから大学に行けばいいというのではない、というのが1つですね。

それに関連するかと思いますが、中学では行事を多く行っておりまして、これもレールに乗っかればいいというのではなくて、子どもたちに主体的にどんどんやらせるようなことで、いわゆる学力だけではない、計画性や実行力、そこで失敗していろいろと学ぶこともあると思いますので、そういう意味では幅広く、学力の確保も大事ですけれども、それ以外の力もいろいろな局面でつけさせてあげられたら嬉しいかなと思って取り組んでいます。

法政大学中

「子どもたちが『学校が楽しい!!』と言ってくれることが嬉しい」

余宮 これは個人的な見解かもしれませんが、生徒と教員が馴れ合いという意味ではなくて、非常に仲がいいかなと。距離が近いというと誤解されてしまうかもしれませんが、信頼関係がよくできているのかなと思います。

これは手前味噌で申し訳ないのですが、仕事をしていく中で子どもと接しているとすごく楽しいですし、子どもたちも「学校が楽しい」と言ってくれる子が多いので、一担任としては学校が楽しくて、毎日来たいと思ってくれればすごく嬉しいことですし、そういうお子さんがたくさんいるということは、子どもたちが感じる何かがあるのだと思っています。

私学の遺伝子というか、校風といわれるものですかね。

余宮 男子校から共学になって何か変わるのかな?と思ったのですが、そういうことはなくて、安心して教壇に立っています。

「来年度も2月1日、3日、5日で入試を行う予定」

来年度入試について、今お考えになっていることはありますか。

杉浦 他の学校が動いても、来年度も2月1日、3日、5日で入試を行う予定です。ただ、募集人員の見直しについてはこれから行うと思います。また、入試問題の精選をしたり、我々のこういう教育をしたいという思いが、より明確なメッセージとして伝わるような入試問題にしていくような研究ですとか、打ち出しというのは、もっとしていかなければいけないと考えています。

今まで選択肢だったものが記述になる、などというものではないのですが、我々が、こういう生徒を取りたいんだという思いが伝わる入試問題を作りたいと思っています。

法政大学中

「問題を考える時に、忍耐強く臨める受験生であってほしい」

森田 ゲーテの言葉にですね、「大切なことは大志を抱いて、それを成し遂げるために技能と忍耐を身につけることである」という言葉があります。前者の「技能」という言葉は、たぶん塾などでしっかり磨いていただけると思うのですが、最近の子どもたちの忍耐力のなさというか、耐性のなさというのは、うちだけの問題ではないと思います。すぐあきらめてしまうとか、すぐ答えを求めるとか、考えるゆとりがないということもあるかもしれないのですが、問題を考えるという点では「忍耐」がキーワードになるのではないかと思いますので、その力を身につけてほしいと思います。

インタビュー 3/3

法政大学中学校

法政大学中学校市ヶ谷の法政大学のなかに1936(昭和11)年に法政中学校として創立。46年9月、現在地の吉祥寺に移転した。48年に法政大学第一中・高等学校を開校して現在に至る。85年にはニュージーランドのケルストン高校と兄弟校となる。2007(平成19)年に三鷹に移転し、法政大付属校では初めて共学校化。
法政大学の「自由と進歩」の学風を継承し、付属校の中でももっとも大学と緊密な学校だった法政大学第一中・高が、創立70周年を機に校名変更、校地移転、男女共学校化、中高大一貫体制の強化など、学校大改革を実施する。魅力ある男女共学校として、相手を思いやり、人と人とのふれあいを大切にする教育に積極的に取り組み、高い学力とすぐれた人間力を獲得させることを目標とする。
三鷹市の東京女子大学の跡地に移転した新しいキャンパスはエコ、グリーン、コミュニケーションをテーマに、環境に配慮した。中高の校舎、グラウンドや体育館があり、マルチメディア教室、図書館、食堂などを備える。地域に開放する生涯学習施設などもある。
6年間一貫の特性を生かした独自の「2(中1・中2)-2(中3・高1)-1(高2)-1(高3)」システムで、基礎学力の育成から大学・大学院への進学も視野に入れた授業を行う。国際教育プログラムに力を注ぐほか、中3・高1では「発表」や「書く」機会を通して、表現力を身につける。なかでも英・数・国に特に力を入れ、英・数では学習室を18室設け、少人数制・習熟度別授業を実施する。高2・高3では大学の授業に参加することができる制度もあり、週1回は高2・高3合同のゼミ形式の授業も。高3では「高大ブリッジ講座」という高大連携プログラムも用意されている。
これまで中学生は詰襟の制服、高校生は私服可だったが、2007年からは法政カラーのオレンジと紺のネクタイ・リボンをつけるブレザータイプの制服に変更。全校で制服を着用するなどモラル・マナー指導もしっかり行う予定。中学では全員がオーストラリア短期研修に参加。希望者には英国研修もある。高校はインターナショナルプログラムを選択した生徒を対象に、2~3週間の海外研修も予定している。法政大学のキャンパス見学会、六大学野球応援など大学との連携した取り組みもある。

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